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世界中で愛されるボタニカルなドライジン

■世界で初めてジントニックに使われたジンのブランド
ジントニックといえば世界中でとてもよく知られているカクテルですが、世界で初めてジントニックに使われたジンが、まさにゴードンのドライジンです。
ゴードンはブランド名でもあり、イギリスに本拠地を持つタンカレー・ゴードン社の名前でもあります。
ゴードンの創始者はスコットランド人のアレクサンダー・ゴードン氏で、同氏が27歳のときにロンドンのクラーケンウェル地区に蒸溜所を建設したのが始まりでした。
歴史はとても古く、蒸溜所が開設されたのは1769年です。
ゴードン氏は当時世界中を探し回り、ジンに必要な最上のハーブと香料植物のレシピを生み出し、この有名なジンを発明した功労者です。
このレシピは「1769レシピ」と呼ばれ、今日に至るまで変わらない製造法が守られています。
またこの製法はイギリス特許を取得しており、その内容を知る人は世界でも12人のみというのは特筆すべきことでしょう。
実に230年以上もの間秘密とされているわけですから、まさに同社の最高機密といえます。

■タンカレー・ゴードン社の設立
1898年、ゴードン氏は生産拠点をロンドンのゴルウェル通りに移します。
これはゴードンジンが大変な人気で供給が追い付かなくなったためですが、このときにタンカレーを生んだチャールズ・タンカレー氏に出会い、タンカレー・ゴードン社の設立となりました。
ゴードンのジンは、それまで主流だったオランダジンのジェネヴァよりもスッキリした味わいで、登場するやいなや国内で大変な人気を博しました。
ドライジンの登場は1830年代に連続式蒸留器が投入されてからですが、それよりずっと前からスッキリとした飲み口のジンを独自に造り出していたのですから、素晴らしい発明といえるでしょう。
国内で大人気を得たゴードンのジンは、イギリスの海軍や商船の船乗りたちに愛されたことで世界各地の港に広がり、瞬く間に需要が拡大しました。
そんな追い風を受けて生産拠点を移したわけですが、ゴスウェル通りを選んだのは、市民から命の水と呼ばれた「牧師の泉」があったことが理由だといわれます。
やはりよい酒造りにはよい水が欠かせないというのは、古今東西変わらない不文律です。

■ジン界に革命をもたらし続けるゴードン
ゴードン社は1902年にアメリカとカナダに進出を遂げ、翌1903年には独特なガラスの角瓶の製造を始めます。
それまではガラスの加工技術が低いため陶器製の容器で販売されていましたが、技術の向上によりオリジナルのガラス瓶への切り替えが実施されました。
その後もワイルドスローベリーを漬け込んだスロージンを発売したり、グラスに注ぐだけですぐ飲める「シェーカー」カクテルを発売したりと、次々にジン界に革命をもたらします。
1925年にイギリス皇太子から初めて王室御用達許可を取得すると、1929年には「オレンジ ジン」で再び王室御用達を取得、1931年には「レモン ジン」で3度目の王室御用達を取得しました。
第2次世界大戦中には生産拠点が被爆したにも関わらず、ジンの製造に使われる「オールド・トム・スティル」は奇跡的に残り、1952年には4度目の王室御用達の記載許可も取得しています。
ちなみにゴードンといえばシンボルのイノシシの頭を思い浮かべる人も多いですが、このマークがボトルに登場するのは20世紀に入ってからです。
イノシシはゴードン一族の紋章にも取り入れられていますが、ゴードン家が大昔、狩りをしていたスコットランド王を野生のイノシシから守ったという伝説に由来しています。

■華々しい歴史を紡ぐゴードン ロンドン ドライジン 700ml・37％
ゴードン ロンドン ドライジンは、4回の蒸留により洗練された味わいを誇ります。
創業者のアレクサンダー・ゴードン氏が探し出した高品質なボタニカル(香味植物)が生み出す華やかさや爽やかさは、今も変わらず世界中で愛されています。
アメリカ元大統領のジョン・F・ケネディ氏も非常に愛したいたことで有名ですが、数々の受賞歴もあるジンの王様といえるでしょう。
カクテルはもちろん、ストレートでも美味しく飲めるバランスのよいジンです。