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オークションで２０万円以上の高値がつくお宝スコッチウイスキー

■アイラモルトは世界中のウイスキーファンを魅力するスコッチウイスキー

ウイスキー愛飲家であれば必ず通ると言われるスコッチウイスキー「アイラモルト」は、イギリスの上半分にあたるスコットランドの西に位置する、日本の淡路島よりもやや大きいアイラ島にある８つの蒸留所でつくられているウイスキーです。
約１３万人が住む淡路島に比べるとアイラ島の人口はわずか約３４００人と少なくこじんまりと佇むような印象を受けますが、紀元前８,０００年から始まった島の成り立ちは非常に長く、約１０,０００年以上もの間絶えず人が暮らしてきた悠久の歴史と伝統を持つエリアとしての貫禄を備えているのです。
島の海辺に建つ蒸留所と言われたら高波が打ちつける荒涼とした断崖にそびえ立っているようなイメージをしてしまいますが、アイラ島の気候はきわめて穏やかで、黒潮と並ぶ世界最大の海流と言われているメキシコ湾流が温かい海水を運ぶため、スコットランドよりも温暖で過ごしやすいそうです。
日本よりは低い気温と程よい湿度に恵まれたアイラ島の気候がウイスキーの原料となる大麦の生育に適していたこと、そして香りを特徴づける重要な役割になるピートにも恵まれていたことがウイスキーづくりに向いており、世界に名を轟かせる銘酒の製造が盛んに行われるようになりました。

■正露丸のような香り？強烈な個性を放つ「ラガヴーリン」の魅力とは

アイラ島が長い歴史で育んだピート（泥炭）がもたらす個性的なスモーキーフレーバーは、しばしば「医薬品のような香り」「正露丸みたいな味がする」「煙くさい」などと例えられることがあります。
これは、アイラモルト最大の特徴であり特有の個性でもあるということをご存知でしょうか？
ピート（泥炭）とは、湿原で植物の遺骸が分解されず蓄積した可燃性の地層のことです。
このピートをウイスキーの原料となる大麦の乾燥工程で燃料に用いることにより、ウイスキーに強烈かつ個性的な風味付けがなされるというわけです。
アイラ島が育んだピートが醸し出す「スモーキーさ」や「ピーティーさ」を備えた分厚い骨格の深みある味わいは好き嫌いが分かれやすく、ウイスキーを飲みなれていない初心者にとってはクセが強くて飲みにくいと苦手意識を持つ方も多いようですが、他の銘柄では味わえない独特のアクセントがたまらない！という方が多いのも事実であり、一度好きになると病みつきになってしまうそうですよ。

■ラガヴーリン３０年は２３４０本限定販売の超希少酒

イギリスおよびヨーロッパ向けにナンバリングされた２３４０本限定でリリースされた「ラガヴーリン３０年」は、１９７６年に蒸留されたのち３０年以上の長い熟成を重ねて２００６年にアルコール度数５２.６％のままナチュラル・カスク・ストレングスでボトリングされました。
芳醇で土の香りと燻ぶったピート香の中に、ラガヴーリンにしては珍しいトロピカルフルーツの風味が加わることでより力強く深まるスモーキーさに、クラシックアイラモルトならではの魅力を実感できます。
アイラモルトファンを虜にする個性的な古い革や海塩のアロマも素晴らしく、真っ先に鼻をくすぐるバナナやパイナップルのような熟したフルーティーな香りとナッツバターのようにコクのある豊かな味わいはまさしく唯一無二。
数量限定でリリースされた大変価値のある「ラガヴーリン３０年」は、ウイスキーの本場イギリスでも高値で取引されることも多く、現在では手に入れることがとても難しくなっています。
スモーキーでドライな個性際立つ味と香りで多くのアイラモルトファンを虜にするラガヴーリン。
歴代ラインナップの中でも希少性が最も高い「ラガヴーリン３０年」は、買取相場も高額でまさにお宝のような貴重な１本です。