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オークニー諸島の春・夏をイメージしたハイランドパーク ザ・ライト17年

■ハイランドパーク ザ・ライト17年

ハイランドパーク ザ・ライト17年は、2018年8月20日にレミー コアントロー ジャパン社から販売された、スコットランド最北端のハイランドパーク蒸溜所で製造されたオークニー諸島の四季を表現するシリーズの第二弾です。
第一弾として販売されたハイランドパーク ザ・ダーク17年は、日照時間の短い秋、冬を漆黒のボトルとオーク製のフレーム、シェリーカスクで熟成した原酒による深遠なフレーバーで体現したボトルでした。
一方でこちらのハイランドパーク ザ・ライト17年は春と夏をイメージして作られているため、グリーンカラーのボトルとリフィル・アメリカンオークカスクで熟成したモルト原酒を使用して作られた光り輝く明るさを持ったウイスキーです。
ボトル、フレームの前面に北欧神話に出てくるヘビに似たドラゴンが描かれ、ハイランドパークのルーツとなるヴァイキング文化が反映されているのが特徴です。
さらに2つの円は、右上が夏至で高い位置にある太陽を示し、一方の左下の円は冬至で低い位置にある太陽を示しており、オークニー諸島の夏、冬の気候が対照的であること、そしてこの特殊な気候によってハイランドパークのウイスキーの絶妙なバランスが生み出されるポイントとなっていることを表しています。
全世界で28,000本限定で製造されたボトルであり、パッケージにテイスティングノートやウイスキーの特徴が記載され、デザイン性にも優れたブックレットもセットとなった特別な一本です。
色は明るめのゴールドをしたナチュラルカラーであり、ドライオレンジのような甘みとバニラ、ナツメグ、スギのような香りがあります。
さらには軽めのピートスモークも特徴です。

■ハイランドパークの歴史

ハイランドパークは、スコットランドオークニー諸島にあるカークウォールの丘の上に建設された1798年に創業の蒸溜所です。
かつてこの場所に伝説の密造者として知られているマグナム・ユンソンの密造所があったといわれています。
スコットランド最北端の蒸溜所としても有名です。
こちらのハイランドパーク蒸溜所はいまだにフロアモルティングを続けている数少ない蒸溜所としても非常に有名です。
アイラ島同様ピートを焚き込んで製造する蒸溜所としても知られていますが、アイラとは異なるピートを使用しています。
もともと寒冷な気候が特徴的な土地であるため、高い樹木がうまく育ちません。
そのため、低木のヘザーが多く堆積している町であるため、これがピートとなっています。
そのためアイラに比べると甘みのあるスモーキーな味わいがハイランドパークの特徴となっているといえるでしょう。
この比較的まろやかな味わいによって女性からも飲みやすいと評判になっています。
そのため、ストレートやロックで飲むのが大変おすすめです。
また、ハイランドパークはオークニー諸島のピートを使って大麦麦芽を焚き込まれており、自家製麦芽の使用は全体のたった2割程度です。
自家製麦芽のフェノール値はおよそ40ppmであり高めに感じますが、あと残りの本土から仕入れている麦芽はフェノール値がおよそ10ppmであるため、全体的に見るとフェノール値は高くないということがわかります。

■ハイランドパークはツアー見学が可能

現在では、こちらのハイランドパーク蒸溜所でツアー見学が行われています。
ツアーは定員15名までで1時間ごとに出発しており、ウエルカムドリンクを含めた試飲も可能です。
試飲できるウイスキーの種類、量により複数のコースに分かれているため、世界中のシングルモルトファンにとっても大変人気のあるツアー内容となっています。
基本コースであれば、予約は任意となっていますが、特別コースとなると予約が必要となりますので事前予約を忘れずに行いましょう。
ツアーでは精麦室やキルン棟、ポットスチルなどを見学できたり、本物のピートに触れることができたりなどハイランドパークを知り尽くすことができる充実したツアーです。