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揺れるボトルが個性的な高級感漂うジョニーウォーカースウィングオールドボトル

■スウィングの名前の由来

「ジョニーウォーカー スウィング オールドボトル」は厚底のボトルが雫のような形をしたウイスキーとなっており、従来の「ジョニーウォーカー」ラインナップのボトルとは異なる形状となっているのが特徴です。
ジョニーウォーカーといえば背の高い角型のスクエアボトルと、斜め24度に傾いたラベルが定番スタイルして知られています。
では「ジョニーウォーカー スウィング オールドボトル」は、なぜこのような形のボトルになっているのでしょう。
「ジョニーウォーカー スウィング オールドボトル」は大西洋を横断する豪華客船の船旅でウイスキーを楽しむ際、船上で揺れて（スウィングして）も倒れないようにとの理由からこのような形状に造られています。
この独特な形とボトルが持つ意味から、「スウィング」と名付けられたのが「ジョニーウォーカー スウィング オールドボトル」の名前の由来です。
またジョニーウォーカーには「ジョニーウォーカー スウィング」もありますが、こちらは高級感あふれるゴールドラベルが施されたオールドボトルとなっています。
ブレンドには17年以上熟成した原酒が使用されており、フローラルのアロマと強い辛さにバニラの甘みやナッツの香ばしいフレーバーが複雑に絡み合うのが特徴で、フルーティーでありながらもビターな深い味わいと余韻が楽しめる逸品です。

■ジョニーウォーカーファンにもあまり知られていない銘酒

「ジョニーウォーカー スウィング オールドボトル」が流通していたのは1970年代頃と言われており、「ジョニー・ウォーカー スウィング」は1932年から発売されていたジョニーウォーカーの長寿商品です。
750ml入りの容量であることやアルコール度数が43度になっていることからもわかるように、「ジョニーウォーカー スウィング オールドボトル」は特級ウイスキーに分類されます。
この当時の特級ウイスキーといえば国産品でも大卒の初任給2ヶ月分に相当する10,000円ほどの価格だったため、舶来物のウイスキーであるジョニーウォーカーはさらに手が届かない「高嶺の花のウイスキー」でした。
しかも「ジョニーウォーカー スウィング オールドボトル」は大西洋を横断する豪華客船の中で振る舞うことを想定に造られていましたので、免税店などでもあまり見かけることのなかった銘柄です。
日本で海外旅行ブームが起こって多くの人が免税店でジョニーウォーカーを購入するようになってから、「ジョニーウォーカー スウィング オールドボトル」の存在も知られるようになりました。
そのため海外旅行に訪れる人が増えた1980年～1990年代の免税店で販売された「ジョニーウォーカー スウィング オールドボトル」には、日本語での表記が一切なかったことから輸入もされていなかったと思われます。

■船旅にふさわしい味わいが特徴

「ジョニーウォーカー スウィング オールドボトル」の味わいのもう一つの特徴として、アイラモルトウィスキーの個性である塩辛さを感じる点が挙げられます。
ピート香やヨード香も感じられ、まさに船上で楽しむにはぴったりの仕上がりです。
少量加水をすることによってピート香やヨード香が若干弱まり、フルーティーな香りが立ち上ってきます。
アイラモルトウィスキーは塩気のある食べ物や燻製との相性が良く、豪華客船の船上では魚介料理やスモークチーズ、スモークサーモンなどが振る舞われたのではないでしょうか。
「ジョニーウォーカー スウィング オールドボトル」はストレートやトゥワイスアップ、ロックなど飲み方を変えることで、味わいや香りが次々に変化していくところも魅力となっています。
長い船旅ではきっとさまざまな飲み方で「ジョニーウォーカー スウィング オールドボトル」が楽しまれたに違いありません。
いま人気のウイスキーをソーダ水で割るハイボールで飲んでも、「ジョニーウォーカー スウィング オールドボトル」の味わいや香りが損なわれることなくおいしくいただくことができます。
ぜひいろいろな飲み方で「ジョニーウォーカー スウィング オールドボトル」の魅力を存分に楽しんでみてください。