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色で分類された1824シリーズの「ザ・マッカラン1824シエナ」


■ザ・マッカランとは

ザ・マッカランは、スコットランドスペイサイド地方で作られるシングルモルトウイスキーとして世界的にも有名です。
世界の5大ウイスキーの中でもウイスキーの代名詞とも評されているほど有名なウイスキーとなっています。
スコットランドにはおよそ100もの蒸溜所が稼働していますが、マッカランもそのうちの一つの蒸溜所で造られています。
このザ・マッカランは、まさにその名の通りザ・マッカラン蒸溜所で製造されており、1824年に創業されました。
スコットランドで2番目に大きな川といわれているスペイ川の中流かつクレイゲラキ村の対岸に位置している蒸溜所です。
敷地は広大で150haほどにも及びます。
スコットランドではエリアによって自然環境がさまざまでウイスキーも地方によって個性が溢れています。
ハイランド、アイラ、スペイサイド、ローランド、キャンベルタウン、アイランズの6つのエリアに分かれていますが、ザ・マッカラン蒸溜所はスペイサイド地方にあたります。
最初にスペイサイド蒸溜所としては先にライセンスを取得したザ・グレンリベットに次いで政府に登録された蒸溜所としても有名です。
ザ・マッカランはイギリスにおける老舗の百貨店として知られるハロッズ発行のウイスキー読本では、「シングルモルトのロールスロイス」と呼ばれています。
日本への輸入実績も非常に高く、シングルモルトの最高峰ともいえる存在です。

■ザ・マッカランの魅力は何といってもその製法にあり

ザ・マッカランがロールスロイスと呼ばれるだけあって、その製法は独特のこだわりがあります。
ザ・マッカランは自社で厳重な管理をされており、原料となる大麦は全て指定農園で作られたものだけを使用し、最高のモルトウイスキー用の品種といわれているゴールデンプロミス種やミンストレル種などといった品種を使って作られています。
原料はこの大麦とイースト菌、そしてミネラルたっぷりのリンゴルム川の軟水による仕込み水のみで作られています。
さらにはコンパクトな直火蒸溜釜でじっくり蒸溜して、重厚感のある香りを生み出します。
また、蒸溜に形の異なる小さなポットスチルをいくつか使用することによってタイプの異なる原酒をいくつか生み出すことが可能になっています。
また、ザ・マッカランでは全てシェリー樽で貯蔵されているのが大きな特徴となっています。
一般的にほかの蒸溜所ではバーボンの空き樽を使っていることが多いのですが、シェリー樽にこだわって貯蔵するため、スペインでシェリー用の樽を買い付けます。
そして現地にて1年シェリーの発酵に使用した後、その後さらに2年オロロソ・シェリーの貯蔵に使います。
この3年もの年月をかけて造られたシェリーの空き樽をスペイサイドに送って、貯蔵に使用しているのです。
また樽の製造工程にはウイスキーの製造責任者と同格の管理責任者を置いており徹底した管理が行われています。
これによって、シングルモルトのロールスロイスと呼ばれる最高品質のシングルモルトを造り上げているのです。
まさにこのシェリー樽こそが味や香りの決め手となっているといっても過言ではありません。

■ザ・マッカラン1824シエナ

ザ・マッカランの1824シリーズは色によって分けたシリーズとなっています。
マッカランの6ピラーズ・樽へのこだわり、天然色、最小のポットスチル、イースターエルキーハウス、16％のファイネスカット、類まれなるウイスキーの中で天然色と樽へのこだわりにスポットを当てて製造されたシリーズです。
アメリカンオークとヨーロピアンオークのシェリー樽100％で熟成されています。
ザ・マッカラン1824シエナはアルコール度数43％、バニラ、オレンジ、チョコレートの香りに、ラムレーズンやナツメグ、オレンジの味わいに加え、オークのフレーバーが鼻から抜けていきます。
さらにフィニッシュは非常に柔らかで繊細な印象のシングルモルトウイスキーです。
ちなみにシエナはシングルモルトの色を表しており、洞窟の壁画などに使われた黒味がかった黄褐色の天然顔料を指しています。
熟成年数が長いほど色が濃く表現されています。