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驚きのプレミア価格が付くイチローズモルトカードシリーズのスリー・オブ・ハーツ

■イチローズモルト・カードシリーズで高い人気を誇る逸品

「イチローズモルト カード スリー・オブ・ハーツ」は羽生蒸溜所で2000年に蒸溜されたモルト原酒を使用し、2010年にボトリング総本数807本で限定販売されたモルトウイスキーです。
1stカスクにはホグスヘッド樽を使用し、2ndカスクにはポートパイプ樽を使用してフィニッシュさせました。
カスクストレングスのノンチルフィルター、ノンカラーで造られているため、樽出しのウイスキー本来の味わいがしっかりと残っている逸品です。
ウイスキーは少し赤みがかった美しい褐色に色合いをしており、強い甘さと程よいウッディーさが見事なバランスとなっています。
砂糖漬けチェリーのスイートな味わいと厚みと膨らみのあるオレンジピールのようなビター感あふれる味わいが魅力の逸品に仕上がりました。
「ハートの3」の絵柄のトランプカードだけというシンプルなデザインのラベルとなっていますが、イチローズモルトのカードシリーズの中でも上位に来る人気の高い一本です。
「イチローズモルト カード スリー・オブ・ハーツ」の販売価格は税込みで6,820円ですが、定価で購入できることはほぼないと考えて良いでしょう。
その人気を裏付けるかのように、インターネットショッピングサイトでは約950,000円というプレミア価格で販売されています。

■アルコール度数が高めのモルトウイスキーの特徴

一般的なウイスキーのアルコール度数は40～43度されていることを考えると、「イチローズモルト カード スリー・オブ・ハーツ」のアルコール度数61.2度というのはかなり高めとなっているのがわかります。
樽出しのままのウイスキーはアルコール度数が高く、加水をすることで40~43度まで下げてボトリングされます。
この加水を行わないウイスキーをカスクストレングスといい、「イチローズモルト カード スリー・オブ・ハーツ」はカスクストレングのため高いアルコール度数を保っているのです。
アルコール度数が調整されたウイスキーは初心者にも比較的飲みやすく、ウイスキー入門酒を選ぶならアルコール度数が40度台のものが適しているといえるでしょう。
しかしウイスキーの味わいがわかって慣れ親しんでくると、40度のアルコール度数では物足りなさを感じるかもしれません。
そんなときは「イチローズモルト カード スリー・オブ・ハーツ」のような、アルコール度数の高いカスクストレングス・ウイスキーを楽しむ絶好の機会到来です。

■楽しみ方が増えるカスクストレングスのモルトウイスキー

カスクストレングスのウイスキーはアルコール度数が高いため、ストレートで飲めるのはかなりウイスキーやお酒そのものに強い人でしょう。
通常カスクストレングスのウイスキーを飲むときには自ら水を加えていくことになりますが、その過程で生じるウイスキーの微妙な変化を味わえるのが大きな特徴です。
ほんの数滴加水をするだけで、高いアルコール度数に隠されたウイスキーの味わいが表面に出てきます。
ましてや「イチローズモルト カード スリー・オブ・ハーツ」のように異なる2つの樽で熟成させたウイスキーは、加水するたびに香りや味わいに変化が現れ、全く同じ香りと味わいを持つウイスキーを作ることは難しいと思われます。
カスクストレングスの醍醐味は、まさにこの点にあるといっても過言ではありません。
アルコール度数が高いウイスキーは、いろいろな飲み方で楽しめるというのが大きなメリットです。
ウイスキーと常温の水を同量で割る「トゥワイスアップ」や炭酸水で割る「ハイボール」も高アルコール度数のウイスキーにピッタリの飲み方です。
もともとが加水されていないカスクストレングスのため、水や炭酸水で割ったとしても力強さはそのまま維持されます。
羽生蒸溜所で長期熟成されたモルト原酒を使った「イチローズモルト カード スリー・オブ・ハーツ」の美味しさを堪能するには、樽出しで直接瓶詰めされるカスクストレングスが一番です。