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日本のウィスキーファンに楽しんでもらいたい「グレンフィディック 15年 ディスティラリーエディション」


■「グレンフィディック 15年 ディスティラリーエディショ」ンとは

「グレンフィディック 15年 ディスティラリーエディション」は日本のサントリー系列のサントリースピリッツ株式会社が、2015年1月27日から数量限定で全国の酒販店などを通じて販売したシングルモルトです。
販売当時は700mlのボトルが3本セットで、希望小売価格7,000円でした。
ウィスキーなどのスピリッツを多彩に販売するサントリースピリッツとして、ディスティラリーエディション、すなわち蒸溜所に着目したバージョンとして、スコッチウィスキーの世界ナンバーワンの販売数量を誇るグレンフィディック蒸溜所で取り上げ、その15年物をリリースするものです。
世界には数々の有名な蒸溜所や老舗の蒸溜所がありますが、長年にわたってシングルモルトの世界ナンバーワンの地位を維持しているグレンフィディックを、サントリースピリッツとして日本のウィスキーファンに楽しんでもらいたいとの想いで発売された限定商品です。

■「グレンフィディック 15年 ディスティラリーエディション」の特色

「グレンフィディック 15年 ディスティラリーエディション」は、アメリカンオーク樽とヨーロピアンオーク樽の2種類の樽を用い、それぞれ15年以上熟成したモルト原酒をグレンフィディックが誇るモルトマスターがヴァッティングしたものです。
グレンフィディックらしい甘くフローラルな香りと、ほど良いスパイシーさが感じられる口当たりで、甘く絹のような滑らかな後味が続くのが特徴です。
アルコール度数は51度とやや高めの仕上がりになっています。
冷却ろ過を行わないノンチル・フィルタードで仕上げられているため、シングルモルト原酒本来の繊細な味わいをより一層楽しむことができます。
パッケージにはグレンフィディック蒸溜所が描かれており、伝統ある蒸溜所の風景をイメージしながら、味わいを楽しめる限定商品です。

■世界ナンバーワンとなった蒸溜所の歴史

グレンフィディック蒸溜所は創業者であるウィリアム・グラントが、スコッチウィスキーの一大産地であるスコットランドのハイランドに位置するスペイサイド地域に1887年に設立しました。
蒸溜所の名称であるグレンフィディックは蒸溜所が建てられた地域の名称に由縁しており、蒸溜所が立地するフィディック川の谷間という位置をスコットランドの一部地域で用いられているゲール語に当てはめたものです。
フィディック川のフィディックはゲール語で鹿を意味し、グレンは谷を意味しており、グレンフィディックは鹿の谷の意味となります。
ウィリアム・グラントは地域の蒸溜所に20年にわたって勤務していましたが、自ら鹿の谷で最高の一杯を造りたいという夢を抱いていました。
そこで、勤務していた蒸溜所を辞め、家族の力を得て蒸溜所建設に踏み切ったのです。
ウィスキー造りには清廉な水が欠かせないと、ウィスキー造りに最適なハイランドの軟らかな水が利用できる湧き水の水源も敷地内に確保しました。
広大な土地を確保しなければならず、費用はかかりましたが、この水は創業から100年以上経った今でもグレンフィディックのシングルモルト造りを支えています。
蒸溜所はウィリアム・グラントの9人の子どもたちが石を積み上げて1年がかりで構築したものです。
その後も家族の深い愛情と結び付きに恵まれ、子どもから孫、ひ孫へと受け継がれてきました。
4代目となったウィリアム・グラントのひ孫であるサンディ・グラント・ゴードンの時代に大きなチャレンジに出ます。
サンディ・グラント・ゴードンは創業者の想いを受け継ぎ、大切に受け継がれてきたシングルモルトに並々ならぬ自信を持っており、これを世界の人に知ってもらいたいと考えていたのです。
ブレンデッドウィスキーしか飲まれていなかった時代に、世界で初めてシングルモルトウィスキーを発売し、その味わいの素晴らしさに一気に名を知らしめ、現在でも世界ナンバーワンの地位を守り続けています。