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品格あるジャパニーズウイスキー「響21年 有田焼 色絵椿柴垣文筒形瓶 2008」


■陶磁器が目を惹くスペシャルボトルコレクションの一つ

「サントリーウイスキー 響21年 有田焼 色絵椿柴垣文筒形瓶 2008」は、サントリーが1992年から販売していた「ウイスキーとやきものとの出会い・スペシャルボトルコレクション」シリーズの最後の年に発表された一品です。
このシリーズは日本の伝統である焼き物の名匠たちとのコラボレーションにより、芸術性の高い陶磁器のボトルが使用されています。
この2008年のボトルに限らず、このシリーズのボトルは全て日本の伝統的な技巧の粋を極めた作品ばかりです。
職人の手によって一つひとつ丁寧に作られているため、大量生産できるものではありません。
そのため「響21年 有田焼 色絵椿柴垣文筒形瓶 2008」のときには700本の限定品として販売されました。
2008年には有田焼と同時に九谷焼の吉田屋風松竹梅文四角瓶が発売されており、共に高級感を醸し出しています。
描かれているのは、有田焼の中でも高級磁器として有名な鍋島焼・色絵椿柴垣文皿のモチーフです。
有田焼の名門・岩尾對山窯の職人が手掛けたもので、精巧に描かれた青い柴垣に鮮やかな椿の花が咲き乱れます。
舌だけでなく目でも楽しめませてくれる贅沢な趣向です。
通常の「響21年」のボトルは、24面カットのガラス瓶に黒い手漉き越前和紙のラベルという装いですから、一目で特別なボトルだということが分かるでしょう。
まさに、スペシャルボトルコレクションシリーズにふさわしい一品だといえます。

■その中身はサントリーが世界に誇るブレンデッドウイスキー

特別なボトルに封入されているのは、やはり特別なお酒である「響21年」です。
酒齢21年を超えた原酒だけを使ったブレンデッドウイスキーで、ブレンダーの手によってまるで音楽が響き合うようにそれぞれの原酒の味わいが調和しています。
中キーモルトとなる山崎シェリー樽原酒のフルーティな甘味を基調とし、滑らかな口当たりとふくよかな香り、エレガントで奥深い味わいが特徴です。
このシリーズはサントリーが創業90周年を記念して1989年に発売したもので、山崎と白州、そして知多にある蒸溜所で作られた3つの原酒が丁寧にじっくりとブレンドされています。
30種類以上の原酒の中から、厳選に厳選を重ねた3つの原酒はそれぞれが高い評価を受けており、それらを匠の技でブレンドした「響」はサントリーウイスキーの最高峰ともいわれています。
スペシャルボトルコレクションでこのお酒が封入されるようになったのは2001年からで、それまではシングルモルトウイスキーの山崎や白州、特製のウイスキーやブランデーなどが封入されていました。

■ジャパニーズウイスキーの歴史を刻んだお酒

この響という銘柄はサントリーだけでなく、実はジャパニーズウイスキーにとっても特別なウイスキーです。
厳正な審査で知られる国際酒類コンテスト、インターナショナル・スピリッツ・チャレンジでは数々の輝かしい記録を残してきました。
2010年からは金賞とトロフィーを次々と受賞し、2017年にはシュプリーム・チャンピオン・スピリットという世界の蒸留酒の最高峰を示す賞を受賞しています。
さらにワールド・ウイスキー・アワードを連続で受賞したこともあり、もはやジャパニーズウイスキーはサントリーの「響」なしには語れません。
そんなウイスキー好きなら知らない人はいないというほどの銘柄ですから、スペシャルボトルコレクションに「響21年」が登場したときには世界中のファンを驚かせました。
日本人ならではの繊細さで生み出されたプレミアムウイスキーが、和の心を結集して作った美しい伝統工芸のボトルに封入されて限定販売されたのですから、注目度の高さは想像に難くありません。
この「サントリーウイスキー 響21年 有田焼 色絵椿柴垣文筒形瓶 2008」は最後の年に出されたものということもあり、スペシャルボトルコレクションの中でも特別な位置付けにあるといえるでしょう。