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マッカランの真髄 こだわり抜いた味を楽しむ「ザ・マッカラン 25年 シェリーオーク」


■贅沢なシングルモルトウイスキーで希少価値も高い銘酒

「ザ・マッカラン」はスコットランドのスペイサイドで最も有名で人気がある銘柄です。
スペイサイドはスペイ川流域を中心とする地域で、良質の水に恵まれ、大麦の生産地でもあります。
気候が熟成に適しているなどの理由から、スコットランドの蒸溜所のうち約半数が集中する地域です。
スペイサイドで造られるウイスキーは全体的に華やかな香りや風味が感じられるといわれており、スペイサイドはスコッチの聖地といわれています。
「ザ・マッカラン」は、イギリスの百貨店「ハロッズ」が発行するウイスキー読本で「シングルモルトのロールスロイス」と評され、ウイスキー初心者でも親しみやすい味わいながらも上質で高級な銘酒です。
シェリーオークシリーズは「ザ・マッカラン」を象徴し、華やかでラグジュアリーな味わいが特徴となっています。
「ザ・マッカラン 25年」は、25年以上熟成させた大変希少なシェリー樽原酒だけをボトリングし、究極に贅沢な一本として愛飲家から高い人気を得ています。
シェリー樽原酒由来のドライフルーツを思わせる甘味と濃厚でリッチな味わいが特徴的で、シェリーとウッドスモーク、かすかなシトラスやシナモンの香りがバランス良く感じられます。

■伝統ある歴史

スコットランドのハイランド地方のスペイサイドの土地に位置するザ・マッカラン蒸溜所は、18世紀初めには、すでに知られた存在でした。
ラベルにもデザインされているイースターエルキーハウスは、マッカランの象徴となっており、1700年にジョン・グラント大佐によって建てられた邸宅です。
蒸溜所は、1824年、ハイランド地方で2番目に蒸溜ライセンスを獲得しました。
ちなみに第一号は「ザ・グレンリベット」です。
2度の世界大戦を乗り越えましたが、第二次世界大戦では生産量が30％減少したものの、品質の低下につながる妥協を許さず、上質なウイスキー造りを続けました。
経営が苦しい時期も外部からの投資に頼らず、20世紀はケンプ家によるファミリー・ビジネスとして蒸溜所を維持してきました。
1996年にハイランド・ディスティラーズ社に買収され、現在はエドリントン傘下にあります。
2018年には210億円もの総工費をかけ新蒸溜所をオープンさせました。
これまでの蒸溜所と変わらない品質を維持するため、マッカランの特徴的な蒸溜釜は、形状、サイズ、ラインアームの向きに至るまで、同じ仕様に設計されました。
また、環境への配慮から、蒸溜所で使用するエネルギーを再生可能なものに置き換えるなど、地球に優しいウイスキー造りが行うことができるようになりました。
新蒸溜所では、生産量がこれまでの1/3増である年間1,500万ℓとなります。
建物は有名建築家によるもので、周辺の美しい環境ともマッチする現代的なデザインとなっており、製造工程の見学もできるよう、ビジターを歓迎する作りになっています。

■熟成樽にこだわる姿勢とスペイサイド最小の蒸溜釜

マッカランは、樽にこだわり、早い時期から樽に投資を行ってきました。
マッカランが使用するシェリー樽は、木の伐採からマッカラン酒の樽入れまで、6年かかるとされています。
樽の製法、産地にこだわることで、ウイスキーを80％特徴付けるとされる樽の理想的なありかたを探求してきました。
シェリー樽にはアメリカンオークとヨーロピアンオークが使用されていますが、それぞれの特徴を把握した樽造りが行われています。
また、マッカランは、スペイサイド最小の蒸溜釜でも有名です。
小型の蒸溜釜だと、密度の高いリッチな味わいの蒸留酒ができます。
コストは割高となりますが、最高品質となるシングルモルトのため、丁寧な蒸溜を行っています。
こうして得られたニューメイクスピリッツはさらに選別され、全体の16％のみが使用されるといいます。
最高のシングルモルトのために「最高の中の最高」だけを抽出することで、マッカランのリッチで濃厚な味わいは生み出されています。