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福井県は地酒の産地

■福井県にある黒龍酒造株式会社とは
福井県にある黒龍酒造株式会社は、たくさんの銘酒を造っていることで良く知られるようになりました。
現在は大手酒造メーカーが造る日本酒よりも、日本全国にある地酒に注目が集まっています。
地酒とは文字通りその土地ならではの特徴を持った日本酒のことで、それぞれの土地で育まれてきた味わいがあり、全て異なると言っても過言ではありません。
昨今、どこそこのナントカという地酒がおいしいとなると、瞬く間に情報が広がって注文が殺到し、蔵元の方がびっくりということが良くあります。
黒龍酒造株式会社も、1804年、文化元年に創業した石田屋から数えて214年の歴史を持つ、福井県内にある酒造会社としては老舗中の老舗で、ぜひ飲んでみたい酒をたくさん揃えている、比較的規模の大きな地酒の蔵元です。

■福井県は実は地酒が豊富なところ
米どころは酒どころとも言われるほど、米を原料にして造る酒と米は切っても切れない関係にあります。
そのため、新潟や東北地方などの米どころにおいしい地酒があるとして、地酒ブームが巻き起こりましたが、実は黒龍酒造株式会社がある福井県も古くから多くの地酒を造ってきた土地柄です。
現在、県内には大小合わせて37の蔵元があり、それぞれの蔵元が持つこだわりの造り方で地酒を造っています。
近年では福井県が地酒の名所として知られるようになったこともあって、地酒を飲みに訪れる人が年々増加しているほどです。
福井県の地酒がおいしいのは、良質の水と酒造りに適したお米を栽培しているのが一番の理由でしょう。
おいしい酒に欠かせない要素は良い水と良い米であるのは日本酒好きなら誰もが知っていることですので、そのどちらの条件も満たしている福井県で地酒探しをするのは、楽しいに違いありません。

■永平寺の近くには蔵元が多い
永平寺の近くは九頭竜川の良質の水が伏流水となって流れており、酒造りには絶好の場所として、今でも多くの蔵元があります。
その中の一つ、松岡と呼ばれる小さな町は、かつては17もの酒蔵が軒を連ねる一大地酒産地でしたが、現在は黒龍酒造株式会社による二つの酒蔵と、後もう一つの蔵元を残すのみとなっています。
黒龍酒造株式会社の創業が文化元年、西暦にすると1804年なのに対し、もう一つの蔵元は明治32年創業ですので、松岡という町で福井の地酒を長年にわたって造り続けてきたのは、紛れもなく黒龍酒造株式会社であることがわかります。
最盛期には17あった蔵元が現在は3つとなり、そのうちの二つが黒龍酒造株式会社による経営ということで、松岡での酒造りを絶やさないという固い決意もあるのかもしれません。

■地酒巡りをして黒龍酒造へ行くのもオススメ
蔵元が37あるということで、37通りの地酒が楽しめる福井県で、最後に松岡を訪れ、黒龍酒造株式会社のラインナップを飲んでみるというのもいい考えです。
黒龍酒造株式会社の創業時の名前であった石田屋の屋号を付けた店は、蔵元から直送された黒龍酒造の酒が楽しめる飲食店です。
創業者の石田屋仁左衛門が創業した時は石田屋の屋号で呼ばれていた黒龍酒造も、時を重ねる中で株式会社へと成長していきました。
福井県の地酒を語る上で圧倒的な存在感を放つ黒龍の酒は、福井県の地酒巡りの楽しさと、長い歴史が育んできた黒龍酒造ならではのおいしさを堪能させてくれることでしょう。

■最後に行き着く黒龍があるという不思議
黒龍酒造には、黒龍と九頭龍の二つのシリーズラインナップがありますが、黒龍 特吟は、あらゆる黒龍を飲み尽くした最後に行き着く黒龍と言われているところが、非常に関心をそそると同時に不思議だと感じさせられます。
その理由は、これが黒龍の大吟醸だからかもしれません。
白ワインを思わせるような柑橘系の香りと、透き通るようなきらめきはまるでクリスタルのような美しさです。
これぞ黒龍と言われる黒龍 特吟は、黒龍の良さが最大限に味わえる逸品となっています。