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九谷焼を代表する名工が手掛けた2003年のスペシャルボトルコレクション


■九谷焼の名工が筆を取った華麗なボトル

「サントリーウイスキー 響21年 九谷焼 吉田屋風春秋図（よしだやふうしゅんじゅうず） 2003」は、2003年度の「スペシャルボトルコレクション」として販売されました。
中に詰められているのは、サントリーの世界最高峰プレミアムブレンデッドウイスキー「響21年」です。
「響21年」はサントリーが所有する数十万樽という原酒の中から酒齢21年以上の希少なモルト原酒を厳選し、同じく酒齢21年以上のこちらも希少な数種類のグレーン原酒樽の中からブレンダーが吟味した原酒をブレンドしました。
サントリーが誇るブレンダーの匠の技で丁寧にブレンドされたプレミアムウイスキーの「響21年」は、世界でも高い評価を得ていることで知られるブレンデッドウイスキーです。
「日本の自然と匠の技が響き合う奇跡のシンフォニー」がキャッチコピーの「響」は、サントリーのブレンデッドウイスキーの最高峰といっても過言ではありません。
香りが華やかに広がり、豊かで柔らかな味わいが特徴の響ですが、「響21年」はさらに甘美を極めた優雅で気品ある奥深い調和を持ち合わせているのが特徴です。
長期熟成ならではの熟成香と滑らかな口当たりは、まさに世界最高峰のプレミアムブレンデッドウイスキーにふさわしい味わいに仕上がっています。
そんな「響21年」をさらに魅力的にしているのが、350年の歴史を誇る九谷焼でできたオリジナルの陶製ボトルです。
「サントリーウイスキー 響21年 九谷焼 吉田屋風春秋図 2003」は、九谷焼を代表する名工・山上義正が熟練の筆を取った作品で、1824年に古九谷の再興を目指した吉田屋窯の様式美を窺わせる華麗な意匠となっています。
青と紫で水辺のシダを表現しており、瓶の肩先には桜と紅葉、首の部分には野の鳥が描かれた、細いネックと丸みを帯びた形状のボトルが印象的です。

■初の国産ウイスキーの誕生

1923年に「日本人の感性で世界に愛されるウイスキーを造る」ことを決意したサントリーの創業者・鳥井信治郎は、京都・山崎の地にサントリー初となる山崎蒸溜所を建設しました。
山崎蒸溜所でのウイスキー造りは後にニッカウヰスキーの創業者となる竹鶴政孝と共に行われ、信治郎はウイスキーの故郷・スコットランドのスコッチ・ウイスキーを基本にしたといわれています。
スコットランドのスコッチウイスキーはピート香が強く、いわゆる「焦げ臭い」ウイスキーでした。
そんなスコッチウイスキーをベースに日本人の口に合うウイスキーを造るため、信治郎と政孝は日夜試行錯誤を繰り返します。
「大阪の鼻」と呼ばれたほどの鋭い嗅覚の持ち主だった信治郎は、さまざまな原酒をブレンドして日本人の繊細な味覚に合うウイスキー造りを続けました。
そして蒸溜所建設から6年が過ぎた1929年、ついに日本初となる国産ウイスキーの「白札」が誕生したのです。
国産ウイスキー第1号を生み出した鳥井信治郎は、その功績から「国産ウイスキーの父」と讃えられています。

■2代目が生み出した最高峰のウイスキー

初代マスターブレンダーの鳥井信治郎に代わって2代目マスターブレンダーとなったのが、信治郎の次男・佐治敬三です。
敬三が信治郎から社長職を引き継いだのは1961年のことで、その年からサントリーのウイスキーの香味を決めるマスターブレンダーとしての重責も担うことになりました。
サントリーが創業90周年を迎えた1989年、敬三はサントリーのブレンデッドウイスキーの中でも最高峰となるプレミアムウイスキーの「響」を誕生させます。
父・信治郎から受け継いだ匠のブレンド技術の粋を極めた「響」は、至高の香味を求めた敬三のブレンド技術が結集されたものとなりました。
そしてサントリーの企業理念である「人と自然と響き合う」から「響」と名付けられ、「サントリーウイスキー 響21年 九谷焼 吉田屋風春秋図 2003」を含む「スペシャルボトルコレクション」に詰められている「響21年」も、「響」のラインナップに加わる誉れ高い銘酒です。