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まるでダイヤモンドのような美しいデキャンタが輝く「ザ・マッカランMデキャンタ」


■ザ・マッカランMデキャンタ

「ザ・マッカランMデキャンタ」は、2015年9月1日にサントリースピリッツから発売された数量限定ボトルです。
1940年に蒸溜された非常に希少な長期熟成原酒を合わせたスパニッシュオークシェリー樽原酒100％を使用しています。
ネーミングとなっているMの文字は、マッカラン（Macallan）の頭文字であるだけではなく、匠（Mastery）の頭文字から取っています。
美しいダイヤモンドのようなボトルをデザインしたファビアン・バロンです。
パッケージには、高級クリスタルブランドを展開しているフランスのラリック社のクリスタルデキャンタを採用し、見た目も美しいボトルに仕上がっています。
ザ・マッカランは着色料などを一切使いませんがそのマッカランの天然色をより生かすデザインです。
デキャンタの底面にはボトリングの年が刻まれているのが特徴となっています。
アルコール度数は44％で、マッカランブランドの最高峰として発売され、ウイスキー市場最高額で落札されたという究極のラグジュアリースピリッツでもあります。
初めにドライフルーツやシェリー、オレンジを彷彿とさせる芳醇な香りがし、さらにバニラや青りんごのアロマが後に香り、ジンジャー、ナツメグ、シナモンのようなスパイシーな香りも相まって絶妙なバランスが魅力の逸品です。
また、樽由来のスパイスが広がり、濃厚なレーズンの香りが広がって滑らかな口当たりが長く余韻として口内に残ります。
長期熟成の原酒を使っていることから、従来のマッカランの琥珀色に比べて落ち着きのある深い色合いが大きな魅力といえます。
加水するとバランスが崩れてしまうため、フレーバーを損なってしまうことから、ストレートがおすすめの逸品です。

■ラリック社とマッカランの関係性

ラリック社は1888年にフランスで創業された高級クリスタルブランドです。
このラリック社はこれまでにもザ・マッカランとコラボをしており、ザ・マッカランNO.6といった製品で特製のクリスタルデキャンタが採用されています。
シングルモルトのロールスロイスと名を馳せるマッカランの美しさと味わいを最大限に引き出すことができる芸術的なクリスタルデキャンタは、まさにふさわしいコラボ品といえるでしょう。

■ザ・マッカランの魅力

ザ・マッカランは知る人ぞ知るシングルモルト最高峰の名門です。
ハロッズ百貨店の読本では、シングルモルトのロールスロイスと讃えられている銘柄ですが、スコッチウイスキーの産地・スコットランドのスペイサイドにあるマッカラン蒸溜所で製造されています。
1824年にハイランドで2番目の蒸溜ライセンスを取得したことでも有名です。
製法と原料に厳しいこだわりをおよそ190年維持しており、専用に作られた大麦と清涼な湧き水とイースト菌のみで作られています。
大麦で麦芽を一から作ることから始まり、スティープという温水槽に48時間ほど浸して栄養分を蓄積し、さらに5日かけて発芽させてから乾燥し、麦芽を作っています。
またスペイサイドで最も小さいといわれている蒸溜釜で蒸溜することで、濃厚でオイリーなスピリッツに仕上がっています。
この濃厚なスピリッツは長期熟成にも耐え、マッカラン独特の華やかさや品質の高さの維持にもつながっています。
全ての蒸溜液のうちマッカランの原酒になるのはたった16％です。
これをファイネストカットといいますが、この究極のこだわりで仕上げられる丁寧な蒸溜こそがほかに類を見ないマッカランの華やかな魅力を生み出しています。
さらに、マッカランが一番重要としているのが樽です。
マッカランではヨーロピアンオーク、アメリカンオークをメインに使いますが、自社管理する森林で伐採されたものを採用しています。
1年天日乾燥された樽をスペインでシェリー酒を3年詰めて熟成させてからスコットランドに戻して使うといったこだわりがあります。
また熟成に使用する樽は、ウイスキーの製造責任者と同格の樽管理責任者を置くことで徹底な樽の品質管理が行われているのも大きな特徴です。