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南風のイメージにぴったりのマルスウイスキーHHAE

■マルスウィスキーについて

マルスウィスキーは、鹿児島県に本社を構える本坊酒造株式会社が製造する国産ウィスキーの銘柄です。
1980年代における、日本での第1次地ウィスキーブームの際にも愛飲された代表的な銘柄としても知られており、未だにウィスキー愛好家の中では評価の高い商品を製造・販売されています。
本坊酒造株式会社は、1872年に創業後は綿やなたね油の製造を行っていたのですが、1909年から焼酎の製造を始め、現在では焼酎、ウィスキー、ワインなどの立種類に及ぶ酒類を扱う酒造メーカーとして操業されています。
国産ウィスキーを生み出したことでも有名な竹鶴政孝氏の上司である岩井喜一郎氏が、竹鶴氏をスコットランドへ派遣させ、帰国後に書かれたレポートを参考にして岩井氏が設計した岩井ポットスチルという設備でマルスウィスキーは誕生します。
1985年には信州蒸溜所を建設して、日本の風土を活かした国産ウィスキーを生み出し、第1次地ウィスキーブームを牽引してきました。
ただ、1989年酒税法改正によりウィスキー需要が下がってしまい、信州蒸溜所の蒸溜が休止されることになりますが、貯蔵庫に残っていた原酒を製品化することに尽力され、ヒット商品を生み出し、2010年に再稼働を遂げています。
今やこのマルスウィスキーは、アイコンズ・オブ・ウィスキーやワールド・ウィスキー・アワードという世界的有名なウィスキーコンテストの中で世界最優秀賞や最高賞など高い評価を得ており、世界的なウィスキーブランドとしても活躍されています。

■HHAEを製造するマルス津貫蒸溜所

鹿児島県南さつま市加世田津貫にあるのが、本坊酒造のマルス津貫蒸溜所です。
この津貫は、加世田川に沿って長く伸びる盆地の中にある町であることから、夏場は暑く、冬場は南薩摩の中でも特に寒さが厳しいエリアです。
マルス津貫蒸溜所は、本土最南端といわれる蒸溜所であり、温暖な気候と蔵多山の湧き水を使用した豊かで良質な水資源に恵まれた環境になっており、本坊酒造発祥の地でもあります。
本坊酒造株式会社がこの津貫蒸溜所で薩摩の特産物であるさつまいもを使った焼酎造りを開始して百有余年を超えていますが、ウィスキー造りにも取り組まれています。
2016年11月にマルス津貫蒸溜所、屋久島に樽貯蔵庫となるマルス屋久島エージングセラーが建設され、新しいマルスウィスキーの聖地として新たな挑戦に踏み込んでいます。
マルス津貫蒸溜所は本坊酒造株式会社が蒸溜酒造りを始めた創業の地でもり、かつては本坊家の住まいがあった地でもあります。
現在でも2代目社長である本坊常吉氏の旧邸が残されており、現本坊社長もここで生まれ育ってきたという歴史があります。
ここは現在カフェバーショップとなっており、マルスウィスキーを味わうことができ、さらにオリジナルグッズも販売されています。
新たに挑戦をしているウィスキー蒸溜所は、以前焼酎を熟成させていた貯蔵庫の一つを改装して造られています。
10月から1月までの1シーズン操業で行われており、津貫蒸溜所では工場見学が行われており、マルスウィスキーのパネル展示や蒸溜釜などのウィスキー製造設備の見学、製造工程の見学が楽しめます。

■ライトテイストで飲みやすいマルスウィスキーHHAE（はえ）

鹿児島では、南風のことをはえと呼んでいます。
この南から吹いてくる風をイメージして作られたのがこちらのブレンデッドウイスキーです。
アルコール度数40℃と穏やかな飲み心地であり、南国らしいピーティーな香りが楽しめるライトテイストでほどよい甘みがあり、女性にも飲みやすいです。
普段ウィスキーを飲まない方やウィスキー初心者にもおすすめの味わいです。
南風に吹かれているその軽やかさはまさにネーミング通りといっても過言ではありません。
軽いのでロックでいただくのもおすすめです。
2016年11月にマルス津貫蒸溜所が開設された記念して販売された鹿児島限定の貴重なウィスキーです。