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手作業での瓶詰めが有名なラフォンタンの高級ブランデー

■14世紀から存在する長い歴史を持つお酒
ラフォンタン アルマニャック 1950はフランスのアルマニャック地方にある、ラフォンタン社(Lafontan)が製造しているブランデーです。
アルマニャックとはフランス南西部・アルマニャック地方で蒸留され、熟成されたブランデーのことを言います。
フランスの古い文献によると、14世紀にはすでにブランデー造りは始まっており、売り出された当時は、健康維持のための「不老長寿の薬」としての役割も担っていたと記されています。
アルマニャック地方は土の質によって産地が区分されており、「バ・アルマニャック」、「アルマニャック・テナレーズ」、そして「オー・アルマニャック」の3つが存在しているのが特徴です。
バ・アルマニャック産のアルマニャックは、アルマニャックの中でも最も高級品として知られ、フルーティーな味わいが楽しめる逸品が揃っています。
そのバ・アルマニャック地区・ノガロの地で1897年に創業したのがラフォンタン社でした。
現在は4代目まで引き継がれており、4代目の曾祖父にあたる創業者の伝統的な製法を、今も変わらず忠実に守りながらアルマニャックは造り続けられているのです。

■熟成された味わいが堪能できる逸品
フォンタン アルマニャック 1950は2大ブランデーとしても知られるコニャックに比べると、その味わいは粗さのあるワイルドさが漂う仕上がりになっています。
なぜかというと蒸留を2度行うコニャックと違って、アルマニャックは1度しか蒸留を行わないため、野性的な強い味わいを残した仕上がりになるのが大きな特徴です。
「ラフォンタン アルマニャック 1950」は長年の歳月を経てもなお、アルコール分が40％もあるとは思えないほどの口当たりが柔らかさと、みずみずしい味わいを保っています。
喉ごしの滑らかさと深い味わいは、まさに高級ブランデーと呼ぶにふさわしい逸品です。
この美味しさを存分に引き出して味わうには、やはりなんといってもストレートでの飲み方がおすすめと言えるでしょう。
グラスに注いだときに香りたつかぐわしい芳香も、「ラフォンタン アルマニャック 1950」が持つ大きな魅力となっています。
じっくりと時間をかけて熟成されたブランデーを、同じくゆっくりと時間をかけて堪能していただきたい至宝の一本です。

■人に似ていると言われるアルマニャック
フランス南西部のアルマ若地方は小説「三銃士」のゆかりの地でもあり、アルマニャックの故郷でもあります。
この地方の冬は、フランスとスペインの国境近くにあるピレネー山脈から吹き下ろす「ピレネーおろし」と呼ばれる冷たい風が吹き抜け、夏は焼けつくような太陽がじりじりと照り付ける厳しい気候条件が特徴です。
しかし生産者の多くはこの厳しい気候の土地こそが、上質のアルマニャックを生み出す「アルマニャックの母なる大地」であると口を揃えます。
そして年月を重ね熟成が進めば進むほど深い味わいを醸し出し、成熟を増していくアルマニャックの姿は、年輪を重ねるごとに円熟味を増す人の姿に通ずるものがあるとも言われます。
アルマニャックは洗練された高級感を持ちながらも長い歴史性も兼ね備えた、全ての面において秀でたお酒であると言っても過言ではありません。
ラフォンタン社ではバ･アルマニャックとアルマニャックのそれぞれの畑で栽培されて収穫された、コロンバールとフォル・ブラン、それにユニ・ブランの3種類のブドウを醸造に用いています。
この3種類のブドウはラフォンタン社の伝統製法に則り、豊かな香りが消えないうちに収穫した直後からすぐに醸造が始まります。
醸造後はラフォンタン社が誇る3基の蒸留器である「アトス」と「ポルトス」それに「アラミス」によって蒸留されます。
そしてマスターディスティラーが香りや色合い、果実味を調べたのちに、蒸留されたオードヴィーはオーク(樫の木)の樽に移されるのです。
このオークの樽は、ガスコーニュの森にある樹齢100年以上となるオークから作られます。
オーク樽に移されることによってオードヴィーは黄金色に変化し、次第にタンニンやプラム、バニラにスパイスといった香りもついていくのです。
そしてこのオークの樽の中で、アルマニャックは何年にもわたって静かに熟成を重ね、最高級品として目覚めたときに一つひとつ手作業で丁寧に瓶詰めが行われます。
至福のときを奏でる銘品は、長い歳月と自然が作り出す芸術品でもあるのです。