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フィニッシュまで風味豊かな香りと味わいが続くラフロイグのリミテッドエディション

■数量限定のラフロイグ人気銘柄

「ラフロイグ 28年」はリミテッドエディション（限定版）シリーズとして、2018年に発売された数量限定商品です。
販売数が限られていたことや年に一度の限定販売とあって、大変人気の高い貴重な銘柄となりました。
「ラフロイグ 28年」ではさまざまな種類のカスク(樽）で熟成させており、通常のカスクの1/4サイズのクウォーターカスクとバーボンバレル、それにオロロソシェリーバットなどのカスクを使用しているのが特徴です。
それぞれのカスクで原酒の熟成を行い、その後バッティングしたものをシェリーカスクでさらに1年間追加熟成して造られました。
また「ラフロイグ 28年」は、加水や成分を取り除くことを一切行わないカスク・ストレングスでボトリングされています。
ラフロイグといえば消毒液や正露丸の臭いがするウイスキーと呼ばれることも多く、大変個性の強いウイスキーであることでも有名です。
そしてピートの燻したスモーキーでピーティーな味わいも強く、「キング・オブ・アイラ」の称賛を得ている人気品でもあります。
そんなラフロイグらいスモーキーさを残しつつ、乾燥ハーブやタールの刺激的な香りと、マヌカハニーのスイートな香りが集結した仕上がりになっています。
また焼いた梨とバニラが醸し出す酸味と甘味が広がる味わいには、粗挽きコショウのアクセントも感じられます。
フィニッシュではラフロイグならではのヨード香と潮の香りが長い余韻を残し、長期熟成が育んだ独特のおいしさが堪能できる逸品です。

■カスクは何がどう違うのか

ウイスキーの熟成に使用されるカスク（樽）にはさまざまな種類があります。
何がどう違うのかよく分からない人も多いのではないでしょうか。
「ラフロイグ28年」に使用されているカスクにも3種類ありますが、それぞれのカスクで素材や容量も異なっているのが特徴です。
例えばクオーターカスクはカスクの中でも小さいほうで、容量は40L程度と通常使用するカスクの1/4サイズしかありません。
ラフロイグのラインナップにもこのクオーターカスクを使っているものがあり、樽のサイズが小さい分、モルト原酒が接触する面積を広くできます。
こうすることでウイスキーに樽の成分を短期間で浸透させたり、熟成を早めることが可能となるのです。
バーボンバレルはアメリカンホワイトオークを原料にして造られたカスクで、主にバーボンウイスキーやカナディアンウイスキーの1回目の熟成に使われます。
2回目以降はスコッチ・ウイスキーやジャパニーズウイスキーで用いられることが多く、新樽は焦げ臭くて木の香りが強いため繊細なジャパニーズウイスキーで最初に使用されることはありません。
容量は180～200Lで、ウイスキーの熟成に最も多く使われるタイプです。
「ラフロイグ２８年」を最後に1年間熟成させるオロロソシェリーバットは、ラテン語のバット＝「大きな樽」という意味で容量は500Lとなっています。
ヨーロピアンオークやホワイトオークを材料に作られ、シェリー酒の貯蔵・運搬用として用いられます。
クルミの味わいと芳しい木樽の良い香りを持つことで知られるシェリー酒のオロロソは、シェリー好きの間でも非常に人気のある香り高い辛口酒です。
このオロロソの貯蔵樽にウイスキーを熟成させることで、シェリーバットならではのコクと後を引く余韻を醸し出します。
樽一つとってもさまざまな種類があるウイスキー造りには、奥の深さを感じさせるものがあります。

■贈答品として喜ばれるウイスキー

近年身近な存在になりつつあるウイスキーですが、やはり高級酒も多いことから贈答品として使う人も少なくありません。
特に外国産のウイスキーは憧れの的で、誕生日や還暦、引退などの記念日の贈り物によく利用されます。
ラフロイグはスコッチ・ウイスキーの中でも個性が強いため、普段からウイスキーを愛飲している人ならラフロイグの名前もよくご存じのはずです。
そんなウイスキー愛飲家の特別な日にはラフロイグのラインナップの中から特別な一本を選んで贈れば、さぞかし喜んでもらえることでしょう。