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ウェッジウッドブルーのジャスパーウェアを使用した豪華ボトル「グレンフィディック21年ウェッジウッド」


■世界初のシングルモルトを生み出したグレンフィディック

グレンフィディックといえば、スコッチウィスキーの原点である世界初シングルモルトを発売した銘柄です。
そして世界一の販売数量を誇っているほど世界的に愛されるシングルモルトとなっています。
ブレンデッドウィスキー全盛の時代であった1963年にあえてシングルモルトウィスキーを生み出し、世界で初めて発売されたという歴史があります。
ブレンデッドウィスキーの最大市場であったニューヨークをまずはターゲットとしてニューヨーク、シカゴ間、そしてニューヨーク、ロサンゼルス間の列車内でシングルモルトグレンフィディックを提供したり、ハリウッドの小道具として使用してもらったりするうちに名を広げていきます。
シングルモルトは大麦麦芽のみを使って1つの蒸溜所で製造されているウィスキーのことです。
地域によって味わいが異なりますし、それぞれの蒸溜所によっても味、香りともに異なります。

■グレンフィディック蒸溜所ができるまで

グレンフィディック蒸溜所は、スコットランド北部のスペイ川の近くで生まれます。
ウィリアム・グラントがおよそ20年の蒸溜所での経験を生かし、独立して操業を始めます。
ただし、創業当時の資金はあまりにも少なかったため十分に従業員を雇うことができず、製造については自身と妻、9人の子どもの家族経営で始められました。
その後1923年彼の孫・グラント・ゴードンが跡を継ぎ、生産量を増加しながらもこれまでのウィスキー造りの伝統を引き継ぎながら、蒸溜器を修理する職人、樽製造所を蒸溜所に設けるなど新しい試みにチャレンジしていき注目を浴びていきます。
実際にグレンフィディックではクーパレッジという樽製造所が併設されている蒸溜所の中でも数少ない貴重な蒸溜所であることから深みある味わいを造り出すことに成功しています。
そして1963年にはブレンデッドが主流の中で、シングルモルトといえばまさに地酒のような扱いを受けていたこのときに世界的にシングルモルトを売り出し始め大ヒットし、今では世界的に愛されているのです。
現在でも創業者ウィリアム・グラントの子孫による家族経営が継続されています。
シングルモルトは蒸溜から商品になるまでには10年以上もの年月がかかることから、製造過程や技、ノウハウといった全てを忠実に継承するためにも家族経営の形は型にはまっているといえます。

■グレンフィディックのこだわり

グレンフィディック蒸溜所でほかの多くの蒸溜所では大き目の蒸溜器を採用しているところを、あえて創業当時のままの小さなポットスチルを使い続けています。
蒸溜器の数こそは数十倍に増やしているものの、形も直火加熱なども全て当時そのままで創業からの変わらぬ味を守り続けることで長きにわたり世界のモルトファンに愛され続けているといえます。

■「グレンフィディック21年ウェッジウッド」

グレンフィディックのボトルには陶器ボトルを採用されている銘柄が非常に多いのが特徴です。
そしてこちらのグレンフィディック21年ウェッジウッドは、まさに世界的に愛されるウェッジウッド社の美しい陶器ボトルを採用した豪華な逸品です。
特にウェッジウッドの中でも代表的なウェッジウッドブルーのジャスパーウェアが使用されています。
このジャスパーウェアはストーンウェアであり、マットな質感は品格を感じさせ、繊細なレリーフ装飾が美しいインテリアにもなるような見事な仕上がりです。
もちろんジャスパーウェア本体にはグレンフィディックのモチーフである鹿が施されています。
1980年代後半から1990年半ばまで流通されていた品で、当時でも10万円前後もの金額で販売されていた大変貴重なボトルです。
口当たりはトロッとした印象で蜂蜜やシェリー、バター飴、オレンジピールが合わさった甘く柔らかな香りが漂う中に、後にオーク香や香ばしい麦芽の味わいも広がります。
加水すると水あめのようなより柔らかで甘い香りが強めになるため、ロックよりもおすすめです。