お酒買取なら大阪のネオプライス

■シャンパーニュ地方の小さなワイナリーから
モエ・エ・シャンドンは、1987年にルイ・ヴィトングループと合併し、世界発のラグジュアリーグループとなりました。
このことから、あまりお酒に詳しくない人でもモエ・エ・シャンドンの名を知らない人は少なくなり、日本の女性からもとても愛されるブランドになっています。
モーターレースの表初台でシャンパンの栓を開け、泡をかけあうシャンパンファイトが行われたのもモエ・エ・シャンドンが最初でした。
1967年に開催されたル・マン24時間レースで、勝利者は初めてモエ・エ・シャンドンで栄誉を称え合ったのです。
そんなあまりにも有名で華やかなシャンパンは、270年以上も前のシャンパーニュ地方にあるエペルネで生まれました。
初代はクロード・モエ氏という人物ですが、1743年に小さなワイナリーを立ち上げた時から、シャンパンを最高のワインにするという目標を持っていたと伝わっています。
ワインの至高がシャンパンとなり、そのシャンパンの至高がモエとなる、そんな究極の目標に向かって始まったモエ氏の挑戦は、わずか5年後の1748年、フランス王室御用達となる快挙を成し遂げました。
最初は少人数で親しまれていたシャンパンが、モエ氏の働きかけでヨーロッパの政治家に気に入られ、フランス王に認められるほどになったわけです。
もちろんその名声は一気に世界に広がり、ドイツやスペイン、ロシア王室でもモエ氏のシャンパンが大流行するきっかけとなりました。
華やかな泡立ちは王侯貴族にとても気に入られたものでしたが、安定供給が難しかったシャンパンは、生産者がリスクを恐れて専業は避けて来たワインでした。
それでもクロード・モエ氏は冷ややかな周囲の視線など物ともせず、シャンパンを経営の柱に据えることを決断したのです。

■ポンパドゥール夫人に愛されたモエ氏のシャンパン
王室御用達になってから更にモエ氏のシャンパンの名声を高めたのは、ポンパドゥール夫人です。
ポンパドゥール夫人はルイ15世の公妾として有名な人物ですが、とても裕福なブルジョワ階級の生まれで、貴族ではないもののとても高い教育を受けて育ちました。
彼女は才能と頭脳、美貌を武器に積極的に政治に関わり、特に芸術や学術、建築などを強力に推進しました。
実際、ルイ15世よりよほど真面目に政治を動かした人物として知られていますが、彼女がこよなく愛したのがモエ氏のシャンパンです。
2代目のクロード・ルイ・二コラ・モエ氏の時代、パリの北にあるコンピエーニュ城には、彼女が愉しむために毎年5月に200本のシャンパンがオーダーされていた記録が残っています。
彼女が積極的にヴェルサイユの王侯貴族に宣伝をしてくれたおかげで、モエ氏のシャンパンは社交の場になくてはならない飲み物となり、確固たる地位を得ました。

■ナポレオンと親交が深かった3代目の決断
1792年、初代の孫のジャン・レミー・モエ氏がワイナリーを引き継ぎますが、彼は皇帝ナポレオンと親交が深かった人物です。
彼はシャンパン以外のワインは製造しないという徹底した販売戦略を選択し、ワイン製造の新しいアイデアや技術も積極的に取り入れます。
このことは後に一大ブランドとなるモエ・エ・シャンドンを未来へとつなげることになりました。
ジャン・レミー・モエ氏には男の子がいなかったので、娘の婿にガブリエル・シャンドン氏が入り、メゾンを継ぐことになります。
それでモエ氏とシャンドン氏の名前から、このブランド名が生まれました。
日本に初めて届けられたのは1905年、1993年、モエ・エ・シャンドン社は創業250周年を迎え、シャンパンのコルク型の気球がヴェルサイユから世界へ飛ばされ、その長い歴史を祝いました。

■夏のためのシャンペン モエ・エ・シャンドン アイス アンペリアル
2015年夏季限定で発売されたモエ・エ・シャンドン アイス アンペリアルは、氷を入れて飲むために爽快な味わいに仕上げられたシャンパンです。
2017年春からはロゼが売り出されましたが、コンセプトは贅沢に夏のバカンスを楽しむというものですので、なんとも解放感があり、わくわくする嬉しさに満ちています。
味わいは新鮮で濃厚な南国フルーツのフレーバーがあり、女性が特に気に入るテイストと言えるでしょう。
ぜひ、食前に楽しみたいシャンパンです。