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■歴史に胡坐をかかない姿勢
270年を超える歴史を持つ、世界でもっとも有名なシャンパーニュメゾンであるモエ・エ・シャンドン社ですが、その歴史に決して胡坐をかくことなく、常に革新的なシャンパン作りに挑んできました。
その姿勢は現在も途切れることなく、モエ・エ・シャンドンの歴史を刻み続けているといっていいでしょう。
モエ・エ・シャンドンと言えばドン・ペリニヨンが思い浮かびますが、社名のモエ・エ・シャンドンを銘打ったシャンパンも数多く作っています。
その中には、革新的であるとともに自由であることも重視するモエ・エ・シャンドン社の姿勢がうかがえる発想で作られたシャンパンが多数存在することも、大きな特徴といえるでしょう。

■醸造最高責任者が担ってきた歴史
モエ・エ・シャンドン社は、創業者であるクロード・モエと、その跡を継いだ孫のジャン・レミ・モエによって確立されたといっていいものの、実際にシャンパーニュ作りをするにあたっては、現場を指揮する醸造最高責任者が必要です。
2005年、創業者の意志を引き継ぎ、なおかつモエ・エ・シャンドン社が持つ創造性を追い求める醸造最高責任者として任命されたブノワ・ゴエズは、シャンパンに対する人一倍の愛情と熱情を持ち、さらには天性の素質をも兼ね備えた、世界一有名なメゾンの醸造最高責任者にはうってつけの人材です。
そんなブノワ・ゴエズ氏が、あらたなモエ・エ・シャンドン社の歴史を創造すべく作ったのが、2009年に発売されたモエ・エ・シャンドン ネクターアンペリアルです。

■ブノワ・ゴエズの挑戦
270年を超える歴史を持ち、さらにはドン・ペリニヨンという世界最高峰のシャンパーニュを抱えるモエ・エ・シャンドン社の醸造最高責任者の地位に任命されたブノワ・ゴエズの両肩には、おそらく270年分の歴史の重みと、これからまだまだ積み重ねていかなくてはならない重みの両方がのしかかったことでしょう。
けれど、そこはモエ・エ・シャンドンに連綿と育まれた「自由で創造的であれ」という精神に、かなり救われたのではないかと思われます。
実際、モエ・エ・シャンドン社は、氷を入れて飲むロゼシャンパンなど、画期的ともいえるシャンパンを世に送り出しています。
2009年に1エイジものとして発売されたモエ・エ・シャンドン ネクターアンペリアルは、モエ・エ・シャンドンが送り出したシャンパーニュの中でも異彩を放つ逸品で、大胆で意外性があるとして注目を集めることになったシャンパンとして知られています。
トロピカルなフルーティさの中にリッチな後味を残しつつも、後味はくっきりという、予想の付かない味わいが大胆や意外性といった言葉で表現されたのではないかといえるでしょう。

■モエ・エ・シャンドン社の歴史は創造によってつながっていく
これまでモエ・エ・シャンドン社は、スパークリングワインをシャンパーニュに格上げし、時の権力者に愛され、さらには世界中に多くのファンを作ってきました。
その裏にはやはりドン・ペリニヨンという存在があったからですが、これからは新たな醸造最高責任者のもと、これまでのモエ・エ・シャンドン社からは想像できないと言われるような、そんな新しいシャンパーニュを作っていくことが求められる時代になったといえます。
ドン・ペリニヨンという長い歴史と伝統はしっかり受け継ぎつつ、モエ・エ・シャンドン社の歴史にふさわしい味わいとおいしさを兼ね備えた新しいシャンパーニュをこれからも作っていくであろうことが、このモエ・エ・シャンドンネクターアンペリアルからもわかります。

■高品質のグランクリュと最高品質の設備
モエ・エ・シャンドンの歴史の中で変わらないものと言えば、最高品質のブドウを作り出すためのグランクリュを守っていくことであり、変わっていくべきものと言えば、時代に合わせた最高品質のシャンパーニュ作りの設備です。
この両方を実現しているモエ・エ・シャンドン社からは、今後もネクターアンペリアルのような驚きを伴う新しいシャンパーニュが登場するだろうと思える楽しみがあります。