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シャンパンの歴史と今では誰もが憧れる最高級シャンパン

■シャンパーニュと呼ばれる発泡性ワイン
シャンパンといえば、結婚式やおめでたい席で登場するお酒としてよく知られています。
また、セレブな人たちが飲んでいるお酒というイメージや、F1レースを制したレーサーが勢いよくあけ、まるでシャワーのように噴出させるシャンパンシャワーのイメージを思い浮かべる人もいることでしょう。
シャンパンとはシャンパーニュ地方で作られる発泡性のワインのことで、そもそもキリスト教国では中世までワイン自体が聖なるものとして、ミサで供されていました。
日常の晩酌でワインを気軽に楽しめるようになった今は、教会のミサで使われるワインがむしろ特殊なワインと認識されるようになり、特別なワインの意味合いは変わったと言えます。
その中でもあるシャンパンがとりわけ特別な存在となっているのには、理由があります。

■フランスの国王と教会とのつながり
中世の時代、ワインを作るのは修道士の仕事でした。
そのため修道院にはワインを作るための葡萄園があり、ブドウの栽培から行っていたほどです。
もちろん、ミサに欠かせないというのがワインを作る一番の理由でしたが、ほかにも理由がありました。
496年のクリスマスの夜、フランスの初代国王がシャンパーニュで戴冠式を行ったことから、シャンパーニュという場所は特別なところとなり、シャンパーニュのワインは聖なるワインとまで呼ばれたほどです。
さらに数世紀の時を経て、シャンパーニュ伯爵家ジャンヌ・ド・ナヴァールと王太子フィリップの結婚により、シャンパーニュとフランスという国そのもののつながりも深まります。
王太子フィリップは、のちにフランス国王フィリップ4世だからです。

■重要な儀式が行われていた場所
898年に始まり、1825年までフランス国王が戴冠式を行うのは、常にシャンパーニュ地方の中心都市ランスと決まっていて、祝宴ではあふれんばかりのシャンパーニュが振る舞われたという記録が残っています。
シャンパーニュで作られるワインの上質さは、すでに高貴な身分の人たちの間では常識でしたが、12世紀頃には国境を越えて、その上質さゆえに特別なワインであるという名声が広まっていました。
そのため、現在は200を超える世界中の多くの国々が、国王家の婚礼式典ではシャンパンを供しています。
日本でも、重要人物が集まる晩餐会ではシャンパンが提供されているであろうことは、想像に難くありません。

■シャンパンといえばあの銘柄が思い浮かぶけれど
高級シャンパンの代名詞としては、モエ・エ・シャンドンを思い浮かべる人が多いものの、世界一のシャンパーニュだとか、シャンパンの帝王という異名を持つシャンパンがあります。
それが、クリュッグです。
至高のシャンパンとまで言われるほど上質なクリュッグのシャンパンは、シャンパン好きなら一度は飲んでみたい憧れのシャンパンです。
さらに、クリュッグしか飲まないという強いこだわりを持っている人もいて、シャンパンといえばモエ・エ・シャンドンしか知らなかったという人は、クリュッグを探してみるのもいいでしょう。
とはいえ、ただでさえ高級なイメージが強いシャンパンをクリュッグで探し求めるとなると、最もスタンダードなクラスでもなかなかの出費になりますので、特別なときのために用意するのがいいかもしれません。

■憧れはさらに募っていつかはヴィンテージ
憧れや夢を抱くのは良いことですので、いつかはクリュッグのヴィンテージシャンパンを飲むことを夢見て、目標にするのもおすすめです。
クリュッグのシャンパンは、ブドウから絞るジュースを、定められた規定以下にさらに厳選して使うという徹底したこだわりから、ほかにはない美味しさを生み出しています。
クリュッグヴィンテージ1988は、出来の良いブドウの中からさらに選び抜いたブドウを使って作られており、シャンパンとしては比較的濃厚な味わいとなっているのが特徴で、その深いコクを楽しみながら飲めるヴィンテージシャンパンです。