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「ザ・マッカラン 50年 1949 ミレニアムデキャンタ」の歴史と特徴


■ザ・マッカランは世界的に愛されるウイスキー

ウイスキーをよく知らない方でも、ザ・マッカランという名前は聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか。
マッカランはよく分からない、マッカランにはどんな種類があるんだろうと疑問に思う方もいるでしょう。
ウイスキーは国や製造方法の違いにより、味や品質が大きく異なります。
その中でも、技術や品質など世界的に高い評価受けているブランドを「世界の5大ウイスキー」と呼びます。
この5大ウイスキーは生産地によって分かれています。

・アイルランド：「アイリッシュウイスキー」ウイスキーの祖といわれるほど長い歴史を持つ。
穀物の香りと柔らかい舌触りが特徴です。
・スコットランド：「スコッチウイスキー」酒樽として使用された樽や、香りの強い木の樽を使うことから、さまざまな香りを楽しめるのが特徴です。
・アメリカ：「アメリカンウイスキー」麦、トウモロコシなどを原料として使います。
穀類の独特の甘さ特徴的です。
・カナダ：「カナディアンウイスキー」癖が少なく飲みやすいウイスキーです。
初心者の方におすすめの一品です。
・日本：「ジャパニーズウイスキー」スコッチウイスキーを手本に作られたウイスキーです。
原酒の多彩さと日本人の好みに合わせた繊細な香りが楽しめます。
5大ウイスキーにはそれぞれ上記のような特徴があります。
「ザ・マッカラン」は5大ウイスキーの中でもスコッチウイスキーに分類されます。
スコットランドの北部に位置するスペイサイド地方がマッカランの産地です。
スペイサイドはスコットランドにある蒸溜所の約半数が存在する激戦区となっています。
そのため、スコッチウイスキーの本場といっても過言ではありません。
そんなスコッチウイスキーの激戦区、スペイサイドで人気を誇るのがザ・マッカランです。

■マッカランがこだわる製法

マッカランの原料は水、大麦、イースト菌のみを使用します。
スペイサイドのミネラル成分を多く含む湧き水を使用し、大麦も栽培が難しいゴールデンプロミスという品種を主に用いています。
そして、特に力を入れているのが樽です。
マッカランに用いられる樽はスペイン産のオークを1年間乾燥させ、さらにシェリー樽として3年間使われたものがマッカランの貯蔵樽となります。
このシェリーの酒樽がマッカランの香りと味を引き出すのです。
マッカランはシェリー樽に貯蔵されています。
そのため、シェリー酒のフルーティな香りが特徴的なウイスキーです。
また、貯蔵の年数によっても大きく味が異なります。
年数の新しいボトルはキレのあるウイスキーの味わいが、年数が進むにつれてシェリー特有の香りと深い味わいが楽しめます。

■「ザ・マッカラン 50年 1949 ミレニアムデキャンタ」とは？

銘柄にある1949とは、製造年を指します。
つまり「ザ・マッカラン 50年」が作られたのは第二次世界大戦前後ということです。
当時は戦争や経済の復興で石炭の需要が高く、石炭を用いた蒸溜が難しくなっていました。
そこでメーカーは、石炭の代わりとしてスコットランド北部で豊富に取れる泥炭（植物などが炭化してできた石炭）に目を付けました。
泥炭は植物が炭化したものなので、ウイスキーに燻製のようなスモーキーな香りを持たせます。
泥炭は「ピート」と呼ばれ、そのスモーキーな風味を「ピーティ」と表現します。
このように、「ザ・マッカラン 50年」は非常にスモーキーな香りが特徴のウイスキーです。
また、1949年に蒸溜された原酒を50年間樽熟させているので、シェリー樽の奥深い風味が楽しめます。
今回の「ザ・マッカラン 50年 1949 ミレニアムデキャンタ」には「ザ・マッカラン 50年」の原酒が使用されています。
その中でも「ミレニアムデキャンタ」は特別で、デキャンタ（装飾された酒瓶）の化粧箱は熟成に使われた酒樽で、装飾に使われている銅製品は蒸溜窯を再利用しています。
このように「ザ・マッカラン 50年 1949 ミレニアムデキャンタ」は、味だけでなく「ザ・マッカラン」の歴史と伝統を存分に感じられる逸品となっています。
「ザ・マッカラン 50年 1949 ミレニアムデキャンタ」は希少価値の高いウイスキーです。
店頭はもちろん、ネットオークションでも滅多にお目にかかれない一品です。
そして運良く手に入れることができたならば、ピートの香りとザ・マッカランの歴史を深く味わってみてください。