menu list買取商品 - ノッカンドゥ 21年 マスターリザーブ
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ノッカンドゥ 21年 マスターリザーブの高価買取致します
ノッカンドゥ 21年 マスターリザーブのご紹介
買取参考価格 | 8700円前後
生産国 | イギリス |
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生産者名 | ノッカンドゥ蒸留所 |
地方 | スコットランド |
地区 | スぺイサイド |
分類 | シングルモルト |
タイプ | 700ml/43度 |
「ノッカンドゥ 21年 マスターリザーブ」はノッカンドゥのオフィシャルボトルで、ノッカンドゥ蒸留所で製造されているモルト原酒をメインに造られたシングルモルトウィスキー、今回記載している酒類は1990年に蒸留されたもので、この他にも1989年と1994年のものが存在します。
ノッカンドゥのオフィシャルボトルには全て蒸留年が表記されており、これは仕上がりに納得のいったシングルモルトウィスキーのみリリースするという昔ながらのこだわりの表れだそうです。
芳ばしい麦芽の香りと焦がした砂糖のようなほろ苦くも甘さのある香りがバランスよくまとまった香りに、バニラやキャラメルの甘味に加え、少し樽のエグ味が感じられる一品です。
ノッカンドゥ 21年 マスターリザーブの歴史
スコッチの歴史が香る繊細なウイスキー
■遅咲きのコアなウイスキー
ノッカンドゥの名を知る人は、日本にはあまりいないかもしれません。
フランスやスペインでは人気の高いブランドですが、日本では一部のウイスキー愛好家が高く評価するものの、一般的な知名度を持つまでには至っていないのが現状です。
実はシングルモルトの初リリースは1979年、そう聞くと、まだ新しい蒸溜所ではないかと考えるでしょう。
でも実際には蒸溜所の設立は1898年にまで遡り、古い歴史を持つことがわかります。
ノッカンドゥ蒸溜所があるのはスコットランドの北部、ハイランド地方の東にあるスペイサイドです。
ウイスキー好きならスペイサイドモルトを知らない人はいませんが、スぺイ川の中流域にあるノッカンドゥ村にあるのが同蒸溜所です。
スペイサイドモルトはアイラモルトと対極に位置する味わいを持ちますが、決して大きな地域ではありません。
ただそこには名だたるシングルモルトを造る有名な蒸溜所をはじめ、なんとスコットランド全体の約半数、54もの蒸溜所が集まっており、世界中のモルトファンが注目する主要地域になっています。
そんな由緒ある場所にあり長い歴史を持つノッカンドゥ蒸溜所があまり知られていないのは、長らくブレンデッドのキーモルトを造ることに専念していたためでしょう。
ディアジオ社傘下のジャスティアリーニ&ブルックス社がオーナーですが、同社の「J&B」や「スペイロイヤル」「キングジョージ4世」などはこの蒸溜所のモルトを多く使用しています。
■一時は閉鎖されたノッカンドゥ蒸溜所
ノッカンドゥ蒸溜所は1898年、ジョン・タイラー・トムソンという人物がノッカンドゥ村に設立し、その名を冠しました。
意味はゲール語で「小さな黒い丘」で、設計は当時人気の建築家、チャールズ・ドイグだったといわれています。
ところが翌年の1899年、ウイスキー生産が始まって10ヶ月ほど経った頃、蒸溜所は閉鎖されてしまいます。
これはウイスキー業界では有名な「パティソン事件」が原因なのですが、この事件は19世紀に起きたスキャンダルの中でもかなりひどいものでした。
パティソン・ウイスキーを販売していたパティソン社が倒産し、関連する多くのウイスキー会社が倒産したというのが事件の概要ですが、問題は原因が不正会計だったという点です。
これによりウイスキーブームが終焉し、ウイスキー需要自体が長期間冷え込む冬の時代を招きました。
この会社を経営していたのがロバートとウォルターのパティソン兄弟です。
1880年台はワインの木がやられてしまう害のためブレンデッド・ウイスキーが爆発的に売れた時期ですが、パティソン兄弟も1887年に会社を興して業界に飛び込み、事業を成功させます。
そこまでは良かったものの、次第に兄弟は各地に土地を所有し、貴族よりも豪華な暮らしぶりをするようになります。
ところが会社は好調を装っていただけで実際には粉飾決算されており、値上がるウイスキー原酒をちらつかせて融資をもぎ取る不正なやり方を続けていただけでした。
1898年12月にパティソン社の株式は急落し、翌年1899年に会計上の不正が明らかになったことから会社は倒産します。
兄弟は詐欺及び横領で有罪となりましたが、さらに悪かったのがパティソン社が大量の安ウイスキーにほんの少しスコッチ・ウイスキーを混ぜただけの粗悪品を売っていたことでした。
これによりスコッチの品位が貶められ、この時期からスコッチ・ウイスキー業界全体で原酒価格が下落、蒸溜所が立ち行かなくなり、その多くが閉鎖を余儀なくされたのです。
ノッカンドゥ蒸溜所もそうした蒸溜所の一つでした。
■ウイスキー危機と大戦を乗り越えシングルモルトをリリース
その後1900年台はスコッチ・ウイスキー業界にとってまさに暗闇からのスタートとなりましたが、そんな中、ノッカンドゥ蒸溜所は1903年にW.&A.ギルベイによって購入されます。
W.&A.ギルベイはウイスキーではなくジンの生産者であり、ウイスキー危機には影響を受けていませんでした。
翌1904年はチャールズ・ゴールドがノッカンドゥの拡張と改善をスタートし、事業は徐々に回復に向かっていたのですが、1917年には世界大戦の影響ですべてのポットスチルは稼働を禁止されてしまいます。
そこからようやく大戦前の売上レベルに戻ったのが1950年、経営が落ち着いたのはW.&A.ギルベイが新しい会社を設立した1962年の頃です。
そして1971年にブレンデッド・ウイスキーではなくシングルモルトの開発に着手、1978年にノッカンドゥ12年のボトリングを発表し、翌年ようやく初のシングルモルトのリリースを実現したのです。
■繊細な若草が香るノッカンドゥ 21年 マスターリザーブ
ノッカンドゥ 21年 マスターリザーブは、数々の苦難を乗り越え、まろやかなウイスキーを生み出したノッカンドゥのオフィシャルボトルです。
ノッカンドゥ蒸溜所で製造されたモルト原酒をメインとしたシングルモルトウイスキーであり、それぞれに蒸溜年が記されています。
1990年、1989年、1994年が存在しますが、これは仕上がりに納得のいったもののみリリースするという同蒸溜所のこだわりです。
甘く若い草の香りを楽しみながら、スペイ川周辺の歴史に思いを馳せたい逸品です。
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