お酒買取なら大阪のネオプライス

ロングロウ・レッド11年オーストラリアン・シラーズ・カスクの歴史的背景

■世界で有名な蒸溜所で生み出された逸品

ロングロウレッド11年オーストラリアン・シラーズ・カスクは、スプリング蒸溜所で製造されている、銘柄の一つです。
スプリングバンク蒸溜所は、キャンベルタウンという、スコットランドにある小さな町の蒸溜所ですが、世界で有名な蒸溜所の一つとしてその名を連ねています。
スコットランドといえば、スコッチウイスキーの故郷と言われるほど、ウイスキー造りが盛んですが、その中でも人気のある蒸溜所ということで、その魅力が知りたくなります。
ここでは、スプリングバンク蒸溜所の歴史と、ロングロウ・レッド11年オーストラリアン・シラーズ・カスクの魅力についてご紹介します。

■スプリングバンク蒸溜所とは

キャンベルタウンは、漁業や炭鉱などとともに、ウイスキー造りが盛んで、最盛期には30を超える蒸溜所がありました。
現在残っている蒸溜所は3つほどで、その中の一つがスプリングバンク蒸溜所です。
スプリングバンク蒸溜所は、1828年、リード家によって建設されました。
建設当時は、密造酒が造られていたと考えられますが、その後リード家は財政難に陥ったため、1837年、ミッチェル家に蒸溜所を手放しました。
蒸溜所はその後さまざまな事情から閉鎖・再開を繰り返し、現在に至ります。
世界的に評価を受けているスプリングバンク蒸溜所ですが、これまでの道のりは決して平坦ではなかったことが窺えます。
しかし、年間のアルコール生産量は決して高くないものの、世界中で多くのファンを魅了しているのは、昔ながらの製造方法を頑なに守る姿勢があるからでしょう。
キャンベルタウンに伝わる伝統的製造方法は、フロアモルティングで製麦を行い、初留釜の蒸溜は、石炭を焚きます。
さらにボトリングは自社で行うなど、一連の工程はすべて蒸溜所というこだわりがありますが、スプリングバンク蒸溜所は、キャンベルタウンモルトの伝統を一貫して守っています。
キャンベルモルトは、塩辛さに特徴を持つウイスキーです。
この塩辛さを安定して出すために、スプリングバンク蒸溜所は、クロスヒル湖の水を使っています。
潮風を含んだ天然水を使うことで塩辛さの中にもほのかな甘みが感じられる、キャンベルタウンモルトが誕生するのです。
スプリングバンク蒸溜所で製造されるウイスキーは、香りが芳醇で「モルトウイスキーの香水」との評価があります。
芳醇な甘い香りは、女性向けのウイスキーという顔も持っています。

■スプリング蒸溜所で製造されるロングロウの魅力

スプリング蒸溜所では複数のモルトウイスキーを製造しています。
その中の一つであるロングロウは、麦芽をピートのみ使用して48時間乾燥させて造られます。
この方法で精麦された麦芽は、フェノール値50-55ppmとなり、2回蒸溜させてコクのあるウイスキーに仕上げるのです。
ロングロウ・レッドは、ワイン樽で熟成された銘柄で、毎年異なるワイン樽で製造されたボトルがリリースされます。

■ロングロウ・レッド11年オーストラリアン・シラーズ・カスクの特徴

ロングロウ・レッド11年オーストラリアン・シラーズ・カスクは、毎年発売される、ロングロウ・レッドシリーズの1銘柄で、2013年に登場しました。
バーボン樽で原酒を6年間寝かせ、さらにカラーズのワイン樽で5年間熟成されました。
カスクストレングスでボトリングされたロングロウ・レッド11年オーストラリアン・シラーズ・カスクは、11年間熟成された、個性的で豊かな味わいのウイスキーです。
キャンベルタウンモルト特有の芳醇な香りは健在で、ぶどうやプラムなどの甘くフルーティーな香りに加え、麦芽が持つ甘い香りが、鼻を心地良くくすぐります。
口に含むとぶどうをはじめピートスモークやオーク、シナモン、クローブなどの甘くスパイシーな味わいが混ざり合います。
後味はピートスモークが続くのです。

■めったに味わえないロングロウ・レッド11年オーストラリアン・シラーズ・カスクを楽しんでみてください

ロングロウ・レッド11年オーストラリアン・シラーズ・カスクは、年に1回のみ販売され、しかも世界で9,000本しか出回っていません。
ロングロウ・レッド11年オーストラリアン・シラーズ・カスクを飲む機会があれば、ぜひキャンベルタウンモルトが持つ独特の味を、心から堪能してみてください。