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■意外なところで味わえる森伊蔵
森伊蔵の歴史を語る上で、「入手困難」「高額ネット販売」「プレミア価格すぎて購入不可能」といった言葉がよく使われます。
そもそも森伊蔵とは、鹿児島県垂水市にある森伊蔵酒造が作る芋焼酎のことで、一般的な焼酎としての一升瓶入りから、720ml入りの金ラベルと呼ばれるさらにグレードの高いタイプ、そして日本航空国際線機内販売限定の森伊蔵や、10年以上熟成させた600ml入りの楽酔喜酒 森伊蔵を、全国の高島屋と鹿児島市の山形屋に限定して販売した歴史があります。
現在のところ、一升瓶の森伊蔵は森伊蔵酒造に直接電話で申し込む方法をとっており、金ラベルと、同じく720ml入りの極上森伊蔵に関しては、全国の百貨店に問い合わせるという仕組みをとっています。
いずれにしても、簡単に買えるわけではないところが、幻の焼酎と言われる所以です。
中でも入手がひときわ困難なのが、日本航空で販売している森伊蔵でしょう。
日本航空では、JAL機内販売限定品として何と森伊蔵が買えるのですが、ファーストクラスのみに限定され、1人につき1本だけ買うことができます。
ただ、3月から5月に限られるほか、販売される路線も限定されている上、時間帯によってはあっという間に売り切れてしまい、買えなかったという人が珍しくないあたり、ここでも森伊蔵は新たな歴史を刻んでいるといえそうです。

■このボトルはレアもの必至
森伊蔵 JALUX（ジャルックス） オリジナルボトルは、日本航空が機内で販売する品や、日本航空オリジナルのグッズが買える「JALUX（ジャルックス）」において、1年間限定で販売されていたものです。
日常的に飛行機を利用する人なら、JALUX（ジャルックス）で森伊蔵が販売されていることや、しかもオリジナルボトルというレアものが手に入るということを知り、手に入れられたかもしれません。
けれど、めったに飛行機に乗らない人なら、そもそも日本航空で森伊蔵を販売したり、ファーストクラスのお客さんに提供していたりといったことを知らない人の方が多かったと思われます。
そのため、森伊蔵のJALUX（ジャルックス） オリジナルボトルは、知っている人だけが手に入れることができたという点で、これまたプレミアであり、レアな森伊蔵となっています。

■なぜ日本航空で森伊蔵なのか
そもそも、なぜJALの機内でファーストクラスに限るとはいえ森伊蔵を提供したり、あるいは買えたりできるのかということに関しては、あまり情報がありません。
JALは、今でこそ再上場を果たしていますが、一度は上場廃止となり、世間を大いに騒がせました。
その信頼回復のため、社員一丸となって必死に努力した結果が再上場という結果になったと言えますが、それに森伊蔵は間違いなくポジティブなイメージを与えるのに貢献しています。
日本航空側はもちろん、森伊蔵酒造側からも、なぜJALで提供するようになったのか、購入ができるのかなどを詳しく語っていませんが、主に日本航空側の事情が大きいと言えそうです。
飛行機に乗る機会はもちろんのこと、ファーストクラスなんてとてもとてもという人は、毎月15日には森伊蔵で電話を受け付けてくれますので、そちらで注文し、抽選結果を待つ方が楽しみと言えそうです。

■コレクターには垂涎の的かも
いつの世にも、手に入れにくいものほどコレクターがいて、コレクションしているものです。
森伊蔵にも熱心なコレクターがいることから、おそらくこの日本航空ボトルはレアものとして、大いにコレクター魂を刺激することでしょう。
まさか、森伊蔵の歴史の中に日本を代表する航空会社が関わってくるとは夢にも思っていなかったという人は少なくないでしょうから、この「森伊蔵のJALUX（ジャルックス） オリジナルボトル」は、かなりのレア度を誇る森伊蔵になっているはずです。
その味わいはもちろんのこと、違う方面でも歴史を作っているあたり、さすがは森伊蔵といえます。