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スコッチウイスキーの名門と言えばこのブランド

■スコッチウイスキーは名ブランド揃い
ウイスキー好きには、ウイスキーはスコッチに限るという人は少なくありません。
また、ウイスキーのことはよくわからないけれど、スコッチを選んでおけば大丈夫だろうといった考えを持っている人も少なくなく、それだけ上質のウイスキーであることが世界に知れ渡っていると言えるでしょう。
美しい琥珀色の液体は見る者を魅了し、その芳しい芳醇な香りが多くの人を虜にしてきました。
そんなスコッチウイスキーには、世界に広くその名を知られる名ブランドが揃っています。
名ブランドには必ずと言っていいほど蒸留所があり、蒸留所の歴史がそのままブランドの歴史と重なってきます。
数多くの名ブランドが揃うスコッチウイスキーの中でも、世界中で愛されているのがザ・マッカランです。
スコットランドのマレーにあるザ・マッカラン蒸留所で造られるスコッチウイスキーは、こだわりぬいた製法によって生み出される気品ある味わいが完璧と称され、高級百貨店ハロッズをしてシングルモルトのロールスロイスと言わしめたほどです。

■ザ・マッカランの歴史
ウイスキー好きなら誰もがその名を知っているとまで言われるザ・マッカランは、スコッチウイスキーのメッカと呼ばれるほど多くの蒸留所が集まるスペイサイド地区のマレーにおいて、1824年に創業を開始します。
もともとは蒸留したてで飲んでいた地元の安酒だったスコットランドの酒に、圧政を敷くイングランドが多額の酒税をかけられたことから、課税を逃れるために人々は画策を始めました。
出来上がった蒸留酒を、樽に入れて隠したのです。
その結果、熟成が進んで現在のスコッチウイスキー造りにつながったという、まさに偶然の産物だったため、スコットランドにおいて隠すのに最適な離島では、もっぱら密造という形でウイスキー造りを行っていました。
そんな中、スペイサイド地区のマレーはスコットランド行政区であったことから、ザ・マッカランは政府登録蒸留所としてのライセンスを取得します。
このライセンスによって、いわば正々堂々とスコッチウイスキーの製造ができたわけです。
これが、現在のザ・マッカランブランドを確立する大きな要因となったのは確かでしょう。

■ザ・マッカランのこだわりとは
ザ・マッカランのスコッチウイスキーを語る時、こだわりという要素がしばしばピックアップされます。
有名なスコッチウイスキーのブランドは、どの蒸留所も独自のこだわりを持ってウイスキー造りに臨んでいるのですが、ザ・マッカランの場合は、シンプルであることにこだわっています。
原料はシングルモルトウイスキーを造るわけですから大麦だけ、それに麦汁造りのために必要なイースト菌、そして蒸留所近くのスペイ川の側にある泉からの湧水という、たったこれだけです。
とはいえ、そこにはザ・マッカランのこだわりがしっかりとあり、原料の麦芽はマッカラン専用に作られたものしか使いません。
泉からの湧水にこだわるのは、この水がヨーロッパで主流の硬い水ではなく、やわらかくてミネラルが豊富なことから、麦汁を発酵させやすい水だからです。
原材料はいたってシンプルですが、原料の1つひとつを見ていくとザ・マッカランのおいしさを生み出すための要素が、しっかりと詰まっていることがわかります。

■一度は飲んでみたい名門スコッチウイスキー
ザ・マッカラン蒸留所では、ウイスキー造りに欠かせない技術や風土などについて6つの要素を掲げています。
これが、いわゆるシックスピラーズ（SIX PILLAR'S）と呼ばれるものです。
ザ・マッカラン55年 シックスピラーズコレクションは、2008年12月にたった100本だけ、日本で限定発売された非常に貴重なプレミアムスコッチウイスキーです。
蒸留所が大切にしなければならないと考える6つの要素、シックスピラーズに由来したネーミングが付いていることからも、プレミアム度の高さがわかります。
極めて貴重なスパニッシュオークシェリー樽で55年以上熟成させたモルト原酒を選び抜き、これをクリスタルガラスのオリジナルデキャンタに詰めた、美しくも贅沢な逸品です。