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赤ワイン樽で後熟させたイチローズモルト ワインウッドリザーブ WWR

■イチローズモルト ワインウッドリザーブ WWRの特徴

イチローズモルト ワインウッドリザーブ WWRはイチローズモルトの伝統である羽生蒸溜所のキーモルトと数種類のモルトを、新しく設立した秩父蒸溜所でヴァッティングし、フレンチオーク製の赤ワイン熟成樽の空き樽で後熟させたものです。
赤ワイン熟成樽で後熟させたことにより、華やかさとフルーティーさが醸し出され、ビターチョコレートやオレンジピールのような深くコクのある甘みが加わり、複雑でエレガントな味わいが楽しめる1本となりました。
モルトウイスキーの華やかさや豊潤さに、フレンチオーク樽による個性が加わった珠玉のウイスキーです。
アルコール分は46%ですが、冷却ろ過をしていないノンチルフィルター製法のため、ピュアモルトの風味や味わいをそのまま楽しめるのも魅力になっています。
ノンチルフィルターのため、オリや濁りが発生する場合もありますが、これも自然な証です。

■羽生蒸溜所の原酒について

イチローズモルトの生みの親である肥土伊知郎氏は、1965年に埼玉県秩父市で生まれました。
祖父の代から続く東亜酒造の跡取り息子として、大学では醸造学を専攻しています。
大学卒業後にジャパニーズ・ウイスキーのパイオニアであるサントリーに入社し、ウイスキー造りや販売ノウハウなどを学んできました。
日本を代表するウイスキーメーカーで経験を積んだうえで、家業である東亜酒造へと戻ります。
ですが、東亜酒造は経営危機に見舞われ、会社が売却されるに至ってしまうのです。
しかも、東亜酒造が手掛けてきたウイスキーは新たな会社では取り扱わないことが決定されてしまいます。
東亜酒造は埼玉県にある羽生蒸溜所でウイスキー造りをしていました。
ウイスキーは蒸溜してから熟成させることで、ようやく製品化できる時間のかかるお酒です。
肥土伊知郎氏は熟成を重ねてきた貴重な原酒を守るべく、行動を開始しました。
全国の酒造メーカーや酒蔵を訪ね歩き、羽生蒸溜所の原酒を貯蔵してくれるところを探し歩いたのです。
ようやく、福島県の笹の川酒造に預かってもらうことができました。

■イチローズモルトの誕生と世界的な評価

羽生蒸溜所の原酒がいつの日か日の目を見ることを目指し、肥土伊知郎氏は努力を重ねて、2004年に埼玉県秩父市にて株式会社ベンチャーウイスキーを設立するに至ります。
その後も肥土伊知郎氏は笹の川酒造にある羽生蒸溜所の原酒のもとに通い、2005年に初めてのイチローズモルトとして発売するに至ったのです。
なんと翌年の2006年には、羽生蒸溜所のイチローズモルト「キングオブダイヤモンズ」が、ウイスキー評価の世界的な権威であるイギリスのウイスキー専門誌のウイスキーマガジンで、プレミアム・ジャパニーズウイスキー部門ゴールドメダル(最高得点)を受賞する栄誉に輝きます。
会社設立から3年後の2007年には秩父蒸溜所も完成させることができました。
ウイスキーづくりの免許が交付され、2008年2月から秩父蒸溜所でもウイスキーづくりをスタートさせるに至ったのです。
社員わずか4名のマイクロディスティラリー（小規模蒸溜所）ですが、樽材の仕入れや樽造りから行う、こだわりを持った蒸溜所です。
そんな中でもイチローズモルトは、ウイスキーマガジンが主催するワールドウイスキーアワード(WWA)のジャパニーズ部門で、2007年から5年連続で世界最優秀賞を受賞する快挙を成し遂げています。
世界のウイスキーファンから注目を集め、世界にイチローズモルトの愛好家が拡大しています。
新たに開設された秩父蒸溜所のシングルモルトウイスキーも、2012年のアメリカのウイスキー・アドボケート・アワードで、ジャパニーズウイスキー・オブ・ザ・イヤーを受賞するに至りました。
2017年にはワールド・ウイスキー・アワードのシングルカスクシングルモルトウイスキー部門で、イチローズモルト 秩父ウイスキー祭2017が世界一に輝く成果を上げています。