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完売続きで入手が非常に困難なイチローズモルトカードナイン・オブ・スぺーズ

■シェリーカスクの魅力が詰まったシングルモルト

「イチローズモルト カード ナイン・オブ・スペーズ」は埼玉県羽生市にあった2000年に閉鎖した羽生蒸溜所のモルト原酒を使用し、ベンチャーウイスキーが手掛けた高級シングルモルトウイスキーです。
蒸溜年は1990年で、2010年に584本ボトリングされた大変希少価値の高い数量限定商品となっています。
1stカスクはホグスヘッドを使用し、2ndカスクはクリームシェリー・バットを使ってフィニッシュしました。
カスクストレングスのノンカラー、ノンチルフィルターのため、樽出しウイスキー本来の美味しさが凝縮された仕上がりとなっています。
「イチローズモルト カード ナイン・オブ・スペーズ」を含む「イチローズモルト・カードシリーズ」は、全54種類あるボトルのすべてにトランプの絵柄が用いられているのが特徴です。
1本ごとにフィニッシュで使用するカスクが異なることから、同じ味わいと香りを持つウイスキーが出来上がることはありません。
その特異なウイスキーの風味とコレクション性の高さが人気となり、世界中に「イチローズモルト・カードシリーズ」を集めるコレクターは増えていく一方です。
「イチローズモルト カード ナイン・オブ・スペーズ」を一口含めば、口の中いっぱいにクッキーの香ばしい香りとレーズンのようなドライフルーツを思わせる甘い香りとスイートな味わいが広がります。
シェリーカスク由来の深い褐色をしたウイスキーは、シェリーカスク好きにぜひおすすめしたい逸品です。

■人気のカードシリーズを造っている蒸溜所

株式会社ベンチャーウイスキーが手掛ける「イチローズモルト」の「カードシリーズ」は、イチローズモルトファンの間でも高い人気を誇るシリーズです。
造っているのは埼玉県秩父市にあるベンチャーウイスキー所有の秩父蒸溜所で、カードシリーズには羽生蒸溜所で蒸溜・熟成されたモルト原酒を使用しています。
「イチローズモルト カード ナイン・オブ・スペーズ」も、秩父蒸溜所で製造された一本です。
羽生蒸溜所の経営社はベンチャーウイスキーの創業者・肥土伊知郎氏の祖父にあたり、祖父から父へ、そして孫へとウイスキー造りが引き継がれています。
秩父蒸溜所が稼働したのは2008年2月のことで、ベンチャーウイスキーが設立された2004年から4年の月日が経っていました。
秩父の風土に根差した手作りのウイスキー造りを行うことを理念とし、スコットランド・フォーサイド社製のポットスチルが2基設置してあります。
蒸溜所の敷地面積は9,900㎡で、7名の従業員がスコットランドの伝統的製法に倣ったウイスキー造りに精進する日々を送っています。

■ベンチャーウイスキーが持つウイスキー造りへのこだわり

ベンチャーウイスキーの創業者であり社長の肥土伊知郎氏は、秩父蒸溜所で造っているウイスキーは非常にシンプルなものであるといいます。
大麦麦芽と酵母、それに水以外、余計なものは一切加えていません。
この中で最も大切にしているのが大麦で、イングランドとスコットランドからは「オブティック」と「ティップル」の2種類を取り寄せています。
ほかにはドイツ産の「ブレマー」と国産大麦の「みょうぎ二条」を加えた4品種を使っており、仕込み水には天然ミネラルが溶け込んだ大血川渓谷水系の軟水を使用するというこだわりようです。
また地元埼玉県産の大麦を使ったフロアモルティングも行っており、小ロットながらも秩父に適したモルト造りに励んでいます。
ベンチャーウイスキーが手掛けている主要なウイスキーは数多く、「イチローズモルトカードシリーズ」はあまりにも有名です。
また「ワールド・ウイスキー・アワード（WWA）2018」の「ワールドベスト・ブレンデッドウイスキー・リミテッドリリース部門」で世界最高賞受賞を受賞した「モルト&グレーン ワールドブレンデッドウイスキー リミテッドエディション」は、世界中で高い評価を得ました。
現在は羽生蒸溜所と秩父蒸溜所のモルトをヴァッティングさせた「ダブルディスティラリーズ」と「ワインウッドリザーブ」、それに「ミズナラウッドリザーブ」の3種類を主軸に、数量限定品もリリースしています。
近い将来、「イチローズモルト カード ナイン・オブ・スペーズ」をも凌ぐ逸品が誕生するに違いありません。