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■宮城峡蒸溜所は日本のウイスキーの父が求めた第二の理想郷

宮城峡蒸溜所は、「日本のウイスキーの父」と呼ばれるニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝がウイスキーの故郷「余市蒸溜所」とは異なる個性の原酒づくりを目指し、さらなる夢を求めて設立されました。
竹鶴が夢見た未来を実現する第二の蒸溜所に選ばれたのは、宮城県仙台市にある緑の峡谷。
それは、北海道・余市で第一の蒸溜所をスタートさせてから約３０年後のことでした。
山形との県境に近いこの地は、冷涼な山あいにありながらも余市に比べて年間の平均気温が約２℃高く、広瀬川と新川というふたつの清流に恵まれた緑豊かな峡谷です。
スコットランドの「ローランド」のように華やかで軽快なバランスの良い原酒つくりを求めてたどり着いた宮城峡の気候風土は、竹鶴氏にとってまさに理想郷そのものでした。

■宮城峡は華やかな香りと軽快さ、ふくよかな甘さが魅力のシングルモルト

ふたつの清流に恵まれた緑豊かな仙台の峡谷で育まれる宮城峡モルトは、おだやかでバランスのとれた個性が特徴です。
胴体部分に丸い膨らみのある「バルジ型ポットスチル」と、１３０℃のスチームでじっくりと蒸溜する「蒸気間接蒸溜方式」を採用し、果実を連想させるみずみずしく華やかな香りとふくよかな甘さが感じられる味わいでありながら、軽快でスムースなローランドタイプの原酒づくりに成功しています。
やわらかい山の水を仕込み水に、蒸気の熱でじっくり蒸溜された原酒は、自然との関わり合いの中で樹々が生み出す大気に抱かれながら穏やかに熟成を重ね、竹鶴が目指した華やかな香りとふくよかな甘さを感じさせる味わいに仕上がりました。
「力強く男性的」と表現される余市モルトに対して女性的と評され、ウイスキーに慣れていない人でも飲みやすく、飲み飽きることのない宮城峡モルト。
そのバランスの良さゆえに余市モルトより大人しい印象もありますが、フルーティーで華やかな宮城峡モルトの存在感はピュアモルトウイスキーやブレンデッドウイスキーに欠かせないものとして、ニッカウヰスキーのおいしさを支えているのです。

■シングルモルト宮城峡・アロマティックイーストは数量限定の希少品

2022年9月27日に数量限定で発売されたニッカウヰスキー「シングルモルト宮城峡 アロマティックイースト」は、受け継がれた「酵母の力」と「発酵の神秘」から生まれた希少なシングルモルトウイスキーです。
酒造業を営む家で生まれ育ったニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝氏は、ごく微小な生物である酵母が、ウイスキーづくりでどれだけ重要であるかを知っていました。
発酵の過程で酵母により生み出される多種多様な香りは、多種多様な原酒の個性となります。
その中で、杏のように甘く魅惑的な香りを生む「酵母の力」が生きる宮城峡本来の華やかさが消えないよう、樽感を身につけた熟成原酒とほのかなピート感を加えてバランスを取ったウイスキー、それが「シングルモルト宮城峡 アロマティックイースト」です。
発酵技術においてニッカウヰスキーが絶え間なく積み重ね、進化させ続けてきた発酵の技と後人によって新たな命が吹き込まれた希少な「シングルモルト宮城峡 アロマティックイースト」は、ぜひ一度味わってみたいものです。

■シングルモルト宮城峡・アロマティックイーストの特徴

「シングルモルト宮城峡 アロマティックイースト」は、宮城峡モルトの特徴であるエレガントな華やかさを活かしつつ、熟したアプリコットのような香りがほのかに重なるシングルモルトウイスキーです。
濃厚な果実の甘さがモルトのコクと調和し、柔らかなモルトと程よいピートでバランスの取れた樽の香りが心地よく続きます。
アルコール分は47％を採用。
パッケージには「宮城峡」のロゴを堂々と配し、単一蒸溜所のモルト原酒でつくられたシングルモルトであることを表現。
宮城峡の香味をイメージしたカラーリングのラベルには、徐々に色調を変化させるグラデーションを施すことで香り立つイメージが演出されています。