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今では手に入らない個性的なモルトを使用した希少価値の高いシングルモルト

■ 個性の強い香りが特徴の高い希少価値を持つウイスキー
「リキッドライブラリー リトルミル 24年」は、ドイツのボトラーである「ザ・ウイスキー・エージェンシー（TWA）」がシリーズ化したうちの一本です。
ザ・ウイスキー・エージェンシーではスコットランドの良質な樽のみを慎重に厳選し、ボトリングして商品化している会社です。
この「リキッドライブラリー リトルミル 24年」は1772年に創業したスコットランド・リトルミル蒸溜所のローランド・モルトを、ザ・ウイスキー・エージェンシーがリキッドライブラリーシリーズとしてリリースしました。
「リキッドライブラリー リトルミル 24年」はライチやマンダリンを代表する南国フルーツとミントの香り、そしてそれらが溶け合ったフルーツフレーバーティーのような芳醇なアロマが香り立ちます。
口に含めばまるでフルーツキャンディーのような甘みと、モルト特有のビターさが力強さを与えてくれる仕上がりが特徴です。
クセの強い香りが個性のモルトとなっているため、敬遠されがちなシングルモルトではありますが、醸造していたリトルミル蒸溜所がすでになくなっているために、入手が非常に困難な貴重品となっています。

■ ドイツに誕生した新しいボトラー
日本の市場でも大きな注目を集めている「ザ・ウイスキー・エージェンシー」は、これまでドイツにあったボトラーとは一味違った購入の仕方を行っていることで知られています。
ザ・ウイスキー・エージェンシーは、毎年春にドイツのリンブルグで開催されるウイスキー・イベント「リンブルグ・ウイスキーフェア」において、フェアの運営に携わったメンバーが立ち上げたブランドです。
ザ・ウイスキー・エージェンシーは設立以前より、ヨーロッパ中に独自に構築したネットワークを保有していました。
そのネットワークを駆使してスコットランドから良質の樽を大量に購入し、ボトリングするのがザ・ウイスキー・エージェンシーの手法です。
単なる一過性のボトラーに終わらせないためには、長期にわたって継続的なリリースができるようにしなければなりません。
ザ・ウイスキー・エージェンシーではこのような考えから慎重に樽を選び、厳選した樽だけを大量購入して保有しています。
全ての樽からサンプリングを行い、時間をかけて慎重に選ぶことで、永続的なリリースが可能となります。
新しく誕生したドイツのボトラーは、今後もリキッドライブラリーシリーズから魅力的な商品を生み出していくに違いありません。

■ 今はなきスコットランド最古の蒸溜所
「リキッドライブラリー リトルミル 24年」を生み出したリトルミル蒸溜所は、1772年にハイランドとローランドの境に近い場所で創業を開始しました。
スコットランドでも最古の蒸溜所の一つといわれており、かつてはオーヘントッシャン北西に1.5km行ったところに流れるクライド川に面した土地にあった蒸溜所です。
仕込みにハイランド産の水を使用していたことから、リトルミル蒸溜所で造られるウイスキーはローランド・モルトに分類されました。
1930年代まではローランドの特徴である3回蒸溜を行っていましたが、その後は2回蒸溜に変更しています。
1994年に閉鎖されたリトルミル蒸溜所は、2004年に起きた火災で完全に焼失してしまいました。
火災後に取り壊され、現在はその面影を残すものは何一つありません。
リトルミル蒸溜所が造り出すモルトは非常に個性が強く、オートミールのような独特のクセのある香りが特徴です。
このモルトを原酒に使用したウイスキーも多く販売されており、ザ・ウイスキー・エージェンシーの「リキッドライブラリー リトルミル 24年」もそのうちの一つとなっています。
ほかにもハート・ブラザーズ社やハンターレイン社、キングスバリー社が「リトルミル24年」をはじめとした「リトルミル25年」と「リトルミル22年」のシングルモルト・ウイスキーを販売しており、今はなき古き時代の蒸溜所の味が楽しめることでウイスキーファンに人気です。