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■2015年は創業250年
2015年に創業250年を迎えたのが、フランスのコニャック地方にあるコニャックの有名ブランド、ヘネシーです。
コニャックがどういうものかわからないし、飲んだこともないけれど、コニャックというお酒が高級で、その高級なお酒を作っている会社がヘネシーであるということは、世界中で非常によく知れ渡っています。
車で例えるならば、乗ったことも見たことすらもないけれど、ポルシェやフェラーリの名前は知っているというのと、似たような感じがします。
けれど、そんな最高級コニャックを作るヘネシーでも、値段の幅は非常に広いので、初心者で「一度飲んでみたい」という人でも手が出せる、そんな価格帯のものも販売しています。
いきなり最上級のコニャックを飲んでも、その味わいが良いのか悪いのかは分かりづらいと思いますので、まずはお手頃価格のコニャックから、ヘネシーを知っていくのもお勧めです。
そんなヘネシーは、2015年に創業250年を迎えた老舗中の老舗と言えます。
仮に、お値段的にはお手頃と思えるヘネシーを買ったとしても、ヘネシーの名に懸けて、いい加減なものを作るわけにはいきません。
そのため、低価格でも満足できる味わいのコニャックが手に入るという利点があるのが、ヘネシーが長年培ってきた歴史の中で、もっとも譲れない部分でしょう。
消費者としては非常にうれしいところです。

■ヘネシーが愛される理由
250年もの長きにわたって人々に愛されてきた歴史が、ヘネシーが品質のよいコニャックを作り続けたことを、あえて言葉や文字にしなくても十分伝えてくれます。
とはいえ、やはりなぜヘネシーが愛されるのか、気になるのが実情です。
1765年、アイルランドからフランスへと渡ってきたリシャール（リチャード）・ヘネシーによって創業されますが、その曾孫に当たるモーリス・ヘネシーが、世界で初めてコニャックの品質の格付けシステムというものを考え出します。
星の数で格付けが表示されるシステムなのですが、カテゴリーはエクストラ・ゴールドと呼ばれ、一般的にX.Oと表示されます。
このわかりやすいシステムを作ったことで、ヘネシー社はコニャックの世界基準を作った歴史を持つことでも知られています。
日本にヘネシー社のコニャックがやってきたのは、1868年、幕末の動乱のさなかで、日本が幕府軍と薩長軍に分かれて戦いをしていた時期のことでした。

■こだわりづくしが愛される理由
ヘネシーは、創業者のリシャール（リチャード）・ヘネシーがコニャック作りに非常に大きな情熱をもって取り組んだことから、現在に至るまで何と原酒を入れたオーク樽が30万樽以上もあると言いますから、驚きです。
ブドウの品種はユニブランだけ、畑のグレードは4つあり、それぞれで違う味わいの原酒を作り出すことにも余念がありません。
40年から100年もの長きにわたって熟成されてきた原酒の、もっともおいしくなった時を見計らってブレンドする、卓越した技術を持つブレンダーの手によって原酒がブレンドされて作られるのがヘネシーのコニャックだと聞けば、世界中で愛される理由が分かるどころか、愛されないはずはないと言ってもおかしくないと思えてきます。

■よく聞くVSOP、ヘネシーの味わいは？
コニャックの名前でよく耳にするVSOPとは、Very Superior Old Paleの略で、「とても優れた古い澄んだブランデー」という意味です。
これを原酒に置き換えると、長い期間熟成されたものということになります。
「ヘネシー VSOP リザーブ」は、まさにヘネシーが歩んできた道のりとその歴史、さらには100年の時を経て味わう今を体験できるコニャックです。
日本に最初に入ってきたときは、間違いなく時の権力者に贈られた品だったと思われるヘネシーのコニャックですが、今なら奮発して自分へのご褒美に買える人もいるでしょう。
非常に飲みやすく、ヘネシーの上質さが感じられる逸品です。