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ハイランドパーク ヴァルクヌート リミテッドエディション 限定品を知る

■ヴァイキング・レジェンド・シリーズ第2弾

ハイランドパーク ヴァルクヌート リミテッドエディションは、ハイランドパーク蒸溜所が2018年12月19日にリリースした、シングルモルト・スコッチ・ウイスキー「ヴァイキング・レジェンド・シリーズ」の第2弾です。
「ヴァルクヌート」は、ヴァイキングが信仰した北欧神話をモチーフにしたウイスキーですが、その背景を調べてみると、オークニー諸島の息吹を感じます。

■「ヴァルクヌート」に込められた歴史的・文化的価値

ボトルの名前となった「ヴァルクヌート」は、北欧神話において、戦闘で命を落とした者を表現するシンボルです。
「ヴァイキング・レジェンド・シリーズ」の第1弾「ヴァルキリー」は、ヴァルクヌート（戦死者）たちを主神オーディンの住むヴァルハラ宮殿へ導く半神のことで、シリーズは、ストーリーでつながっていることがわかります。
ハイランドパーク ヴァルクヌート リミテッドエディションのパッケージには、3つの三角形が絡み合うようなロゴが描かれています。
これはヴァルキリーが戦死した者たちをヴァルハラに連れていくときに、額に付けたシンボルがモチーフです。
このシンボルは、ヴァイキング時代に造られた工芸品にも見られ、ヴァイキング文化を象徴する印ともいえます。
ヴァルキリーによって天空に導かれたヴァルクヌートは、オーディン神に仕える軍隊の一員になると神話は伝えています。
このことから、ヴァルクヌートの話は、生と死のサイクルをテーマにしていると考えられているのです。
ヴァイキング文化は、オークニー諸島がスコットランドに帰属する前から、地元に根付いています。
ヴァイキングは、9世紀から12世紀に発生した、民族大移動でオークニー諸島にやってきたとされ、オークニーの歴史と文化に大きく影響を与えました。
オークニー諸島を代表するハイランドパーク蒸溜所が、自らの製品にヴァイキング文化を取り入れるのには、こうした理由があります。

■オークニー諸島で栽培されているタータン種の大麦を使用

ハイランドパーク蒸溜所は、1798年に設立された歴史ある蒸溜所で、設立当初から、地元で育まれた素材を使い、シングルモルト・スコッチウイスキーを製造してきました。
ウイスキーの原料となる大麦にはいくつか種類がありますが、ハイランドパーク蒸溜所が使用しているのは、タータン種と呼ばれる二条大麦です。
オークニーでは二条大麦の他ベア（Bere）と呼ばれる六条大麦も栽培されていますが、こちらは「ベアーバノック」（オークニー諸島オリジナルのパン）の原料として主に使用されます。
二条大麦は実が二列に付いている種類の大麦で、六条麦よりも小粒という特徴があります。
二条大麦の胚乳に含まれるデンプンはおよそ85％で、タンパク質の含有量は10％ほどです。
タータン種は、ウイスキーやビールの原料として栽培されていて、強風に耐える特徴があり、強い風がよく吹くオークニー諸島の気候にマッチします。

■ハイランドパーク ヴァルクヌート リミテッドエディション（限定品）の特徴

ハイランドパーク ヴァルクヌート リミテッドエディションは、タータン種の大麦を使って造られました。
収穫した大麦を、地元で育まれた、ヘザーをたっぷりと含んだピートで乾燥させます。
アメリカンオークシェリー樽で熟成された原酒には、オークニーの風土や気候などが反映され、ヴァルクヌートの香りと風味を特徴づけています。
ヴァルクヌートのアルコール度数は46.8度で、ウイスキーからはピートの香りがよく立ちます。
ピートに加え、アメリカンオーク樽のバニラ感、クローブやブラックペッパーのスパイシーな香り、アニスの実など、複数な香りが複雑に混ざり合い、アロマのような心地良さを醸し出しています。
ヴァルクヌートは、シェリーのほのかな甘さとクローブやアニスの実からくる苦味のバランスが絶妙で、ピートの香りとスモーキー感、そしてスイートスパイスの余韻が長く続きます。

■自然の恵みを楽しみましょう

タータン種の大麦とアメリカンオークシェリー樽から造られた、ハイランドパーク ヴァルクヌート リミテッドエディションには、オークニー諸島で育まれた自然の恵みが凝縮されています。
オークニーの土地にしっかりと根を下ろしているヴァイキング文化が溶け込むウイスキーをたしなみながら、オークニー諸島の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。