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交易路シリーズの第3弾がジョニーウォーカーから登場

■8代目マスターブレンダーが手掛けたシリーズ最終章

「ジョニーウォーカー エクスプローラーズクラブコレクション ロイヤルルート」は、2013年に免税店限定で発売されたジョニーウォーカーです。
往年の交易路の豊かさから着想を得た「トレード・ルート・シリーズ」の第3弾にあたり、「エクスプロラーズ・クラブ・コレクション」の最終章となりました。
「ジョニーウォーカー エクスプローラーズクラブコレクション ロイヤルルート」は極東から地中海を結ぶシルクロードをイメージして生まれたウイスキーで、最高級のオークカスクで熟成した原酒がブレンドされています。
ブレンドを担当したのはジョニーウォーカーの8代目マスターブレンダーのジム・ビバレッジ氏で、異国情緒から受けた刺激をもとに印象的な深みのある味わいに仕上げました。
りんごやプルーンなどのフルーツやバターのようなアロマが華やかに香り、スモモのフルーティーな味わいとトフィーやチョコレートを思わせる甘みが、オークカスク由来のウッディなフレーバーと見事に調和しています。
またジョニーウォーカー特有のアロマティックなスモークさもわずかに感じさせるなど、口当たりの良さも大きな特徴であり魅力となっている逸品です。

■コレクターが多いジョニーウォーカーの人気シリーズ

ジョニーウォーカーの「エクスプロラーズ・クラブ・コレクション」は別名「交易路シリーズ」とも呼ばれ、「スパイスロード」と「ゴールドルート」そして「ロイヤルルート」の3部作となっています。
日本では出国後の外国扱いの地域でしか購入できない旅行者のための特別なジョニーウォーカーで、3本すべてが限定品でもあります。
そのため国内で入手するのは極めて困難な品で、現在は出荷停止となっていることもあってか在庫を持っている販売店でしか購入することができません。
「ジョニーウォーカー エクスプローラーズクラブコレクション ロイヤルルート」のブレンドを手掛けたジョニーウォーカーの8代目マスターブレンダーのジム・ビバレッジ氏は、現行の「ジョニーウォーカー ブルーラベル」と「ジョニーウォーカー プラチナムラベル」の監修にも携わりました。
ジム・ビバレッジ氏がブレンドしたジョニーウォーカーのウイスキーはコンペティションでも数多くの金賞を受賞している一級品ばかりで、「ジョニーウォーカー エクスプローラーズクラブコレクション ロイヤルルート」も例外ではありません。
世界中に3部作すべてをコレクションしているコレクターも多いため、もしも出会えることがあればぜひにでも手に入れたい逸品です。

■マスターブレンダーも知らなかったジョン・ウォーカー社の紋章

ジョニーウォーカーのオリジナルロゴといえば、アレクサンダー2世がデザインした祖父・ジョン・ウォーカーの姿をご存知の方も多いでしょう。
洒落者として知られたジョンの在りし日の姿をデザインしたロゴは、赤いテイルコートにシルクハット姿のジョンがステッキを片手に大股で歩いている様子が描かれています。
「ジョニーウォーカー」のブランド名はジョンの愛称だった「ジョニー」に因んだもので、孫であるアレクサンダー2世が名付けました。
もう一つジョニーウォーカーといえば斜め24度に傾斜した独特のラベルがありますが、これはアレクサンダー2世の父であるアレクサンダー・ウォーカーが造った「オールドハイランド」誕生時に造られたものです。
このラベルには盾を挟んで2頭の神獣が向かい合っている姿が描かれていますが、この動物がはたして何なのか今一つ分かりません。
ジョニーウォーカーで現在8代目マスターブレンダーとして活躍しているジム・ビバレッジ氏に尋ねてみたところ、ビバレッジ氏によるとわからないどころかそんな紋章があったことすら気付いていなかったと言います。
これらの動物がはたしてリスなのかウサギなのか、はたまたキツネなのか非常に気になるところです。
マスターブレンダーでさえ知らなった紋章もいまでは滅多にお目にかかることがないため、もしかすると永遠にわからずじまいになるかもしれません。
しかし「ジョニーウォーカー エクスプローラーズクラブコレクション ロイヤルルート」のボトルと化粧箱には、在りし日のジョン・ウォーカーの姿がしっかりと刻印されています。