お酒買取なら大阪のネオプライス

米にこだわる長い歴史を持つ酒造会社

■合資会社の酒蔵

菊姫の名は、一度は飲んでみたい日本酒の中で目にすることが多い、日本酒好きにとって憧れの銘柄ですが、この菊姫を造っているのが石川県の白山市にある酒造会社、菊姫合資会社です。
ちなみに最近はあまり会社として選択されなくなった合資会社の特徴についてですが、無限責任社員と有限責任社員からなる会社のことを言います。
前者が事業を経営し、後者が資本を提供することから、少人数での起業が可能な組織となっており、酒蔵としては理想的な形態といえます。
たいていは酒蔵を経営する経営者が会社を創設しますが、起業における費用が安いのと、手続きが簡単なことから、かつては多く選ばれてきました。
現在も合資会社として会社運営をしているのは、菊姫酒蔵として経営するにはうってつけの会社形態だからでしょう。

■長い歴史がありすぎてわからない創業年

創業は1570年頃という菊姫合資会社は、創業した年すらはっきりとわからない450年近くもの長い歴史を持つ酒蔵です。
1902年（明治35年）には、経営者の名を取り、合資会社柳酒造店となり、現在の菊姫合資会社になったのは1928年（昭和3年）のときですが、早くに合資会社としての環境を整え、酒造りに取り掛かってきたあたりに、450年もの長い年月を感じさせるでしょう。
菊姫合資会社には、精米を他所に頼むようなら、酒造りを止めろという家訓があり、酒米にも徹底してこだわってきました。
それほど石高が多いわけではないものの、家訓に従い、全量を自家精米しているのが特徴です。

■昔ながらの佇まいが風情を感じさせる菊姫合資会社

石川県といえば小京都として知られる金沢が有名で、京都とよく似た格子造りの建物が残る風情ある町並みですが、白山市にある菊姫合資会社もまた、その長い歴史を物語る、昔ながらの佇まいが魅力的な建物となっています。
入り口には菊姫酒造と書かれた暖簾とともに、酒蔵の旗印ともいえる杉玉がぶら下がっており、知っている人なら一目でここが酒蔵であるとわかるでしょう。
格子窓にも菊姫の文字を刻んだ複数の暖簾が掛かっていて、さらに歴史を感じさせる建物の雰囲気をいや増しているといっても過言ではありません。
この佇まいを見れば、450年も前に創業し、創業年数すらはっきりわかっていない長い歴史を刻んできたことにも、素直に納得できることでしょう。

■とことんこだわる酒造りの姿勢

日本酒が現在のような味わいに仕上がるまでに、およそ1000年の年月がかかったと言われています。
そのおよそ半分の年月に該当する期間を日本酒造りに携わってきた菊姫合資会社は、先人が作り上げた効率がよく、それでいて独創的な日本酒の醸造法に敬意を表しつつも、常に新しい日本酒造りを模索してきました。
伝統を大事にしながら、そこに新しいものを加えることで、よりよい日本酒へと進化させたいという思いが常にあったからです。
そのため、生産量は決して多くないものの、設備投資には惜しみなくお金を投じてきたことから、建物外観とは裏腹の充実した最新設備に、訪れた人は舌を巻くといいます。
さらに、自家精米にこだわる酒米も、菊姫合資会社を率いる柳社長が何度も足を運んでようやく手に入れた、最高級酒米として知られる山田錦特AAA米です。
酒造りは杜氏と蔵人たちのチームワークによって生まれるという信念は今も昔も変わらないことから、最新設備を導入しながらも、基本は杜氏と蔵人の職人技です。
そこへテクノロジーと最高級の酒米という要素を加え、徹底的に上質の酒造りをしているのが、菊姫合資会社という酒蔵といえます。

■菊姫の美味しさを堪能できる吟醸酒

菊姫 吟醸酒 大吟醸は、洗練された味わいが特徴の大吟醸をさらに蔵内でじっくりと寝かせるという方法で造った、菊姫を代表する吟醸酒です。
上品かつフルーティーな吟醸香に、優しい甘味の口当たりと雑味のない味わいは透明感を抱かせ、老若男女問わず飲みやすい上質のお酒です。
フルーティーな味わいながらも、ほどよいコクと日本酒特有の旨味はしっかりと感じられる、まさに大吟醸酒の名にふさわしい逸品となっています。