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世界中のシングルモルト・ウィスキー好きから愛されている銘酒「グレンフィディック 30年」


■厳選された原酒から生み出された至高の味わい

「グレンフィディック 30年」は世界のおよそ190ヶ国で愛飲されており、「世界で最も売れているシングルモルト・スコッチ・ウィスキー」といわれています。
「グレンフィディック 30年」はグレンフィディック蒸溜所で保管されている全てのシェリーカスク原酒とバーボンカスク原酒をテイスティングし、その中から厳選した原酒だけを使用して造られたシングルモルト・スコッチ・ウィスキーです。
製造・販売ともに数量限定で、厳選された原酒だけが生み出すことのできるまさに最高峰かつ至高の味わいに仕上がったといっても過言ではありません。
30年にわたる熟成期間を経た「グレンフィディック 30年」はウィスキーに琥珀色を増し、強いウッド感があるもののフルボディ特有の重厚感を感じさせない点が魅力です。
シェリーカスク由来の爽やかなオレンジのアロマとジンジャーが香りを引き締め、イチジクを思わせるフルーティな味わいと見事な調和を見せています。
また長期熟成による深みのあるコクはまるでダークチョコレートのような味わいを生み出しており、シェリーカスクを使ったシングルモルトスコッチウィスキーの中でも大変飲みやすいウィスキーに仕上がっています。

■世界が認める最高級の味わい

「グレンフィディック 30年」を製造するグレンフィディック蒸溜所は、1886年に創業者・ウィリアム・グラントによって設立された蒸溜所です。
創業地はスコットランド・スぺイサイドのダフタウンで、フィディック川の渓谷にあったことから「グレンフィディック（鹿の谷）」と名付けられました。
グレンはゲール語で谷、フィディックは鹿という意味で、創業者のウィリアム・グラントはグレンフィディックのシンボルに牡鹿を使用しています。
グレンフィディックがシングルモルト・ウィスキーを市場に売り出したのは1963年のことで、その当時シングルモルトは一般受けしないタイプのウィスキーでした。
同業者からは無謀な行為だとして販売を思いとどまるようにとの声も挙がりましたが、グレンフィディックが造ったシングルモルトは発売するやいなや多くのウィスキー愛飲家を魅了したのです。
こうしてグレンフィディックのシングルモルト・スコッチ・ウィスキーの評判は瞬く間に世界中に広がり、現在は世界約180を超える国々に輸出される「世界で最も売れているシングルモルト・ウィスキー」となりました。
またグレンフィディックは世界的に大変権威のあるコンペティションにおいて数多くの受賞歴を持っており、中でも「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ（ISC）」では「最も多くの賞を勝ち取ったシングルモルト」として有名です。
シングルモルトを生産するメーカーの中では世界最大の販売量を誇るグレンフィディックはスコットランド最多となる蒸溜器を所有しており、その蒸溜器からは今日も世界が認める最高峰の味わいのシングルモルトスコッチウィスキーが生み出されています。

■グレンフィディック蒸溜所の地位を不動のものにしたある出来事

1886年に設立されたグレンフィディック蒸溜所の初めてとなるウィスキーが蒸溜されたのは、蒸溜所が建設された翌年の1887年、クリスマスの日でした。
設立当初から家族経営を続けているグラント一族は、1920年にグレンフィディック蒸溜所の生産を加速させるという転機を迎えます。
この頃アメリカは禁酒法時代に突入しており、アメリカの禁酒法施行によってスコットランド内にはウィスキーの製造を増やした少数の蒸溜所がありました。
グレンフィディック蒸溜所はそのうちの一つで、熟成させた良質なウィスキーを製造していたグレンフィディックのシングルモルトスコッチウィスキーは、禁酒法の廃止とともに一気に需要が高まることになったのです。
こうしてグレンフィディック蒸溜所はスコットランドでも確固たる地位を築き、世界中へとシングルモルトスコッチウィスキーを輸出することになります。
現在も約180ヶ国の国々で愛されている「グレンフィディック 30年」をはじめとしたグレンフィディックのシングルモルトは、「世界で最も飲まれているシングルモルト」や「世界で最も売れているシングルモルト」といわれています。
その不動の人気を支えている背景には、アメリカの禁酒法が関わっているという歴史があったのでした。