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アルマニャック地方を代表するお酒の有名ブランドといえば

■地方によって優れたお酒ができるのは今も昔も同じ
お酒というのは、場所に根差した美味しいものが出来上がるのが特徴と言えます。
日本でいえば、水の美味しいところでジャパニーズウイスキーが誕生しましたし、米どころで美味しい日本酒が作り続けてこられました。
海外に目を向けてみると、良質のブドウが穫れるところではワインやシャンパーニュの銘酒が生まれ、さらにはブドウを主体としつつ、他の果実を使って作るブランデーもまた、フランスで長い歴史をかけて育まれてきたお酒です。
そんな場所に想いを馳せながらお酒を飲むというのも、また楽しいのではないかと思えてきます。

■ブランデーといえばコニャックのイメージがあるものの
高級なブランデーといえばコニャックでしょという人は多いでしょうが、コニャックもまた、コニャック地方という場所作られたブランデーだけを指して呼んでいます。
フランスには、ほかにも高級ブランデーが作られている有名な場所があります。
それがフランス南西部にあるアルマニャック地方です。
アルマニャック地方で作られているコニャックの特徴に、土の質によってさらに区分しているということが挙げられます。
区分は3つあり、バ・アルマニャック、アルマニャック・テナレーズ、そしてオー・アルマニャックです。
この中で最も高級なのがパ・アルマニャックで、最高級アルマニャックといわれるものは、パ・アルマニャックだと考えていいでしょう。
フルーティーな味わいが特徴なのは、果汁に熱を加えることで、よりいっそう香りがかぐわしくなるというブランデーならではの製法によります。
パ・アルマニャックを製造するパ・アルマニャック地区ノガロにラフォンタン社が産声を上げたのは、1897年のことです。
現在は4代目ラフォンタンが曾祖父からの教えを心に刻み、未だに伝統的な製法でパ・アルマニャックを作り続け、最高級アルマニャックのラフォンタンを守り続けています。

■もともとは薬種だったアルマニャック
14世紀にはすでに、アルマニャック地方ではブランデーが作られていましたが、当時は今のような嗜好品ではなく、薬酒として飲まれていたという記述が残っています。
健康維持のために飲むものという役割だったことから、さほど上質さを求めるものではなかったのかもしれません。
それが、ラフォンタンのようなこだわりを持ってアルマニャックを作る会社が生まれたことによって、アルマニャックは香りや味わいを楽しむものへと変化していきました。
歴史を振り返ると、たいていのお酒がもともとは神への供物として作られていたことや薬代わりであったことは世界的に共通しています。
その中から、いかに嗜好要素を充実させるかに成功した生産者だけが、今も世界にその名を馳せることができるブランドとして生き残ったと言えそうです。

■手間がかかるラフォンタンの伝統製法がマネできない美味しさを作り出す
様々なお酒造りに近代的手法が採り入れられ、オートメーション化していく中、ラフォンタンでは伝統的な製法を未だに守り続けています。
これが、他社にはマネのできない、ラフォンタンだけが作れる美味しさを生み出しているのは確かです。
ラフォンタンは、4代目によってこれまでのラフォンタンにはなかった強烈なパンチの効いた野性味溢れる味わいのアルマニャックが加わりました。
ラフォンタン アルマニャック ナポレオン XOは3種類のブドウを使っていますが、香りが抜けるのを最大限防ごうと、収穫後すぐに醸造されているのが特徴です。
この製造方法によって、ラフォンタン アルマニャック ナポレオン XOは柔らかな味わいと、芳醇な香りが楽しめる逸品となっています。
ガスコーニュの森に育つ樹齢100年以上のオークにこだわって作られた樽に移された原酒は、この樽の中で長い年月を過ごし、見事な黄金色に輝きます。
ラフォンタンのアルマニャックがアルコール度数40度という高い数字を感じさせない柔らかな味わいとなっているところは、ぜひ自分自身の舌で味わいたいものです。