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最古のコニャックハウスとして知られる名ブランド

■コニャックの名ブランドは数多い
コニャックと言えば、世界的に有名な5大コニャックが知られており、カミュにヘネシー、レミーマルタンにグルボアジュ、そしてマーテルが挙げられます。
中でもマーテルは、最古のコニャックハウスの1つとしてコニャック造りを行ってきただけあって、世界中のコニャックファンに愛される名ブランドです。
カミュ一族を加えて5大コニャックとする一方、コニャックブランドはカミュを除く4つだとするファンも多く、いずれにしてもマーテルのファンが多いのには変わりありません。

■マーテルの歴史
マーテルの歴史は1715年、ジャージー出身の若い商人であったジャン・マーテルが、コニャックの産地として知られるシャラント川のほとりのゲートバースで貿易業を始めたことから刻まれ始めます。
貿易業から始まったジャン・マーテルの会社が、シャラント川のほとりにできた最古のコニャックハウスの1つとなったのです。
ジャンはコニャックを製造するにあたって、ボルドリー地区のブドウ園で収穫された葡萄を選び、さらにトロンセの森で調達したオーク樽を使います。
このチョイスによって生まれたコニャックは、非常に滑らかな口当たりの上質なものとなり、現在におけるマーテルの味わいの礎が早くも築かれたと言っていいでしょう。
1753年、ジャンは他界しますが、妻と2人の息子、そして孫が一緒になってジャンが始めたコニャック造りを継承し、その製法を守り続けます。
海外輸出も手掛け、1814年にイングランド向けに出荷されたコニャックの中で、最も売れたのがマーテルでした。

■広がる世界での知名度
1831年、最初のVSOPを造り出したマーテルは、その後、日本をはじめとするアジア圏にも輸出を拡大します。
アジアでの市場は日本を筆頭に、インドネシアやベトナム、マレーシアに韓国など幅広い国々に広まったことから、一気に世界規模でマーテルのコニャックの知名度を上げたのです。
世界中にマーテルの名がとどろいたことによって、1936年のクイーン・メリー号や、1977年のコンコルドでマーテルが提供されるなど、名声はもちろん、味わいも高い評価を受けていたことがわかります。

■カナダからフランスへ
ジャン・マーテルが始めたコニャック造りは、家族によって大きく飛躍し、成功を遂げたわけですが、1987年にはカナダの酒造メーカー・シーグラムが買収し、2001年にはフランスの世界的に有名な酒造メーカー、ペルノ・リカールがシーグラムを買収したことによって、マーテルもペルノ・リカールの傘下となり、現在に至ります。
持ち主は変わっても、ジャン・マーテルが造り上げた礎のもとで造られるマーテルの味わいが変わることはなく、代表的なボトル・ラインナップのすべてにマーテルの名が使われています。
2009年にはシグネチャーコニャックとして、創業者の名を冠したロール・ド・ジャン・マーテルを世に送り出したほか、2007年にはあのヴェルサイユ宮殿とスポンサー契約を交わして、女王の控えの間の修復を後援したのです。
ペルノ・リカールの傘下に入ったことからか、積極的にフランスのラグジュアリービジネスに参加し、世界的に推進する活動を熱心に行うなど、フランス最古のコニャック・ハウスとしての誇りが感じられるブランドと言えます。

■2つの魅力的な要素からできた特別なマーテル
マーテル エクストラ バカラは、飲む香水と讃えられる芳醇な香りと、やわらかな口当たりの飲み口に仕上がったマーテル エクストラを、世界的に有名なクリスタルガラスのブランドであるバカラ社が造ったボトルに詰めた、非常に豪華なコニャックです。
香りや味わいに優美さと複雑さが相まって、完璧なバランスを生み出すマーテルの真髄とも言えるマーテルエクストラを、世界中にコレクターがいるバカラ社製のボトルに詰めたとあって、どちらのファンからも垂涎の的となっているマーテルの傑作品です。