お酒買取なら大阪のネオプライス

樽を極寒の中に放置したのが誕生のキッカケ？オールドパー シルバーの歴史について

■オールドパー シルバーはどんなお酒？

オールドパー シルバーは、ひび割れたようなデザインのボトルに、シルバー色のラベルが貼られたブレンデッドスコッチウイスキーです。
オールドパー シルバーは、まろやかなフルーティーさとほどよい刺激が感じられる味わいで、スッキリした爽快感のある飲み心地です。
後からモルティな味わいも感じられるので、1度で2つの違った風味が楽しめるのが魅力です。
アルコール度数は、40度です。
オールドパー シルバーは、キャラメルやバニラなどが漂い、スイーツをイメージさせるような甘い香りになっています。
さらに、オレンジ、ピーチ、洋ナシなどフルーティーな香りもあります。
そのままストレートで味わうよりも、炭酸水で割ったほうがよりその香りが引き立ちますので、おすすめの飲み方です。

■オールドパー シルバー誕生の歴史

このオールドパー シルバーを製造しているのは、イギリスのマクドナルド・グリンリース社で、現在はディアジオ社の子会社となっています。
オールドパー シルバーがどのように誕生したのかについて、会社の歴史とともにご紹介します。
マクドナルド・グリンリース社の創業者は、グリンリース兄弟です。
グリンリース兄弟は、1871年にグリンリース・ブラザーズ社を創設したのです。
後に、グリンリース・ブラザーズ社は、19世紀後半にアレクサンダー・マクドナルド社と合併してマクドナルド・グリンリース社という名前になります。
会社設立後、グリンリース兄弟は原酒を独自にブレンドしたブレンデッドスコッチウイスキーを製造しました。
そして、グリンリース兄弟は、トーマス・パーという人物にちなんで、オールドパーという名前を自分たちのウイスキーの名称にしたのです。
トーマス・パーは、152歳9ヶ月まで生きたと言われているイギリスの伝説の人物です。
トーマス・パーの人生のように末永く後世まで残ることを願って、彼の愛称であるオールドパーという名前が付けられたのでした。
その後、グリンリース兄弟が作ったオールドパーは、イギリス国内だけでなく、日本にも広まっていきます。
日本でオールドパーが人気となったのは、明治時代に岩倉使節団が持ち帰ったのがキッカケだと伝えられています。
オールドパーは、天皇陛下への献上品となり、著名人から一般市民までさまざまな人たちから愛されるウイスキーとなりました。

■マイナス6度のチルフィルターで製造されているオールドパー シルバー

トーマス・パーは、オールドパー 12年やオールドパー スーペリアなどいくつかのシリーズが存在していますが、このオールドパー シルバーに関しては、冷却ろ過という特殊な方法で製造されているのが特徴です。
なぜ、オールドパー シルバーがこのような製法で作られているのかというと、大寒波の冬の夜に、オールドパーの樽を外に放置してしまったことがキッカケでした。
そのような偶然がキッカケで、厳しい冬の寒さの中で樽を冷やすと、まろやかな味わいになることを発見することになったのです。
そして、その味わいを再現するために、ウイスキー造りの際にマイナス6度のチルフィルターを用いることになりました。
そのような経緯で誕生したのが、このオールドパー シルバーだったのです。
日本国内で、オールドパー シルバーが発売されたのは、2015年です。
九州地区では、それより少し前の2014年から先行発売となりました。
ノンエイジウイスキーですが、オールドパーらしい風味が感じられることから、多くの日本人ウイスキー愛好家たちの間で人気の高い1品となっています。