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ノッカンドゥ15年 リッチマチュアードに宿る蒸溜所の歴史と技術

■ノッカンドゥ蒸溜所で生まれたお酒

ノッカンドゥ15年リッチマチュアードは、ノッカンドゥ蒸溜所で製造されるウイスキーです。
ノッカンドゥ蒸溜所では、ブレンデッド・ウイスキーに使用される原酒を蒸溜しているだけでなく、ノッカンドゥ15年リッチマチュアードなど、シングルモルトウイスキーも製造しています。
ノッカンドゥ蒸溜所の歴史を見ると、ノッカンドゥ15年リッチマチュアードには、蒸溜所が培ってきた伝統と技術が息づいていることがよくわかります。

■ノッカンドゥ蒸溜所について

ノッカンドゥ蒸溜所は、1898年にイアン・トムソンによって設立されました。
蒸溜所は、スコットランドを流れるスペイ川の中流に位置し、設立当初から変わらぬ製法で、現在も蒸溜を続けています。
古い歴史を持つ蒸溜所ですが、シングルモルトの製造を始めたのは20世紀に入ってからで、初めて製造されたウイスキーがリリースされたのは、1979年でした。
ノッカンドゥ蒸溜所はJ&Bのキーモルトとしてよく知られていますが、蒸溜される原酒のうちおよそ95％は、ブレンデッド・ウイスキー製造に利用されています。
残りの約5％はシングルモルトの製造に使われ、ノッカンドゥ15年リッチマチュアードもこの中に含まれます。
ノッカンドゥ蒸溜所のシングルモルトウイスキーは、ラム酒を彷彿とさせる芳醇な香りに特徴があり、クセがなく飲みやすいと評判です。
日本ではそれほど有名ではありませんが、欧米のウイスキー愛好家を中心に、高評価を得ています。

■蒸溜所のこだわりがカタチになったノッカンドゥ15年リッチマチュアード

ノッカンドゥ蒸溜所では1年を1シーズンとして蒸溜し、その年に生産した分を樽に入れて熟成しています。
この熟成方法は昔から蒸溜所に伝わっていて、ほかの蒸溜所ではほとんど見かけることはありません。
シーズンごとに熟成しますので、樽にはシーズン年が記されています。
ボトルに明記されているのも、蒸溜年です。
ノッカンドゥ蒸溜所では、12年・15年リッチマチュアード・18年スローマチュアード・21年マスターリザーブ計4種類のシングルモルトウイスキーが造られていますが、ボトルには蒸溜年が明記されています。
仕上がりに納得しない場合はボトリングしないという風に、昔ながらの姿勢を貫き、品質の良いウイスキーだけを市場に送り出すよう、管理を徹底させています。
こうしたこだわりが、ウイスキー通たちに支持されている理由の一つになるのではないでしょうか。
ノッカンドゥの特徴的な製造方法に、バーボン樽とシェリー樽で熟成させた原酒をブレンドするというものがありますが、これはウイスキーの味わいに、ダイレクトに影響しています。
ノッカンドゥ15年リッチマチュアードは、バーボン樽とシェリー樽の配合比率を9対1にしていますが、ウイスキーの美味しさを最大限に引き出す黄金比率といえます。
ただブレンドさせるだけでは、深みのある風味を出すことはできません。
原酒の状態をチェックする作業は欠かさず行われ、熟成のピークを迎えた原酒のみをボトリングしています。
一つひとつの工程を丁寧に行うことで、昔から受け継いでいる味と香りを忠実に守っていることが、ノッカンドゥの美味しさの秘訣になります。

■ノッカンドゥ15年リッチマチュアードの特徴と魅力

ノッカンドゥ15年リッチマチュアードは、クリアなゴールドカラーに特徴のある、アルコール43度のシングルモルトウイスキーです。
バーボン樽とシェリー樽で熟成した原酒を絶妙な割合でブレンド、フルーティなほのかな香りとともに、ピート香が優しく押し寄せ、香ばしい麦芽やキャラメル、ザラメ、酸味のある果物の香りが続きます。
ウイスキーを口に含むと、黒糖のような心地良い甘さを感じます。
甘さとスパイシーさが同居する味わいには、熟成期間に比例した深みがあります。
ウイスキーの中には余韻が長いものもありますが、ノッカンドゥ15年リッチマチュアードはキレが良いほうです。
この点が、また飲みたいと思わせる、ノッカンドゥ15年リッチマチュアードの魅力かもしれません。

■歴史を感じられるノッカンドゥ15年リッチマチュアード

ノッカンドゥ蒸溜所に受け継がれている伝統と技術から生まれた、ノッカンドゥ15年リッチマチュアード。
ノッカンドゥ蒸溜所が自信を持って提供するウイスキーを、1度試してみてはいかがでしょうか。
ウイスキーを通じて、蒸溜所が育んできた歴史を感じることができるかもしれません。
ノッカンドゥ15年リッチマチュアードは、値段が手頃で、宅飲み用のお酒にピッタリです。