お酒買取なら大阪のネオプライス

■ジャックダニエルといえばブラック

ジャックダニエルの名を世界的に有名なものにした理由はいくつかあります。
創業者のジャック・ダニエルが弱冠16歳でウイスキーを作り上げたことはもちろん、作り上げたその年には、近いうちにお酒への課税が始まると読み、アメリカ合衆国最初の蒸留所としてジャック・ダニエル蒸留所を政府に公認させるなど、先見の明がありました。
今や150年以上という長い歴史を持つウイスキーとなりましたが、その作り方は1世紀を経てもほとんど変わらないと言われます。
さらに、ジャック・ダニエルにウイスキー作りを教えたのはアフリカから連行された奴隷たちだったとされています。
彼らが知っていたウイスキーの蒸留法をジャック・ダニエルが学んだウイスキー作りの歴史と考えると、ゴスペルなどの音楽同様、黒人ならではのこだわりをもったお酒をジャックダニエルが世界に通用するものに作り上げたといえます。

■ブラックだけじゃないけれどまずはブラック

ジャックダニエルイコールブラックのオールドNo.7というイメージがありますが、実際にはほかにもさまざまな味わいのウイスキーを作っています。
高級ウイスキーとしてはジャックダニエルゴールドがありますし、最高級のジャックダニエルはフランク・シナトラの葬儀の際に棺に入れたというシナトラセレクトで、ぜひ味わってみたいジャックダニエルです。
とはいえ、やはりジャックダニエルといえばブラックす。
ブラックラベルからは想像もつかないバニラとキャラメルの甘い香りとまろやかさな口当たり、絶妙なバランスは、ジャックダニエルのブラック最大の特徴です。
ブラックが抜きんでて有名になったことから、あえてそれ以外が気になるのも、ジャックダニエルファンには多いでしょう。

■一度は飲んでみたい

そんなジャックダニエルの代表であるブラックの規格に満たないものとしてボトリングされたのが、グリーンラベルです。
ジャックダニエルの中では最も熟成期間が4年と短く、そのためにアルコール度数も同じく最も低い、40度です。
ただ、ジャックダニエルは主力のブラックも40度ですので、あまり度数は気にならないかもしれません。
どちらかというと気になるのが口当たりで、熟成年数がい分だけやや粗削りな味わいになります。
とはいえ、ジャックダニエルならではの甘いテイストは、グリーンラベルのばではナッツやチョコレートの甘い香りになっており、とげとげしさを和らげてくれます。
そのため、ライトな中にもマイルドな味わいになっているのが一番の特徴です。
熟成庫の中でも特に熟成がゆっくり進むとされる中心付近や、フロアの低い樽から選ばれるのがグリーンラベルの特徴です。
実際、ブラックを愛する人たちにとって、ブラックの規格に満たないとはいえ数の少なさから逆に貴重なウイスキーとなっているグリーンラベルは、ブラックと比較するためにも一度は飲んでみたいと言えるでしょう。

■手間暇かけて作られるのは同じ

ジャックダニエルは、アメリカのウイスキーであるバーボンの製法に加え、サトウカエデの木を木炭にしたものを樽にびっしりと敷き詰め、時間をかけて丁寧にろ過するチャコール・メローイングという方法を採り入れて作る独特の製法のため、特別にテネシーウイスキーという分類がされます。
もちろん、テネシー州で作られていることが大前提で、ジャックダニエル蒸留所がテネシー州にあったことも外せない要因です。
バーボンウイスキーよりも作るのに手間がかかるテネシーウイスキーにファンが多く生まれたのは必然の結果といえますが、ブラックの規格に満たないグリーンラベルがレアものになったのは、数が少なかったからにほかなりません。

■グリーンはスペシャルな位置づけ

そもそも、定番のブラックの規格に満たないものだけがグリーンラベルになるという理由に加え、ブラックの熟成期間である5年に満たない4年であることや、場所を特定して売り出したという歴史があり、これらの条件が揃ったことにより、時は流れ、飲むのが非常に難しいジャックダニエルになってしまったことが、グリーンラベルの最大の特徴と言えるでしょう。