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■蒸溜所の楽しみ方

サントリーピュアモルト 白州蒸溜所 樽出原酒 12年貯蔵に興味がある方は、樽を貯蔵している白洲蒸溜所に足を運んでみるのがおすすめです。
近年、工場見学が人気を集めていますが、白洲蒸溜所の見学ツアーではウイスキー原酒や普段はめったに飲めない限定ウイスキーなどを気軽に試飲でき、運が良ければファクトリーショップで樽出原酒を数量限定や期間限定で購入することができます。
製造工程見学の後に、ゲストルームでテイスティングタイムを楽しむことができます。
シングルモルトウイスキーの白州をはじめ、白州を構成する希少なモルト原酒なども試飲できる貴重な機会が得られます。
見学ツアーには事前の申し込みと予約が必要で、工場見学のほか、ウイスキー博物館やショップ、BAR白州、レストラン、バードサンクチュアリなども自由に利用ができます。
お酒の試飲があるので、マイカーではなく公共交通機関で訪れるのがマストです。

■白洲蒸溜所の樽へのこだわり

白州の味わいと香りを支えるのが樽づくりです。
樽づくりもアウトソーシングや既製品の利用ではなく、また他で作って持ち込むのではなく、白州の森で樽づくりが行われています。
白州の製樽工場は白洲蒸溜所のすぐそばにあり、自然豊かな白州の森の中に佇んでいます。
世界的に見ても、ウイスキーメーカー自身で樽工場を持っているの珍しく、そこにもこだわりが感じられます。
樽は長い時間をかけて原酒を貯蔵することになるため、ウイスキーの味わいや香りに大きく影響することから、白洲の地で樽の中で熟成をするだけでなく、原酒を抱く樽も白州の自然と気候を生かして行いたいというこだわりがあるのです。
つまり、サントリーピュアモルト 白州蒸溜所 樽出原酒 12年貯蔵は白洲で作られた樽で白洲の自然環境と気候の中で12年以上貯蔵されていた樽から出されたばかりの原酒ということになります。

■樽はウイスキーのゆりかご

「樽はウイスキーのゆりかご」という有名な表現がありますが、この言葉は樽というゆりかごと原酒の相性がよくないと原酒の個性が伸ばせないということも意味しています。
樽出原酒はその個性をダイレクトに楽しめ、かつ、相性が良かったのかを素人ながらにも五感を通じて確認できる楽しみがあります。
白洲蒸溜所においては樽づくりの長年の経歴を持つ職人が、原酒を見ながらそれに合わせた樽を丁寧に手作りしています。
熟練の樽職人の技と貯蔵部門との連携やチームワークが、白州ならではの香りと味わいを創り出しているのです。
樽までも自社工場を持つことは大変で非効率にも思えますが、ブレンダーや貯蔵部門が欲している樽のきめ細やかなオーダーに、柔軟に対応でき、イメージするウイスキー原酒を作ることに繋がっています。
つまり、仕込みや発酵などのプロセスはもちろん、樽づくり、貯蔵、ブレンドとあらゆる段階で職人技が不可欠であり、長年の経験と五感が極めて重要であることが分かります。
樽の組み立て作業にも長年の経験が必要であるほか、樽の漏れ修理や機械の刃物交換1つ1つの作業に熟練の感覚が必要で、一朝一夕には白州の樽職人にはなれないといいます。
大量生産が当たり前の時代、多くの食品工場や飲料工場では自動のベルトコンベアーによる流れ作業やオートメーションによる機械やロボットによる製造が当たり前になっていますが、大手飲料メーカーであるサントリーでも、ウイスキー造りにおいてはほぼ手作業で、1923年の創業時代から綿々と受け継がれてきた職人技やノウハウが生かされており、それがなければ美味しい原酒は出来上がってきません。
サントリーピュアモルト 白州蒸溜所 樽出原酒 12年はそんな白洲の環境の中で、こだわりの手作りの樽で12年すやすやとゆりかご熟成された魅力のお酒です。
熟練の樽職人おすすめな白洲の飲み方はロックです。
グラスを揺らすと、ほんのりと甘い香りが立ち上り、口に含めばまろやかで重厚な味わいが広がり、樽づくりの奥深さも感じとることができることでしょう。