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■伝統の蔵から生まれた謎に包まれた芋焼酎
「森伊蔵 錦江 1800ml 赤ラベル 透明瓶」は、鹿児島県垂水市に本拠をおく酒造メーカーの「森伊蔵酒造」から発売されている芋焼酎です。
森伊蔵 錦江は森伊蔵酒造が販売する芋焼酎のブランドで、ラベルの色が異なる2種類の芋焼酎があります。
森伊蔵 錦江には赤ラベルとグリーンラベルがあり、とりわけ錦江赤ラベルは、蔵元である森伊蔵酒造でさえ発売された年月がはっきりと分かっていません。
その森伊蔵錦江赤ラベルは、1983年(昭和58年)に発売が終了となりました。
蔵元の森伊蔵酒造の操業が始まったのは1885年(明治18年)ですので、製造されたのがそれより以前であることは考えられませんが、少なくとも終売となった1983年以降でないことだけは確かです。
このような背景から、森伊蔵の赤ラベルはかなりの年代物として、大変な価値を持つお宝品であるとの評判が後を絶ちません。
森伊蔵を愛するファンにとっては憧れの逸品であり、コレクターたちが今も探し続けるプレミアムな銘酒なのです。

■森伊蔵のラベルに記される言葉
森伊蔵のラベルの裏には「かめ壺焼酎森伊蔵は、初代より受け継いだ技で、契約栽培のサツマイモを昔ながらのかめ壺でじっくりと熟成発酵させた焼酎です。
甘味のあるまろやかな味わいは、蔵元として自慢の焼酎です。
五代当主」と書かれています。
実は森伊蔵酒造の名前は、初代ではなく四代目の名前が由来となっているのです。
そのため、森伊蔵のラベルに記された言葉が五代当主のものになっているのは、四代目の味わいを引き継いで作り続け、その思いを届けたいという背景がありました。
そして、人名を焼酎のブランド名とするきっかけとなったのが、何を隠そうこの森伊蔵だったのです。
ちなみに歴史をさかのぼると、森伊蔵の名前になる前の銘柄名は「錦江」でした。
最高級ブランドとなった森伊蔵の祖先となった焼酎が錦江だったのです。
「森伊蔵 錦江 1800ml 赤ラベル 透明瓶」に錦江の名前が付けられているのは、森伊蔵酒造の芋焼酎造りの始まりに対する畏敬の念ともとれます。
錦江は発売された時期によってラベルの色が変えられており、中でも錦江の赤ラベルは発売時期が最も古い芋焼酎です。
赤ラベルは森伊蔵酒造関係者でさえ、なかなか目にすることができない幻の逸品となっています。
そのため、所有している人を探すことはもちろん、実際に市場に流通しているところを発見することさえ難しい代物です。
それゆえ、コレクターの中でも手に入れることが非常に困難な銘酒として知られているものでもあります。

■伝説の芋焼酎・森伊蔵 錦江赤ラベル
森伊蔵錦江赤ラベルは、鹿児島県産で有機栽培されたサツマイモを原料としています。
そして、大変手間のかかるかめつぼ仕込みの伝統的手法を守って、生産を続けているのが特徴です。
この手法で造られた芋焼酎は、芋焼酎にありがちなイモ臭さを完全に取り除き、まろやかな風味を生み出しています。
この美味しさから森伊蔵は「魔王」「村尾」と合わせた「幻の焼酎」である「3M」との称号で呼ばれているのです。
また日本国内だけでなく、海外でも森伊蔵の名前は轟き、ファンが多いことでも知られています。
中でもフランスの元大統領ジャック・シラク氏は大の森伊蔵好きで有名でした。
レジオンドヌール勲章を受けたトヨタ自動車の当時の社長だった張富士夫氏が、シラク氏への返礼品として森伊蔵を持参した時の喜びようは大変なものだったと言います。
しかも張氏は森伊蔵を12本従えて行ったとされ、「これだけの本数を揃えてくれて、こんなに嬉し嬉しいことはない」とまでシラク氏に言わしめたのです。
創業120年余にわたる伝統ある蔵で製造された「森伊蔵 錦江 1800ml 赤ラベル 透明瓶」は良質のサツマイモが放つ芳醇でかぐわしい香りと、奥の深い優しさと甘さを兼ね備えた絶品の芋焼酎に仕上がっています。
世界の人までをも魅了するこの銘酒を超える逸品が果たして出てくるのかと思われるほど、まさに芋焼酎界における伝説の銘酒なのです。