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王室御用達のウイスキー ラフロイグ10年の歴史と魅力

■アイラモルトの王

ラフロイグは、独特な香りを楽しむことができる個性派スコッチ・ウイスキーです。
イギリス王室でも長年愛されており、チャールズ皇太子も愛好家の一人です。
長年にわたりアイラモルトの王とも呼ばれ、多くのファンを獲得しています。
香りのみならず味においても独自のオリジナル性を感じられます。
ファンの中には、バニラの香りや薬草の香りのほかにも海藻や潮の香りがすると言う方も多く、さまざまな個性的な香りを楽しめます。
そのため、香りや独自性を感じられるスコッチ・ウイスキーを味わいたい方にもラフロイグ10年がおすすめです。
ラフロイグ10年は、10年もの長い間、熟成させています。
長期間にわたり、じっくりと熟成させたことで深い味わいを楽しめます。
現在、ラフロイグにはさまざまな銘柄がありますが、飲みやすさを重視するのであれば、まろやかで濃厚な味わいの10年が最適です。

■スコットランドにあるアイラ島で生産されるウイスキー

ラフロイグ10年は、スコットランドにあるアイラ島で生産されています。
アイラ島にはわずか3,400人ほどの人しか住んでいませんが、モルト・ウイスキーの蒸溜所があることで知られ、観光客からも人気を集めるスポットです。
温暖な気候が特徴的で自然豊かな美しい島としても高い評価を集めています。
アイラ島は、太平洋に面しており、1年間を通してみても気温の変化を大きく感じることはありません。
温暖で湿潤な気候は、ウイスキー作りに恵まれた環境といえます。
また、泥炭であるピートの広大な湿地があり、ラフロイグ10年からは海藻や潮の香りも感じられます。
現在、アイラ島にある蒸溜所では、ラフロイグをはじめ、さまざまなスコッチ・ウイスキーが製造されています。
現在、8つの蒸溜所では、昔ながらの製造法を用いてウイスキーを作っており、全ての工程において一切の妥協はありません。

■ラフロイグの歴史

ラフロイグは、「広い湾のそばの美しい窪み」という意味があります。
ジョンストン兄弟によって創業され、ウイスキー作りだけでなく家畜の飼育を行うなど、さまざまな事業を手掛けました。
しかし、1815年にはウイスキー造りだけに専念し、ラフロイグ蒸溜所を構えることになったのです。
その後、ジョンストン兄弟が経営権を手放した後も子から孫へと受け継がれました。
後にハンター家からベッシー・ウィリアムスへと経営権が移っていきました。
ベッシー・ウィリアムスは、女性初の蒸溜所長としても知られ、高品質なウイスキー製造に力を入れたことでも高い評価を受けた人物です。
創業から200年以上が経過した現在でもベッキー・ウィリアムスの手腕はウイスキー作りに生かされており、コクのある深みを感じられるラフロイグの香りや味わいを守り続けています。
現在のラフロイグ蒸溜所は、大手酒造メーカーが管理しています。
20世紀初めには、薬品のような香りが感じられることから薬用酒として輸出されるようになりました。
王室御用達のスコッチ・ウイスキーとして名を広めており、チャールズ皇太子のお気に入りの逸品として人気を博し世界中で愛され続けています。
イギリス国内のみならず日本向けの銘柄も多くあり、その中でもラフロイグ10年はこだわりのスコッチ・ウイスキーを堪能したい方も満足できる一品です。

■伝統的な手法を用いて製造

ラフロイグの製造法は、昔も今も変わらずフロアモンティングという方法を取り入れています。
フロアモンティングは、伝統的な製法の一つで、大麦を発芽させた後に麦芽にする方法です。
水分をたっぷり含んだ大麦を人の手で発芽を促しますが、手間と時間がかかるため、フロアモンティングを行っている蒸溜所は今や数える程度しかありません。
また、独自のピートを使用し、独特な香りを生み出しているのも特徴です。
ピートの香りに魅了される方も多く、一度飲んだらラフロイグの虜になることでしょう。