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レーズンの香りがしっかり効いた「ザ・マッカラン1824ゴールド」


■ザ・マッカラン蒸溜所

ザ・マッカランは、シングルモルトのロールスロイスとハロッズのウイスキー読本でも称されているほどの最高峰シングルモルトで、1824年に政府からの公認を受けて創業されたザ･マッカラン蒸溜所で製造されています。
スコットランドのスペイサイドの蒸溜所としてザ・グレンリベットに次いで第二の政府公認蒸溜所としての歴史を持った名門の蒸溜所といえます。
マッカラン蒸溜所は非常にこだわりの深い蒸溜所であり、原料から発酵、蒸溜、熟成に至るまで徹底した管理が行われているのが特徴です。
マッカランではスペイサイド近くにある泉から組まれた湧き水を仕込みに使い、大麦とイースト菌を使って製造されています。
2度の蒸溜にはスペイサイドでも最小といわれている銅の蒸溜釜を使っており、厳選されたエキスのみを使用して作られているので原酒として残るのは何と発酵液の16％ほどしか満たない貴重なものです。
つまり選び抜かれた良い原酒しか使わないというのがマッカランのこだわりといえるでしょう。
さらには熟成に使う樽のこだわりも半端なものではありません。
マッカランのシェリー樽は全て自社管理で育てられたオーク材を使っています。
伐採してから1年も天日干しで乾燥させ、加工されていきます。
ここにシェリー酒を入れ、3年もの間熟成させてシェリー樽が作られます。
この樽のこだわりこそが、マッカランの味を生み出しているといえるでしょう。
製麦の工程や樽を完成させるまでに非常に長い時間を費やしていますが、これぞマッカランの味わいや風味の決め手となっており、今や世界5大ウイスキーの中でもウイスキーの代名詞と呼ばれるほどの名酒となったポイントです。

■1824シリーズについて

ザ・マッカランのシリーズの中で、今回ご紹介する1824コレクションは、ゴールド、アンバー、シエナ、ルビーという4種類の色の違いで分類されています。
熟成年数が長いほど色が濃く表現されています。
2013年からリリースされました。
ザ・マッカランの従来のシリーズというと、10年というように熟成年数表示されているボトルばかりでしたが、この1824シリーズはあえて熟成年数を記載しないボトルとして作成されています。
その中でネーミングにもなっている1824とは、マッカラン蒸溜所が創業された年です。
あえてこの創業年を名前に加えたのは、おそらくこちらの蒸溜所が創業から大切にされている6ピラーズが関係しているのではと考えられています。
このマッカラン蒸溜所の6ピラーズとは以下の6つを指すものです。
スペイサイドにおける最小ポットスチルでの蒸溜、樽の徹底管理、再蒸溜した蒸溜駅の16％しか使用しない、樽と年月が生み出す天然色、長年の経験と勘を持つ職人技、マッカランの歴史を物語るイースターエルキーハウスのロゴラベルとなります。
この6つのうち天然色と樽へのこだわりに焦点を当てて製造されたものこそがこの1824シリーズとなっているのです。
1824シリーズは、アメリカンオークとヨーロピアンオークのシェリー樽で従来のラインナップのようにシェリー酒を熟成されて作られたもので、100％シェリー樽原酒の商品です。
熟成される年数が短いものから順にゴールド、アンバー、シエナ、ルビーと、どんどん濃い色になっていくのが特徴です。
名前は自然の恵みから得られる天然の鉱物、金属から名付けられています。
ザ・マッカランのウイスキーは色や性質、風味のおよそ6割が樽の品質で決まるともされており、オーク樽はザ・マッカランを構成する重要な要素となっています。

■ザ・マッカラン1824ゴールド

1824ゴールドは、イギリスとカナダのみの販売となっている大変貴重なウイスキーではありますが、現在では並行輸入などで日本でも購入が可能になっています。
しっかりしたレーズン香、レモンやオレンジピール、柑橘類の香りに少々バニラやダークチョコレートの香りが漂い、アルコールの刺激が強い印象です。
シトラスや甘味、シナモン、ジンジャーに焼きリンゴのような香ばしさと柔らかなオークの奥深い味わいが広がります。
ストレートではビター感が強いですが、加水するとフルーティな味わいになります。