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オールドパー 12年の名前の由来と誕生の歴史について

■ オールドパー 12年の特徴について

オールドパー 12年は、日本に紹介された最初のウイスキーと言われています。
原産国はイギリスで、全体にヒビの入ったようなデザインのガラス製瓶にボトリングされているのが特徴です。
オールドパー 12年は、12年以上もじっくりと熟成したクラガンモア蒸溜所の原酒を使っているため、芳醇さを感じさせる味わいです。
水割り、ハイボールなど味わうと、よりその味の魅力が楽しめます。
舌触りもとても柔らかで優しく、暖かい余韻が長く続きます。
アルコール度数は、40度です。
煮物、焼き物、お刺身など日本食との相性がとても良いことから、古くから日本人たちの間で親しまれている人気のウイスキーです。
オールドパー 12年は、ブラッドオレンジや金柑など柑橘系の爽やかな香りです。
また、ほのかにハチミツの甘い香りもあり、口の中に入れるとスッキリとした気分にさせてくれます。

■ オールドパー 12年の誕生の歴史をご紹介

オールドパー 12年は、マクドナルド・グリンリース社が製造しているブレンデッドウイスキーです。
ちなみに、マクドナルド・グリンリース社は、現在イギリスの酒造メーカーであるディアジオとなっています。
オールドパー 12年にまつわるエピソード、会社の歴史をいくつかご紹介します。
まず最初に、製造元のマクドナルド・グリンリース社の歴史についてみていきましょう。
マクドナルド・グリンリース社は、アレクサンダー・マクドナルド社とグリンリース・ブラザーズ社が合併して誕生した会社です。
両者が合併したのは、19世紀末頃だと言われています。
合併する前のグリンリース・ブラザーズ社は、1871年にロンドンでグリンリース兄弟たちによって創設された会社でした。
グリンリース・ブラザーズ社を立ち上げたグリンリース兄弟は、ウイスキー造りに情熱を捧げて、原酒のブレンド方法にも徹底してこだわり続けました。
そして、のちに世界的に有名なブレンデッドスコッチウイスキーとなるオールドパーを造り上げたのです。
オールドパーという名前は、イギリス史上最高齢と言われた男性「トーマス・パー」が由来となっています。
トーマス・パーは、1483年から1635年までの152年間も生きたと言われている伝説の人物です。
長生きしたトーマス・パーのように、ウイスキーに不朽の価値を与えて、いつまでの長くその味が後世へ受け継がれていくことを願って、このような名前が付けられたと言われてます。

■ オールドパーは日本でも大人気に!

オールドパーが日本に伝わったのは、明治時代の1873年です。
海外視察に訪れていた岩倉具視遣欧使節団が持ち帰ったオールドパーが日本で最初に伝わったスコッチウイスキーだったと言われています。
その後、オールドパーは天皇陛下へ献上され、吉田茂や田中角栄など日本の政治家、芸術家たちからも愛されるなど、日本でも大人気のウイスキーとなりました。
そのような歴史を持つオールドパー 12年は、味だけでなくボトルデザインもこだわって作られています。
ヒビの入ったようなデザインは、グリンリース・ブラザーズ社の創設者であるグリンリース兄弟が考案したものです。
この独特のひび割れた模様は、トーマス・パーが愛用していたボトルのデザインをモデルにしたという説もあるようです。
また、このオールドパー 12年は、ボトルの形状も少し変わっており、斜めにしても自立するデザインとなっています。
倒れないことから、ゲン担ぎとして多くの著名人たちに愛され、贈り物として定番人気のブレンデッドウイスキーとなりました。