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オークニー流シングルモルトスコッチウイスキーの歴史が香るハイランドパーク25年

■独特の香りと風味が楽しめる一本

スコットランド本島からさらに北に位置するオークニー諸島で、古くからシングルモルトスコッチウイスキーを造り続けるハイランドパーク蒸溜所。
オークランド蒸溜所は、オークニー諸島で育まれた自然の恵みと、蒸溜所に昔から伝わるウイスキー製造技術を使い、良質のウイスキーを次々と生み出しています。
ハイランドパーク25年は、蒸溜所が持つ、独特の香りと風味が楽しめる一本として人気があります。

■大麦のふるさとからモルトウイスキーの特産地へ

スコットランド本島の北に浮かぶオークニー諸島は、70の島々からなり、その中のメインランド島にハイドパーク蒸溜所があります。
オークニー諸島の歴史は古く、先史時代にはすでに人が定住していました。
新石器時代の農場（ナップ・オブ・ハワー）や集落跡（スカラ・ブレー）が遺跡として遺されていて、この時代にはすでに大麦や小麦が栽培されていたことが、考古学研究で明らかになっています。
モルト用の大麦がオークニー諸島で栽培され始めたのは定かではありませんが、大麦の栽培が盛んなオークニー諸島は、ウイスキー造りに適した土地柄といえるでしょう。
ハイランドパーク蒸溜所は1798年に創業、以来大麦を使用してシングルモルトウイスキーを造り続けています。

■「北の巨人」と評されたハイランドパーク蒸溜所

ハイランドパーク蒸溜所のシングルモルトスコッチウイスキーは、オークニー諸島の自然の恵みと、蒸溜所に伝わる伝統的な技術によって特徴づけられるといえます。
スコッチウイスキーでは、大麦を乾燥させる際に、ピート（植物が炭化してできた泥炭のこと）を使用するのです。
ピートは、気候や風土に強く影響されるため、その土地によって特徴が異なります。
強い風が頻繁に吹き、気温の低いオークニー諸島のピートは、低木のヘザーをたっぷりと含んでいるのです。
大麦を床に敷き詰めてウイスキーに使用する大麦を製麦することを、フロアモルティングといいますが、これは伝統的な技法で、現在も行っている蒸溜所は限られます。
大麦を発芽させある程度成長させた後、タイミングを見計らい、ピートを焚いて大麦を乾燥させます。
簡単に聞こえるかもしれませんが、大麦が均等に発芽できるよう職人は大麦を撹拌し続けるなど、製麦には過酷な労働作業が要求されるのです。
多くの蒸溜所がモルディングを専門業者に委託する中、ハイランドパーク蒸溜所は昔ながらのフロアモルティング製法で、製麦を続けています。
製麦された大麦は、ゆっくりと時間をかけて発酵され、専用のポットスチルにて蒸溜、ニューポット（液体）が出来上がるのです。
ウイスキーの原酒は、樽に入れ一定期間寝かされますが、ハイランドパーク蒸溜所は、使用する樽にもこだわります。
熟成させる樽が、ウイスキーの香りと風味に大きく影響することを、経験上知っているからです。
ハイランドパーク蒸溜所は主にシェリー樽を使いますが、シェリー樽の材料となるオーク材にこだわり、アメリカンオークやヨーロピアンオークを好んで使用しています。
ヘザーをたっぷりと含んだピートで焚いた大麦を使用し、昔ながらの製法でウイスキーを造り続けるハイランドパーク蒸溜所。
蒸溜所が造り出すウイスキーは、19世紀後半に、ロシア皇帝ら身分の高い人たちがこぞって「北の巨人」と評したときと変わらぬ、良質の味わいを提供し続けています。

■スモーキー・ハニー・フレーバーを味わうならハイランドパーク25年

ヘザーをたっぷりと含んだピートで乾燥させた大麦を使用して造られるハイランドパーク蒸溜所のウイスキーは、スモーキー・ハニー・フレーバーの風味が魅力です。
ハイランドパーク蒸溜所らしさを味わうなら、ハイランドパーク25年をおすすめします。
昔から伝えられている伝統的な技法を使い、シェリー樽で25年間熟成されたハイランドパーク25年は、澄んだ琥珀色が美しい、シングルモルトスコッチウイスキーです。
ウイスキーからは、オークニー諸島の自然に育まれたピートの香りがよく立ち、スモーキー、フローラル、ドライフルーツなどの複雑な香りもほのかに漂います。
口に含むと、ヘザーをたっぷりと含んだピートとシェリー樽からくるスモーキー・ハニーの味わいが、心地良く広がります。
ハイランドパーク25年のアルコール度数は45.7度ありますが、アルコール度数の高さを忘れるほど、口当たりが良く飲みやすいと評判です。

■自然の恵みを感じられます

オークニー諸島で育まれた自然の恵みと、昔から伝わるウイスキー製法で誕生したハイランドパーク25年。
オークニー諸島の自然の恵みが色濃く反映されたハイランドパーク25年を飲みながら、日本から遠く離れた、スコッチウイスキーのふるさとに想いを馳せてみてはいかがでしょうか。