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イチローズモルトカードシリーズ初登場のマデイラワインカスクを使用した一本

■これまでにない味わいが楽しめる逸品

「イチローズモルト カード トゥー・オブ・ハーツ」は埼玉県羽生市にあった羽生蒸溜所で1986年に蒸溜されたモルトウイスキーを、株式会社ベンチャーウイスキーが2009年に309本ボトリングして販売したモルトウイスキーです。
「イチローズモルト カード トゥー・オブ・ハーツ」はこれまでになかったマディラワインカスクを2ndカスクに使用してフィニッシュした商品で、「イチローズモルト・カードシリーズ」で初めて登場したことから話題を集めました。
1stカスクにはホグスヘッド樽を使うのはカードシリーズの定番ですが、2ndカスクにマデイラワイン樽を使ったことで、凝縮果実やドライフルーツのような香りが華やかなウイスキーに仕上がっています。
厚みのあるフルボディーのマデイラワインを生み出すマデイラワインカスクは、ウイスキー熟成との相性がとても良いのが特徴です。
樽出しウイスキー独特の滓（おり）や濁りを取り除かないノンチルフィルター（冷却濾過なし）のため、ウイスキー本来の味わいが活きています。
また加水を一切行わないカスクストレングスは、高いアルコール度数を保ったまま瓶詰めされます。
着色も施さないノンカラー（無着色）ですので、マデイラワインカスクで熟成された少し赤みがかった美しい褐色の色合いとなっています。
「イチローズモルト・カードシリーズ」初となる味わいを、ぜひゆっくりと時間をかけてお楽しみください。

■マデイラワインカスクはウイスキーの熟成に適している

マデイラワインはポルトガルのマデイラ島で造られている「世界三大酒精強化ワイン」の一つで、辛口のセコと中辛口のメイオ・セコ、そして中甘口のメイオ・ドセに甘口のドセという4種類の甘さに分かれています。
どのワインの貯蔵・熟成に使われたカスクであっても、ウイスキーの熟成として使うカスクはすべて「マデイラワインカスク」や「マデイラワインフィニッシュ」との記載がされていることがわかります。
「イチローズモルト カード トゥー・オブ・ハーツ」では2ndカスクとして「マディラホグスヘッド」と書かれていますが、これは容量が220～250リットルあるホグスヘッド樽のマデイラワインカスク」という意味です。
マデイラワインカスクでフィニッシュしたウイスキーにはシトラスのような香りとシロップのようななめらかさが備わり、ミントやユーカリのスパイシーな後味が楽しめるとされます。
羽生蒸溜所のモルト原酒がマデイラワインカスクでフィニッシュを終えて誕生した「イチローズモルト カード トゥー・オブ・ハーツ」は、これまでにない新しい味わいが堪能できることは間違いありません。

■ベンチャーウイスキーの創業者も驚くコレクターの存在

2004年に肥土伊知郎氏によって設立された株式会社ベンチャーウイスキーは、いまや日本はもとより世界中を席巻するウイスキー製造会社となりました。
「ワールド・ウイスキー・アワード（WWA）」では何度も受賞の栄誉に輝き、一気にベンチャーウイスキーの名が広まったのです。
ベンチャーウイスキーが造るブランドは「イチローズモルト」で、「イチローズモルト カード トゥー・オブ・ハーツ」は全54種類のラインナップを誇るカードシリーズのうちの一本となっています。
トランプの絵柄を使った54種類のラベルのデザインがすべて違うということもあって、飲んで楽しむだけでなくコレクションして目でも楽しみたいというコレクターが世界各国に存在します。
肥土氏は以前「イチローズモルトセミナー」の開催時に、「イチローズモルトコレクター」と呼ばれる人たちがいることに大変驚いていました。
中には社長である肥土氏ですら手に入らないレアな商品を持っている人がセミナーに参加していたことで、驚きは非常に大きかったようです。
また肥土氏は「イチローズモルトは野球とは一切関係がありません」という話で、会場に集まったイチローズモルトファンを笑わせました。
「努力の人」といわれたメジャーリーガーのイチロー選手を指してのことですが、努力を怠らないことでいうならばベンチャーウイスキーの肥土社長も負けていません。
世界中に「イチローズモルトカードシリーズ」のコレクターがいるのは、確かな品質とオリジナリティあふれるウイスキーを送り出してきたからといえるでしょう。