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ジャパニーズウイスキーの父と彼を支えた妻の功績で生まれたニッカ

■ジャパニーズウイスキーの父といえば
NHKの朝の連続テレビ小説で取り上げられたことから、一躍注目度が高まったウイスキー製造会社があります。
それがニッカウヰスキーで、創業者の竹鶴政孝は日本に本格的なウイスキーをもたらした功績から、ジャパニーズウイスキーの父と呼ばれています。
テレビでは竹鶴政孝は亀山政春という役名に、その妻であるスコットランド人女性のリタはエリーという名前になっており、エリーは作中で夫のことをマッサンと呼びます。
物語のため名前は変えてあるものの、実際にリタは愛情込めて政孝のことをマッサンと呼んだと伝わっています。
政孝の熱意と真摯な人柄に惹かれたリタでしたが、家族の猛反対を押し切って、はるばるスコットランドから見知らぬ日本へとやってきたのですから、非常に勇気ある女性です。

■妻・リタとの二人三脚
ジャパニーズウイスキーの父とたたえられる竹鶴政孝を語る時、いつもそばで励まし、ともに苦労を背負ってきた妻・リタの存在を語らないわけにはいきません。
リタなしでは、政孝はここまで頑張ることはできなかったのではないでしょうか。
その証拠にリタが旅立った時、政孝は大声を上げて家の中を泣きながら歩き回りました。
摂津酒造勤務だった政孝は、社長命令とはいえ、単身スコットランドに乗り込んでスコッチウイスキー造りを学ぼうという熱意に燃えていた政孝でしたが、異国の地での生活は不安も多かったはずです。
そんな中で出会い、恋に落ちたリタの存在は政孝の大きな支えになったことでしょう。

■政孝とリタ
家族に猛反対されて日本にやってきたリタですが、政孝もまた、帰国時に妻となる女性を連れ帰ったことで、家族から猛反対を受けます。
二人は婚姻届を出し、ひっそりと結婚式を挙げるという寂しい思いをしますが、これが二人の絆をより強めたことでしょう。
晩年、二人は毎晩ニッカウヰスキーのウイスキーを飲みながら、静かに語らう時間を何よりも楽しみにしていたと言います。
そんな大切なリタを失った政孝が声を上げて泣いたのは、無理もないことでした。
リタは生涯故郷に帰ることができず、政孝は常にリタにすまないことをしたと考えていたと言います。
自分と出会ったことで、リタは大変な苦労をしたと政孝は思っていたからです。
けれど、政孝を愛し、政孝に愛され、リタは幸せだったのではないかと信じたいものです。

■二人三脚で造り上げた余市蒸留所
政孝が見つけた余市の地で作った蒸留所から、政孝のウイスキー作りは始まります。
現在も余市蒸留所は政孝の目指した本物のウイスキーを作るため、職人たちは多くのこだわりを持ってウイスキー作りに励んでいるのは、ひとえに創業者である竹鶴政孝への敬意の現れ以外では考えられないでしょう。
日本で本物のウイスキーを造りたいと努力と苦労を重ねた政孝と、異国の地で政孝に寄り添い、異国人だからという理由で政孝とは違う苦労をしたリタがいなければ、ニッカウヰスキーの今はもちろん、ジャパニーズウイスキーが世界5大産地の1つになることもなかったかもしれません。
まさに二人三脚で造り上げたのが、余市蒸留所だったのです。

■戦国ファンならぜひとも欲しいニッカの貴重なウイスキー
ニッカウヰスキーが造るウイスキーは、職人気質の政孝のこだわりを大事にし、本物のウイスキーであることに重点を置いていることから、ニッカウヰスキーにはちょっと堅物なイメージがありますが、実はユニークなものも造っています。
それが、NIKKA（ニッカ） G&G 白瓶 伊達政宗鎧兜付きです。
ニッカ G&G 白瓶に伊達政宗の鎧兜を付けたもので、免税専用品として造られたことから、希少価値の高い品となっているのが特徴です。
さらに、伊達政宗鎧兜セットはシリーズ化されていて、いくつかの異なるボトルでのセットがあったり、三日月の鎧兜バージョンもあったりするなど、バリエーション豊富なところも魅力となっています。
もともと手に入れにくい免税専用品として販売されたところへ希少価値が加わり、オークションサイトではかなりの高値が付いているものもありますが、戦国ファンはもちろんのこと、伊達政宗ファンはぜひとも手に入れたい、ニッカウヰスキーの遊び心が感じられるウイスキーです。