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スモーキーかつフルーティさが際立つラガヴーリン18年アイスフェス2016限定ボトル


■ウイスキーの聖地アイラ島で愛されるアイラモルト

スコットランドはウイスキーの産地としても有名で、ここで製造されるウイスキーは全てスコッチウイスキーと呼ばれ、世界のウイスキーファンにも愛されています。
スコッチウイスキーの中でも、特に特徴的なのがアイラ島で製造されているアイラモルトで、ピートと呼ばれる泥炭によってスモーキーな香味のウイスキーを実現されています。
アイラ島には、ボウモア蒸溜所、カリラ蒸溜所、ラフロイグ蒸溜所、ブルックラディ蒸溜所、ブナハーブン蒸溜所、アードベッグ蒸溜所、キルホーマン蒸溜所、そして今回ご紹介するラガヴーリン蒸溜所の8つの蒸溜所があります。
アイラ島は、ヘブンリディーズ諸島のうちの一つで、アイルランドにほど近い位置にあることから、スコットランドで二番目に古いともいわれている歴史のあるウイスキーが製造されています（ボウモア蒸溜所がアイラ島で最古かつスコットランドで二番目の蒸溜所にあたります）。

■ラガヴーリンについて

アイラ島にある蒸溜所は、南部に行けばいくほどスモーキーさとピーティーさが尖っているのが特徴的です。
島の南部エリアにあるラガヴーリン蒸溜所で造られるアイラモルトは、そのために非常にスモーキーかつピートの香味が強くなっています。
人によっては、ヨードのような薬臭さがあるといわれることもありますが、この独特の風味がくせになる味わいであり、人によって好みが分かれるのが正直なところです。
しかし、この独特な味わいの中にも磯っぽい香りが漂ったピート香によるもので、まさに狙い通りの商品となっています。
アイラ島の蒸溜所は海に面しているところがほとんどで、ピートという泥炭を含む湿原に覆われている土地です。
まさにこのピートに海藻が含まれているために、ヨードのような強い磯の香味を生み出しているといっても良いでしょう。
ウイスキーを製造する工程の中には、麦芽を乾燥させる工程があります。
ピートは通常、麦芽の乾燥に使われており、ピートを燻すことで麦にピートの香りが移ることでウイスキーにピート独特の薬臭さ、スモーキーさが生まれていることになります。
ピートの香りの表現にはピーティーとメディシナル、ハーシュという表現がありますが、アイルモルトは燻製のようなスモーキーな中に特に良い香りが漂うピーティーと表現されています。
一番ポジティブな表現で、次にメディシナル（薬品臭い）、ハーシュ（あまり良くない臭い）のように表現されます。

■ラガヴーリン18年アイラフェスティバル2016限定ボトル

ラガヴーリンの中でも、こちらのラガヴーリン18年アイラフェスティバル2016限定ボトルは、熟成年数が18年アルコール度数49.5％のアイスモルトです。
1816年に設立されたラガヴーリンは2016年に200周年を迎えました。
毎年5月末から6月初めに行われているアイラフェスティバルでは限定ボトルが発売されており、2016年はまさに200周年記念ボトルが限定販売されたのです。
香りはマーマレードの奥に磯っぽさも感じるスモーキーさが魅力で、味はリッチでモルティーな上に、濃厚なマンダリンなどのような柑橘系のフルーティさのある中にもどこか磯っぽさが抜けてくる味わいです。
フィニッシュはピーティーであり、わずかにフルーティさが残るため大変飲みやすいのが特徴です。
フルーティなアイラモルトということで、基本的にはストレートで飲まれるのがおすすめです。
ラガヴーリンのレギュラー商品でもある16年とはたった2年しか変わらないのにも関わらず、また違った味わいでより長く熟成されていることで丸みを帯びた味わいに、樽由来のフルーティさが合わさっているのでラガヴーリン16年が少し苦手だと感じた方にもぜひおすすめしたい一本となっています。