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ミズナラ樽熟成のイチローズモルト ミズナラウッドリザーブ リーフラベル 200ml

■イチローズモルト ミズナラウッドリザーブ リーフラベル 200mlの特徴

イチローズモルト ミズナラウッドリザーブ リーフラベル 200mlは埼玉県秩父市にあった東亜酒造がかつて所有し、現在では閉鎖された羽生蒸溜所のシングルモルトをキーモルトにした貴重なウイスキーです。
経営危機に見舞われ売却されてしまった東亜酒造の創業者の孫にあたる肥土伊知郎氏が、羽生蒸溜所のモルト原酒を受け継ぎ、守り抜いたことで実現しました。
現在では、埼玉県秩父市に株式会社ベンチャーウイスキーを立ち上げ、イチローズモルトの生みの親となった肥土伊知郎氏が、羽生蒸溜所のモルト原酒に数種のモルトをブレンドし、ジャパニーズ･オークのミズナラ樽で再度熟成させて仕上げた、手の込んだ逸品です。
モルト原酒のヴァッティングにあたっては、ピーテッドモルトを多めに使用したことで、ピーテッド特有のスイートさが引き立っています。
さらにミズナラ樽特有のエキゾチックな風味が加わり、複雑な味わいも楽しめます。
口に含むと、最初にピーテッド特有の奥深い甘みを感じ、やがて、ミズナラ樽再熟による複雑な味わいとピート感が口の中に広がっていくのが味わいの特徴です。
ウイスキーでは珍しい200mlという少量ボトルは、筒型のスタイリッシュなデザインで、ミズナラの葉をモチーフにしたラベルが付されており、見た目にもとてもおしゃれです。

■こだわりのミズナラ樽で熟成

ミズナラは日本原産の樹木で、エキゾチックな風味をウイスキーに授けてくれます。
ウイスキーはもともとイギリスのスコッチウイスキーやアメリカのバーボンが主流なため、ミズナラ樽を使用したものはありませんでした。
ですが、日本らしいウイスキー造りを追求した日本のウイスキーメーカーがミズナラ樽を使い始めたことで、今やジャパニーズ・ウイスキーの代名詞ともなっています。
近年ではエキゾチックで希少な味わいを追求するため、一部のスコッチウイスキーやアメリカのクラフトウイスキーでもミズナラ樽を使うケースも増えてきました。
もっとも、ミズナラ樽を使うことはコストも手間もかかります。
というのは、日本のウイスキーメーカー長い間、熟成樽の大半をコストが安く、樽製作の手間もかからない輸入に頼ってきたからです。
日本独自のユニークなフレーバーを加味できるメリットがある一方、国産のミズナラ材の調達や、樽への加工は容易ではありません。
イチローズモルトでは、肥土伊知郎氏が自らミズナラが生育している北海道まで出向いて丸太を厳選して仕入れてくるとともに、自社の樽職人が樽の製作まで行っている力の入れようです。

■イチローズモルト誕生と秩父蒸溜所

イチローズモルトの生みの親である肥土伊知郎氏は、1965年に埼玉県秩父市に生まれました。
実家は祖父が創業した東亜酒造で、羽生蒸溜所においてウイスキー造りも手掛けていました。
家業を継ぐべく大学で醸造学を専攻し、ジャパニーズ・ウイスキーのパイオニアであるサントリーで修業を積んだ後、東亜酒造へと入社します。
しかし、父が受け継いでいた東亜酒造が経営危機に見舞われ、会社が売却されてしまうのです。
しかも、売却先ではウイスキー部門を撤廃したため、羽生蒸溜所の原酒が失われる危機に見舞われます。
熟成によって風味が増す原酒を守ろうと決意した肥土伊知郎氏は、原酒を引き取ったうえで、落ち着くまで貯蔵してくれるところを探し回り、ようやく、福島県にある笹の川酒造に預けることができました。
2004年に秩父市で株式会社ベンチャーウイスキーを設立し、2005年に笹の川酒造に預けていた原酒をもとに、イチローズモルトのリリースに漕ぎついたのです。
2007年には新たに秩父蒸溜所の設立にこぎつけ、2008年から蒸溜をスタートさせました。
秩父蒸溜所ではモルトウイスキー原酒をダンネージスタイルという伝統的な貯蔵方法でウイスキーの熟成を行っており、秩父の風土や気候と相まって独特の個性を生み出しています。