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味わい深い「グランツ エレメンタリー オキシゲン8年」について


■8年以上の熟成をさせている

「グランツ エレメンタリー オキシゲン8年」はすぐに造れるウィスキーではなく、最低でも熟成をさせるために8年以上がかかります。
オキシゲンとうのは酸素のことになり、こちらは元素番号8で元素名を冠したシリーズにもなり、味も奥深く甘さもあります。
シングルモルトは使わずに、グレーンウィスキーのみをブレンドしたブレンデッドグレーンウィスキーになります。
製造の仕方もほかのウィスキーに比べて酸素を減らした状態での蒸溜を行うため、低い温度で蒸溜のおかげで辛口ではありません。
高い温度での蒸溜に比べて原酒も滑らかで、甘味を感じやすい飲み口に仕上がっています。
しっかりと熟成させているので、ウィスキーの中でも寝かせて分、深みがある味わいが楽しめます。

■製造会社ウィリアム・グラント＆サンズ社の歴史

1903年にグラスゴー（Glasgow）に創業をし、数々のウィスキーを開発しては世の中に広めてくれています。
創立当初から世の中に自分たちの造ったお酒を広めるために、積極的に宣伝をし営業をしてきました。

■特に国内に留まらず、海外にも積極的に広めて1914年時点ですでに30ヶ国以上に

ウィリアム・グラント＆サンズ社で造っているウィスキーの販売を行い展開してきたのです。
スコットランドの中でも有名な企業で、独立した会社ではありますが、従業員の人数も多くなく、現在もずっと家族で力を合わせて経営しています。
家族での経営といっても、オープンな会社です。
より良いものをさらに世の中に送り出し販売するためにも、「ファミリー・カウンシル」（親族会議）を行いながら、今後の戦略についても話し合い日々努力しています。

■グランツとしての歴史

ウィリアム・グラント＆サンズ社にとって一番のお得意先である会社が倒産することで、歴史は大きく変わりました。
それまではお得意先に原酒を卸すことで売り上げを確保していたわけですが、倒産で被害額も大きく岐路に立たされてしまったのです。
ここで乗り切るアイデアを考え、自分たちがブレンダーとなりオリジナルのウィスキーを造るというところに行きついたのです。
そこからお客様が喜びそうなウィスキー造りが始まり、研究しながらおいしいものを開発していきました。
このとき生まれたウィスキーが「グランツ・スタンド・ファスト」になり、グランツの原型となるお酒です。
さらにここからこちらのお酒を参考にしながら、グランツシリーズのほかのウィスキーへと受け継がれるようになりました。
その味はお客様などに受け入れられ、順調に売り上げを伸ばしていき自分たちの会社が潰れてしまうかもしれないというところから立て直ったのです。
世界にも自社のウィスキーを広めていこうと、ロンドンなどを始めさまざまな国でセールスを行ったものの、最初は業績があまりありませんでした。
しかし粘り強い性格と根性で、頑張っているうちに認められるようになり、1919年までにはさまざまな世界で知られるウィスキーとなりました。

■味わいについて

「グランツ エレメンタリー オキシゲン8年」は、原料のほとんどが穀物で構成されたスコッチウィスキーになり、人気があります。
最低でも8年以上は熟成させていているので、すぐに蒸溜して造るウィスキーには出せない味を引き出しています。
シングルモルトで造られているので、甘味だけでなくドライでスパイシーな感じもありますが、そこまで辛口というほかではありません。
口当たりはトゲのあるような苦味はなく、滑らかで飲みやすいウィスキーになっています。
甘いポップコーンやクリームのようなおいしそうで甘い香りに、シナモンなどを感じさせるスパイシーさも加わり、上質な甘さも感じられるでしょう。
後からもフルーティな甘さも感じられますので、あまり苦味のあるウィスキーは苦手という方でも飲みやすい味わいになっています。
飲んだ後もすぐに甘味が消えるのではなく、クリーミーなスイートさが口の中で続きます。