menu list買取商品 - ラフロイグ 15年 カーディス
スピード査定はこちら「今すぐ価格が知りたい」
0120-962-166
(電話受付時間 10:00〜19:00 木曜日定休)
- 買取商品検索
ラフロイグ 15年 カーディスの高価買取致します
ラフロイグ 15年 カーディスのご紹介
買取参考価格 | 16500円前後
生産国 | イギリス |
---|---|
生産者名 | ラフロイグ蒸留所 |
地方 | スコットランド |
地区 | アイラ島 |
分類 | シングルモルト |
タイプ | 700ml/43度 |
年に1回程度でリリースされている、カ―ディスシリーズの1つ「ラフロイグ 15年 カ―ディス」です。
このシリーズは、毎年アイラ島で行われるウィスキーと音楽の祭り「アイラフェスティバル」限定のボトルとしてリリースされている品ですが、この15年ものはアイラフェスボトルとしてではなく、FOLクラブ向けのボトルとして不定期にリリースされた品です。
FOLクラブは、1994年に設立された、世界中のラフロイグファンとラフロイグ蒸留所の絆を象徴するクラブのことで、世界中にいるファンたちの「交流の場」として運営されています。
ラフロイグ 15年 カーディスの歴史
薬剤師から蒸溜技術者を目指した女性が造ったアイラの王
■広い入り江の美しい窪地
「ラフロイグ」の意味は、ゲール語で「広い入り江の美しい窪地」です。
世界中に熱狂的なファンを持つラフロイグ蒸溜所は、その名の通りウイスキーの聖地であるアイラ島の海に面した広大な敷地に佇んでいます。
アイラ島はスコットランドの西岸沖にあり、8つの蒸溜所と製麦工場を持つウイスキーの島として知られています。
ラフロイグ蒸溜所があるのはこのアイラ島の南部で、そのさまは数ある蒸溜所の中でもひときわ目を惹く風光明媚な景観です。
真っ白な壁とグレーの屋根が特徴的なラフロイグ蒸溜所が創業したのは1815年、創業者はジョンストン兄弟です。
彼らがアイラ島に移住したのは1810年で、ラフロイグ地域で牧畜とともにウイスキー製造を始めたことが創業のきっかけとなりました。
ジョンストン兄弟が地元の大麦を使用して製造したウイスキーはアイラ島全土で大変評判となり、そのことからウイスキー造りに絞って本格的な製造がスタートします。
のちにジョンストン兄弟の子孫らがラフロイグ蒸溜所の経営を引き継ぎますが、1887年にはハンター家が経営権を買収したことから蒸溜所はハンター家の所有になります。
経営は安定し、その後100年もの長きにわたりハンター家が操業を続けますが、1954年に当時のオーナーであったイアン・ハンター氏の遺言により、蒸溜所はイアン氏の助手に譲渡されることになりました。
■スコッチ・ウイスキー史上初の女性蒸溜所長の誕生
イアン氏に指名された助手は、エリザベス・リーチ・ウイリアムソン(愛称ベッシー)という女性です。
彼女は1932年にグラスゴー大学の薬学部を卒業したのち、速記を得意とすることから秘書のアルバイト生活を送っていました。
翌年、アイラ島出身の女友達に誘われてアイラを訪れた際、イアン氏が秘書を募集していることを知り友人のすすめで応募します。
当時イアン氏の秘書が病気療養中で速記のできる臨時秘書を求めており、ベッシーは酒も飲まないため軽い気持ちで応募しました。
まさかこれが自分の運命を変える出来事になるとは、当時のベッシーは思いもしなかったでしょう。
ハンター氏のウイスキー造りに真摯に向き合う真面目さをベッシーは大変リスペクトし、正秘書の復帰後も助手として蒸溜所に留まり続け、薬剤師の道から蒸溜技術者の道を歩み始めました。
1946年には、彼女はすでにラフロイグ蒸溜所の蒸溜責任者に就任していました。
そしてハンター氏が亡くなった後、その遺言は果たされ、彼女はスコッチ・ウイスキー史上初の女性蒸溜所長に就任したのです。
彼女はイアン氏が存命中からすでにウイスキー製造を手掛けていたわけですが、自ら指揮を執り経営したのはイアン氏が亡くなった1954年から1972年までです。
彼女は生涯独身のまま1982年に死去しましたが、独自の手法で品質を保持しつつ生産性を高め、現在に通じるラフロイグの製法を確立したのは紛れもなく彼女の功績といえます。
フレーバーに独特の特徴があり、20世紀初頭のアメリカにおける禁酒法時代でさえ、ラフロイグは薬用効果があるとして薬用酒という品目で輸出されていたほどです。
事実、当時のアメリカ当局はラフロイグに薬用効果があると認めていました。
薬剤師として学んだベッシーがそんなウイスキーを造り出したことも、何かの運命なのかもしれません。
■そして「アイラの王」へ
ラフロイグはアイラの王という異名を持ちますが、それはチャールズ皇太子が愛飲していることが関係しています。
1994年、ラフロイグはその強烈な個性と高い品質から、イギリスのチャールズ皇太子にシングルモルト初の王室御用達(ロイヤルワラント)に指名されました。
ラフロイグはフロアモルティングという伝統的な手法を用いて造られますが、ラフロイグのそれもベッシーが確立した手法です。
大麦麦芽を乾燥させるためにはピートを使いますが、ラフロイグは海藻など海の要素を多く含む専用のピート採掘場を持っており、それもまた独自の個性を出す要因の一つとなっています。
大麦の15%ほどを独自生産し、ラフロイグを唯一無二の存在にしているのも彼女の導き出した答えです。
口に含んだ瞬間、海と草の香り、強烈なスモーキーフレーバーを運んでくれるラフロイグは、間違いなくアイラ島の美しい入り江と窪地を思わせてくれるアイラの王といえます。
■ファンのためだけにリリースされた「ラフロイグ 15年 カ―ディス」
ラフロイグは年に1回ほど、アイラ島で行われるウイスキーと音楽の祭り「アイラフェスティバル」に限定ボトルとしてカ―ディスシリーズをリリースしています。
ただし、「ラフロイグ 15年 カ―ディス」だけは、FOLクラブに向けて不定期にリリースされた逸品です。
FOLクラブは、ロイヤルワラントに指名された1994年から、世界のラフロイグファンと蒸溜所の絆を象徴するために設立されました。
今も世界中のラフロイグファンのための交流の場となっていますが、そんな人々のためにボトリングされた一本です。
市場に出回ることはほとんどありませんが、ラフロイグを愛する人ならぜひ一口は飲んでみたい貴重な品となっています。
- 買取商品検索